日本の新春 壇ノ浦 巌流島 厳島神社 護衛艦いなづま
瀬戸内海
どこの国であっても、地球上のどの地点であっても晴れ渡った日の衛星画像を見るのはすがすがしいというか、気分の良いものだ。画像をサーチしている際に鮮明な画像に出くわすと年甲斐もなく素直に感動してしまう。最近天気が悪いけどこんなに晴れてるところもあるんやな、という具合。いや、ほんまに。瀬戸内海のこのエリア、周防灘周辺を晴れた日に広々と見渡せるのは珍しい。どの辺かというと、まず地図画像を見てみよう。
九州、四国、中国地方で囲まれた海域が瀬戸内海の周防灘。もう少し拡大してみよう。
周囲の県は、九州は福岡、大分、四国は愛媛、中国は広島、山口だね。周防灘のまわりの海域はもっと細かく分かれていて、愛媛側は伊予灘、広島側は安芸灘。愛媛の佐多岬半島と大分の佐賀関半島の南は豊後水道。左上は響灘、日本海。
さて快晴の日、2023年1月11日の衛星画像だ。右は大分の国東半島、その付け根は別府、内陸は湯布院。右下には大分市。中央上左寄りは北九州。左上は福岡市。
左は関門海峡。山口県の宇部、防府、徳山、岩国。右上は広島市。左下に北九州空港。右下に周防大島。
壇ノ浦
ここが関門海峡。ズームイン。
左が下関、右が北九州市門司。関門橋がわかるだろうか。
中央、関門橋の下あたりが壇ノ浦。
1185年、一の谷、屋島の戦いに敗れた平氏は海によってここまで落ち延びた。しかしとうとう二位尼に抱かれた幼い安徳天皇は入水、母の徳子らも次々と後を追った、とされている。
中央左寄りに見える鎮守の森が赤間神宮。安徳天皇を祀っている。
巌流島
壇ノ浦のすぐ近くに巌流島があるとは知らなかった、中央。宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が行われた島。正式名称は船島だが、小次郎が巌流とも名乗っていたため。ズームイン。
参考衛星画像は2021年1月31日。
島の半分は展望広場で、武蔵と小次郎の銅像がある。有名な事件だが、年代がはっきりしない。17世紀。
厳島神社
日本三景の一つ、安芸の宮島。世界遺産。広島市の目と鼻の先だ。平家の信仰が厚く、全盛期に平清盛が社殿を造営、修復したとある。ズームイン。
さすがに広島湾だ、周囲の海上には牡蠣の養殖いかだが見える。
参考衛星画像は2020年10月26日。
参考衛星画像は2022年4月8日。海上に建つ高さ16mの大鳥居。修復工場中のためか、仮屋根でおおっているようだ。2023年1月現在、工事は終わっている。
真上からだと朱塗りの社殿などが見えないのが残念だ。
護衛艦いなづま
事故が起きたのは1月10日、周防大島沖。海上自衛隊の護衛艦いなづまが試験運転中に浅瀬に乗り上げて船底をこすり、航行不能に陥っていた。船首にある対潜水艦用のソナードームと船尾のスクリューを損傷したということだ。投錨して停泊しているいなづまの様子が1月11日の衛星画像に捉えられている。右は松山市。中央に注目していただきたい。ズームイン。
上の島は屋代島。周辺の島々を合わせて周防大島諸島と呼ばれている。
中央付近。
もうわかると思う。
これだね。関係する船舶が見守っている。
いなづまは15日に因島の造船所に曳航されていった。損傷箇所や事故の調査が行われる。
北九州空港
海上空港だね。
参考衛星画像は2021年2月10日。
機体の塗装が黒いスターフライヤーのハブ空港。
そろそろ新春気分も終わりかな。節分も近い。その前に今シーズン最強の大寒波がやってくるらしい。京都にも数十センチの積雪だと騒いでいる。外出不可能と見越して食料を買い込んでおこうか。寒い日には湯豆腐だ。ポン酢で簡単に、ね。飽きないんだな、これ。
注記)
a.衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する EO ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。
b.地図画像・参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。
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