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雑感(もはやAIにあらがえない世界なのか?)

ネットの世界は面白い。まあ、一括りにネットというべきなのかどうかは専門家じゃないのでわかんない。Googleは世界中の検索シェアの大半を抑えているらしい。なんと90%を越えるらしいので「圧倒的」といっても差し支えないだろう。

検索に使われる大半のユーザーインターフェイスは、もちろんスマホなのだけれど、その圧倒的なGoogleが社内的に非常事態宣言を出したらしい。何故か?巨人Microsoftが満を持して動き出したからとの事。

GoogleとMicrosoftでは収益の大半を稼ぎ出すビジネスモデルが根幹から違う。Google検索、YouTubeにおける「広告収入」が主であるGoogleに対してMicrosoftはハード(PCやOS)にプラスしてソフト(office365等)を主力収入にしている。

今回、Googleが非常事態宣言を出すに至ったきっかけは、Microsoftが進めているAIの存在だ。CatGPTと呼ばれるAIを検索やoffice365に繋げる構想が見えてきたからだ。Microsoftにも検索エンジンMSNがあるが収入としては僅かである。

CatGPTに関しては、山のように情報があるだろうから調べてもらえば良いのだが、これを検索やらofficeに対応させるとどうなるか?Googleの牙城である「広告収入」を奪うなんてどうでも良い。別に広告費の振り分けが変わるだけで知った事ではない。

個人的には、そんなレベルではない「業種業態の破壊や変化」が起きるのではないかと思うのだ。AI開発を行っているベンチャーはもう終わりだろう。勝てるわけがない。例えばだ、完璧に日本語に対応すれば、弁護士や司法書士の業務に関しても大半の業務が奪われるだろう。

アメリカではCatGPTを大量の学生が論文に利用したらしい。学生の論文をネットから引用していないかチェックするプログラムが存在するのだが、CatGPTが進化し洗練されるとそんなシステムすら擦り抜ける事になるだろう。

確かに便利だ。今でもMicrosoftWordを使っていると、校閲してくれる機能があるが、より洗練されてゆくのは間違いない。それが進化して連動したらどうなるか?最低限の情報さえ与えればビジネス文章も、契約書も出来上がるだろう。メールの返信文章だって簡単に作成してくれる。

私が一番脅威に感じているのは、それらを初めから使う子供たちの事だ。デジタルネイティブ世代の次はAIネイティブ世代の登場…

勝てっこないな…とっとと隠居するのが一番幸せかもしれない。

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佐多 亨
元経営者、某サイトで大賞→小説出版歴有り。現在、金融関連役員(中小企業)コンサルティングも行う何でも屋。証券外務員一種。基本…ただのオッサン