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ピンクの車

娘がまさかの来春に上京する予定に

さあこの娘の車、どうしよう

だって色がピンクなんだもん

誰乗るの?

私は古い軽自動車をのっているから私が乗ればつじつまがあう

燃費も経費も少なくて済む

でもピンク

妻は自分が乗っても良いそうだ

妻はやや大きな車を乗っている

それを代わりに私が乗るとお金がかかる

通勤で使うし車検や部品代も高くなる

廃車した方が経済的

でも家に軽自動車しかなくなるのはどうなのか

息子はまだ未成年だし自転車とか友達とか載せたりする機会もあるかも知れない

娘の車と私の車は今年車検

もったいないが、まだ半年以上あるし、乗らないかも知れない車の車検を通した

娘がピンク色が欲しいと言った時、

それは止めといて無難な白とか黒とかシルバーとかにしてよ

って親としては思うもの

後の事を考えてしまうものだ

でも無難な色が果たして良いのか

きっと、いや、間違えなく娘は納得しないだろう

やりたいこと、成りたい自分じゃない状態

そんな自分の本心にフタをすることになったはず

妻の実家は昔は貧しかったそうだ

かなり不自由な生活

遊びたいのに親代わりに兄妹の面倒もみたそうだ

自分がしてもらえなかったことを娘にしてあげたい

自分の様にはさせたくない

そんな気持ちを持っていると言う

私も裕福ではなかったけどそれが当たり前だと受け継いできた

ピンク色?と首を傾げたくなるけど本人が成りたいならそれで良い

私も若い頃はオンリーワン思考の目立とう精神全開だったけど

おっさんになってからそういう人生になってしまった

後の事をの考えて無難な選択をしがちだ

娘にとって、もしかしたらピンク色は今しかできない体験かも知れない

損得勘定すると男性でも気兼ねせずに乗れる色にしておけば無難

車検の時期が私の車とかぶらない様に選んで置けば無駄は無かったことだろう

でも新車は買えなかったね

てか私も妻も自分で買ったんだよって学生だから仕方ないか

でもそうやって自己主張できるのはこの世の中を生き抜いて行けるマインドでもある

聞きわけがよいとは自分をいじめる行為でもあるし、これで良かったのだろう

効率よりも子供の気持ちの方が大事だったんだね

すっかり忘れていたよ

ごめんね

歳をとっても若い気持を維持していきたいな

だんだん昔の自分に戻りつつあるかな

私もやりたいこと成りたい自分に向けて勇気を出さないとね

大きくなって帰っておいで

読んでくれてありがとう☆

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