【終焉】エンジニアバブル崩壊
最近、悪徳SESの企業名だけでなく、代表者名まで晒されているらしい。
私は、これをエンジニアバブル崩壊の序章とみています。理由は2つです。
と、その前に、エンジニアバブル=未経験がほぼ無条件でエンジニアになれること、と明記しておきます。
理由その1:未経験エンジニアが理想と現実のギャップに潰される
有名インフルエンサーの「未経験から年収イッセンマン!!」「フルリモート、フレックスでいつでもどこでも働けます!!」という甘い言葉に誘われてエンジニアになってみたものの、実態は「Java5年」などと経歴を盛らされ、面談で嘘をつく練習をさせられる始末。
「現場に入る前には講習をします!!」と聞かされていたけれど、蓋を開けてみれば、どこぞのオンライン講習を見ておくように、の一言。もちろん質問なんて受け付ける体制はありません。
仮に現場に入っても環境設定すらできず、経験者として入っており、同じ会社から派遣されている人はいないので誰にも質問できません。
辞めようとすれば「途中退場なので〇月分の給与は支払いません。離職票?退職証明書?そんなもの発行しません。」(もちろんこれは違法行為)
ここまでくれば、さすがにエンジニアも騙されていたことに気づきます。未経験から年収イッセンマン、そんなものは夢幻(ゆめまぼろし)にすぎないのだと。
被害者の声が大きくなるにつれて、今回のように企業名と代表の実名リストが公開され、これまでの悪行が白日の下に晒されます。
「どうもエンジニアという仕事は、期待していたものとは違うらしい…。」
それもそのはず、未経験が簡単に座れるような席は本来少ないのですから。
理由その2:現場の人材確保観の変化
エンジニアを受け入れていた現場も、経験年数と実際のスキルが一致していないことに違和感を感じ始めます。
SES経由で面談してもお目にかなうエンジニアに出会えず、何とかして受け入れたエンジニアが、実は経歴盛り盛りの未経験。
なら自分たちで採用しよう、と中途採用を頑張るも、目当てのエンジニアには出会えない。ここ数日で中途採用の難しさを示唆するポストをいくつか目にしました。
「中途半端な経歴のエンジニアを外から集めるくらいなら、新卒・未経験をゼロから育てたほうがコスパがいいのでは?」
「目当ての優秀な人はリファラルで転職する、なら自分たちで戦力になる人を育てよう。」
うっすらと、そうした雰囲気が漂い始めます。
新卒以外で未経験育成枠を獲得するには、熾烈な競争を勝ち抜く必要があります。
こうなるとハンター試験を受けるくらいの覚悟がないと、ほぼ不可能でしょう。
まぁ、エンジニアバブルが崩壊しても、実力のあるエンジニアには何の関係もないですけれど…。
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