2024→2025 法人化、AI、ベーシックインカム、そして「Jyun-kan」の世界観をめぐって
Co-design Company、Co-Coは2024年11月に合同会社になりました。
改めて2024年を振り返り年末にSatとTimでそれぞれのどんなことを体感しているか、すり合わせました。この対話は実際の会話をもとにAIが編集をしています。(こんな取り組みで、あえてAIを介在させることで人それぞれの想いを補足し、分かりやすくくしてくれることが伝わればとも思っています)
2024年の軌跡:広がりと収束の一年
Sat:
2024年を振り返ってみましょう!年の初めから今に至るまで、「経済循環」「ベーシックインカム」「AI活用」みたいなキーワードがどんどん出てきた気がするんですけど、Timはどう見てます?
Tim:
そうだね。僕らのやってきたコミュニティ活動も、最初はわりと「サービスを固める」みたいな感じで進めてたんだけど、セドナとかオランダとか、いろんな拠点でリトリートやら新しい試みやらが広がっていって。そこから「事業をちゃんと回していこう」という流れも出てきて、つまり「発散と収束」を繰り返していた一年かなって。最終的に法人化が2つ続いたり、ちゃんとビジネスとして基盤を作ろうね、みたいな話が増えたりして。だから、2024年は大きく広がったあと、また収束しようという動きがあった一年だったと思う。
試行錯誤の末に見えた「本当につくりたいもの」
Sat:
私なりに振り返ると、序盤は「循環」っていうのをキーワードに、「事業化できないかな?」といろいろやってみたよね。
AIのツールを作ってみたり、イベント開いてみたり、「経済循環を実際に起こせないかな」って考え続けて、ギフト活動を始めたんですよね。見返りなくギフトする活動は色んな学びがあったのだけど続けるには不安や疲弊感もあってなかなか継続は難しかったのが本音です。メンタルモデルをほじくり回されるような体験もしょっちゅうで、中途半端に終わった感があったし。
Tim:
この1年間でもほんといろんな試行錯誤や、それこそ僕らも感情のぶつけ合いや全然何も進んでいないというジレンマを抱えていたよね。世界観を大切にしたい一方で、貨幣経済を大事にしないと生きられないというか世間から認められないという固定概念がずっととれなくて。今もそうだけども。 このプロセスには数しれないほどのたくさんの人の支えがあったから、やっぱり世界観の実現は諦めたくない。 毎週ミーティングして支えてくれる方とか、仕事のブラッシュアップを丁寧にしてくれたり、突拍子もない案も否定から入らず共感とともに動いてくれたり。ほんと、ありがたいよ。
Sat:
最終的には、何をつくりたいかがだんだんクリアになっていったよね。ベーシックインカムとか、デジタルコモンズなどみんなが安心して暮らせるインフラをちゃんと作りたいんだっていう。で、そのためには法人化して事業収益も上げないと回らないから、AIやサービス開発を進めて、ようやく来年1月にリリースできそう…っていう状態に落ち着いてきた。ここまで来るのに本当に多くの人とやり取りして、相談やコンサルを受けながら進めてきたけど、今はJyun-kanの文脈で共創する仲間が増えているのが感謝しかない。
距離のパワーが織りなす「人と人を繋ぐインフラ」
Tim:
ただ、海外展開――例えばオランダやアメリカでの動き――に本格的に乗り出すのは、やっぱり来年以降かなと思う。情報収集や人脈づくりはこの1〜2年で種まき的にやってきたけど、本格始動は来年なんじゃないかな。
Sat:
私はオランダのエコビレッジと繋がったり、フルサトハウスに関わったりしてきたけど、それが今後、どういう形でベーシックインカムと結びつくのかは、まだ模索中。来年はオランダのベーシックインカムの実例も調査しながら学びを形にしていくんだろうなと。日本の精神性って海外の人たちをすごく惹きつけているので、日本起点の発信も進めていく。そのとき、AIとかデジタルのインフラがあれば、より多くの人と繋がれるんじゃないかな。
Tim:
結局、AIの開発やサービス設計を通じて「人と人をつなぐインフラを作りたい」っていう想いがすごく明確になってきたよね。
Sat:
そうだね。「インフラづくり」って聞くと大げさに感じるけど、要は「人がもっと自由に繋がって、新しいものを生み出したり、助け合ったりできるためには何が必要か?」っていう話で。それを効率よく回していくなら、やっぱり事業としての基盤がないと続かない。その結果としての法人化であり、同時に循環の仕組みづくり。そこをセットで進めている感じかな。振り返れば、オンラインのみで法人作るとか、海外と日本をまたいだリモート体制で色んなことを決めるっていうのは、従来の常識だと「ありえない」と思われるところもあったけど、自然にこうなった。距離のパワーというか、この非常識さがパワーなのかもしれない。
Tim:
オンラインだけで法人を作るって、普通は「現地で顔合わせて打ち合わせしないと」って固定観念があるからね。でも僕らにとっては当たり前というか、自然な流れだった。一方で時差の壁やオンラインの限界はある。誰かが無理をしないと進まないとか、信頼関係がつくりにくいとか。でもその「非日常での苦しみ」みたいなのが、いい意味で動機づけになったとも思う。
ベーシックインカムと「コモンズ」という考え方
Sat:
そういうギリギリのところで、「本当に大事なことは何だろう?」って考え続けた一年だったよね。で、気づいたのは、「今ここにある幸せ」と「未来に向けての探求」って、どちらも必要だけどどちらかが欠けてしまうと苦しいってこと。だからこそAIを活用して「循環」を実装するとか、ベーシックインカム的な安心安全の仕組みを整えるとか、そういう夢のような話を現実世界に落とし込む必要がある。
Tim:
そもそもベーシックインカムって、言い換えれば「明日の安心」の話でもあるしね。極端にいうと、「今日、破産しても、明日また生きる場所がある」みたいな。実際の社会保障制度とか、いろんな実験結果を見ても、一筋縄ではいかないけど、僕らなりのオリジナルな仕組みを作っていく意義はあると思う。
Sat:
私たちは「コモンズ」という考え方がすごくしっくり来るんだよね。共同所有や共同運営の場所があって、そこに個々人が「私はここを守りたい、盛り上げたい」という気持ちで能動的に関わる。一方で、「ベーシックインカム=ただお金をもらえる仕組み」という考え方だけだと、なかなか持続しないかもしれない。安心感で健康は改善するかもしれないけど、コミュニティや経済が循環し続けるためには、積極的な意志が大事だと思う。この場を守りたい、大事にしたいという姿勢が貢献を生み、循環させるんだと思ってる。
Tim:
いろんな地域や国で実証実験しているベーシックインカム的な政策は、まだ正解が見えてない。たぶん絶対的な正解はこれからもないかもしれない。それでも、僕らなりのやり方を提示していくのって大事だよね。僕らが提案したいのは「みんなで支え合って安心を感じられる仕組み」。それが小さなコミュニティ単位からでも回り始めたらいいんじゃないか。
AIは人と人とが共に善く生きるために
Sat:
AIと一口に言っても、一社や一部の人の利益追求のための「効率化のための道具」として宣伝されることがあまりにも多くて。業務量が3分の1になりましたとか、人を雇わなくて済むとか。でも、そこってあくまで通過点で、そこに本当の幸せはない。私たちがやりたいのは「人と人が共に善く生きる」ためのAI活用。例えば組織の中のコミュニケーションを可視化して、「あ、実はこんなに助け合いが起きてたんだ」とか「この人とこの人はもっとコラボできるかも」とか、そういう気づきを与えてくれる存在になればいいよね。
Tim:
マネージャーが見落としていたチームの状況を、AIが客観的なデータや会話内容から拾ってくれるとか。あとは、言語の壁や文化の違いを超えて翻訳してくれるAIがもっと当たり前になれば、海外拠点との連携も楽になるし。ここ2年で手応えを得てきたから、来年以降は組織向けに本格導入していきたいよね。
Sat:
うん。それこそ「ウェルビーイングを高めるAI」みたいなテーマで、企業や地域社会を変えるプロジェクトができればいいかもね。今はまだ「効率化」と「売上を伸ばす」みたいな文脈でAIが導入されがちだけど、実は多くの人が「本当はこういう世界で生きたいんじゃないの?」って思ってるはずだから。
Tim:
たとえば「明日ちゃんと生きていける」という安心感があって、そこにAIが寄り添う形で新しいアイデアやチームワークが生まれるようになると、すごくいいよね。どうしても仕事に追われて、また利益を追求して、というループから抜け出せない人が多いけど、AIがあれば時間と心の余白を取り戻して、もっと人間らしい部分に向き合えるんじゃないかと思う。
2025のキーワード「Jyun-kan社会実装と共創」「人と人との繋がり」「企業と人が幸せになるAI」
Sat:
それが私たちの言う「Jyun-kanの世界観」だったり、「ベーシックインカムを支えるコモンズづくり」なんだよね。そんな難しいことでも独自性があることでもなくて、みんな思ってることを見えるようにしていく。安心安全があって、人を大事にする価値観があって、そのベースの上にAIが活きる。来年はそのビジョンの「社会実装」をいよいよ本格化していきたいね。
Tim:
「AI×循環型経済×人と人との繋がり」をテーマに、1月リリースのサービスを皮切りに動かしていく感じかな。同じような価値観で動いている他のコミュニティとも協力できたらいいよね。タダの箱庭やeumo、他にもいろんなところで同様の試みがあるから、そういった人たちと共創すれば、もっと大きな輪が広がると思う。
Sat:
うん、まだまだ課題も多いけど、来年は「実装と共創」を加速させたい。AIに取り込むデータや知見も増やしていって、ちゃんと「人が幸せになるためのAI活用」を展開していきたいな。ベーシックインカムやJyun-kanの仕組みも、いろんなコミュニティや組織と手を組んで同時並行で実験し続けたい。
Tim:
特に企業や組織の中でのAI活用についても、共感・共鳴する人たちと協力して、本当の意味で企業が幸せになれる方法を探っていきたい。経営者に本当の意味で寄り添える存在になりたいな。
Sat:
私は常に人を中心に据えた取り組みをしていきたい!じゃあ、そんな感じで2024年の振り返りと、来年の展望ということで。Co-Coはコミュニティとして閉ざすのではなくどこにでも在る存在。バンバンいろんな人とつながっては生み出してく、共創を進めていこうね!