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「PythonとTensorFlowで作る類似画像検索」が技術の泉シリーズから発売されました
去年、技術書典11で書いた『PythonとTensorFlowで作る類似画像検索』ですが、加筆・修正されたものが、技術の泉シリーズ (NextPublishing) から出版されました。
技術書典11でPythonとTensorFlowで作る類似画像検索という本を出しました
内容について
類似画像検索とは、画像で似た画像を検索する技術のことです。(以前書いた記事:類似画像検索についてざっと説明する)
書籍では、PythonとTensorFlowを利用して、類似画像検索を実際に作りながら理解していきます。理論が詳しく書かれているというよりは、どちらかというと基本的、実践的な内容となっています。
4章と5章では実際に「風景の類似画像検索」と「顔の類似画像検索」を作りながら、類似画像検索のアプリケーションがどうやって動いているのかを理解していきます。自分が持ってる写真などで色々応用してみても面白いと思います。Deep Learningを使って実践的なプログラムを作ってみたい方にもおすすめです。
サンプルコードは、以下のリポジトリに含まれています。こちらで雰囲気がわかるかもしれないです。
技術書典版との違い
今回の書籍では、6章の「近似最近傍探索」を補足、追記した他、7章の「深層距離学習」を新たに追加しました。また、全体的に分かりにくいところを加筆、修正、日本語表現を見直しています。
レビューについて
前回の技術書典ではレビューなどはしてもらわずに頒布していましたが、今回は時間もあったため、前の会社の同僚に内容のレビューをしてもらいました。(レビューしていただいた皆様本当にありがとうございました)
レビューで、日本語のミスや分かりにくいところなど、かなりたくさん指摘してもらいました。技術書典版に比べて読みやすくなったのではないかと思います。
コードレビューでも常日頃思っていますが、やはりレビューは品質向上に大切なんだなとわかりました。
商業版刊行にあたって
商業版の刊行にあたって、自分で書いた本がいろいろなところで販売されていて、それはうれしくもあるのですが、一方で、商業版の本(特にAmazonなど)はかなりシビアに評価されるイメージがあり、微妙に不安を感じながら、加筆・修正作業をしていたりしました。
ものづくりの大変さをあらためて理解したような気がします。
次回作について
今回は類似画像検索を作るというテーマでしたが、次回は類似画像検索などで使われる『ベクトル検索エンジンを作る』というテーマで本を書きたいと思ってます。次回の技術書典で出せたら良いなと思っているので、ご期待いただければと思います!