日本、限界家族、限界家庭多くね?
私はウォーキングを日課にしている。肌で感じたことを伝えたい。
現在は2022年の夏で、夏場は日中ウォーキングが出来ない為、夜ウォーキングを行っている。夜の散歩、ナイトウォーキングというやつだ。家を出発し、四方八方へ毎夜ウォーキングしているのだが、夜歩いていると気になることがある。それが「家庭の声」だ。夏場の夜はエアコンを点けるのが一般的だが、昨今窓を開けて暑さに対抗している家庭もある。またエアコンをしている部屋はしめていても他の部屋は開けている状態もあり、家庭内の声が道行く人に漏れやすい。
更には我々ウォーキングする人も、冬はもとより春や秋も、夏ほど夜ウォーキングしない。夜と言うのは人が家庭にいる確率が最も高い時間帯だ。というわけで夏の夜歩いていると私は、様々な家庭の生の声を聞く。家庭内での声なので、着飾っておらず、その家庭の状態をそのまま表した声だといえる。
1~1時間半ほど歩く日が多いのだが、歩いていると、三日に一回、限界っぽい家庭の声を聞くことがある。家族が喧嘩していたり、一方的に怒鳴っていたり、ヒステリックに叫んでいたりと様々だがとにかく限界な様子がひしひしと伝わってくるのだ。私が住んでいる場所は治安が悪いわけでも低所得者層・貧困層が集まった地区でもない。公営住宅は一部あるがそれは一部で、大抵は一軒家かアパートだ。その家々から、限界の声が聞こえてくる。日本の家庭には、そしてそこに住む人々には、かなり限界を迎えている割合がいるのではないか。私のウォーキングなどごく小規模な範囲なのにそれでも三日に一回くらい限界家族に当たるのはヤバイ比率ではないか。親が子供を怒っている声ならまだ解る(もちろん虐待などの危惧はあるが)だがそのほとんどは、大人が大人に限界を伝えている声だ。
1つ例を挙げると、夫婦げんかっぽいのが一昨日あった。奥さんがヒステリックに恐らく旦那に向かって「ふざけるなてめえ」と叫んでいた。立派な一戸建てだった。
日本は平成以降長期の不況になっている。デフレーションが長く続いている。こうした社会では、その社会に住む人々の生活が徐々に苦しくなり、精神状態が徐々に悪化していく。ネットのSNSなどで一部限界界隈なども存在するがそれも敢えて見に行かなければ別世界にあるのも同じだ。同様に、こうした家庭状況も、私のように夜ウォーキングでもしないとなかなか耳に入らず、存在していること自体解らない。貧困を目の当たりにするような極々一部の仕事やボランティアを除けばほとんどの人がこうした闇を意識することなく生活している。
貧困家庭が限界家庭の対象になりやすいが、一軒家を建てて車を二台持っているような家庭からもこうした限界の悲鳴はまあまあ届いてくる。何十年もの住宅ローンなどを抱えていたりすれば、決して見た目通りの裕福とは言えずリストラなどで一気に貧窮することもあるのだろう。
社会の悪化は社会全体の民度悪化に必ずつながる。元々精神的に不安定な人を支えるのにも社会の安定は必要で、社会が不安定化すると不安定な人を支える側の人まで不安定化するからだ。
社会の悪化や貧困が全ての(家庭問題の)原因ではないが、全体の悪化には必ずつながる。それが人の社会だからだ。