【簿記】利息法をわかりやすく理解したい(下書きあり)

注意

利息法についてテキトーにまとめてます。厳密さを求める人は予備校のテキストとかで勉強してね。とりあえず分かった気になりたい人、問題が解けるようになれば大丈夫な人は読み続けてね。それじゃあ始めるよ。

・この論点のポイント

✅簿記1級からでてくるよ
✅定額法よりも厳密に計算するよ
✅苦手な人が多いけど、答えを出すだけなら仕訳なし、下書きで一発だよ(設例・解答・下書き付き)


・単純に言うと

順を追って見ていきましょう。まず、持っているとあとでお金を返してもらえる紙切れのことを、債券と言います。利息法は、この債券に関する論点です。そして予備知識として、額面、取得価額、金利調整差額、償却原価法について説明します。そんなの知ってるよ!って人は読み飛ばしてください。

「普通よりも安い利息でお金を貸してください!その代わり、今90万円貸してくれれば、3年後に100万円お返しします!お金を返してもらえる権利は債券としてお渡しします!」

こいつを90万円で買った

この、紙切れに書かれている100万円が債券の額面、払い込んだ90万円が債券の取得価額です。差額の10万円は、普通にお金を貸すよりも利息が安くなっている分の帳尻合わせです。額面よりも安く債券を発行するだけでは、お金を借りる側が損なので、「お得になってる分、利息はちょっと負けてよ~」みたいな感じです。これは金利調整差額と呼ばれています。100万円よりも安く売る代わりに、普通より低金利でお金を貸してもらいます。安く売るのは、購入のハードルを低くしよう的なノリです。

※市場での普通の利息のことを、実効利子率と言います。市場での一般的な利子率のことで、市場利子率とも呼ばれます。あと、お金を貸す側がちょっと負けてあげた利息のことをクーポン利子率とかって読んだりします。ちなみにクーポン利子率の方が実効利子率よりも高くなる場合(打歩発行)もあるんですが、ややこしくなるのでここでは扱いません。会計処理は同じです。

この金利調整差額を調整して、お金を返してもらえる日に向けて、債券の帳簿価額を、額面に徐々に近づけていきます。徐々に額面に向けて帳簿価額を近づけることを償却原価法といい、近づいてる途中の帳簿価額を償却原価といいます。その近づけ方のひとつが利息法です。利息法の方が厳密なので、原則は利息法です。

・額面: 紙切れに書かれている金額(返してもらえる金額)
・取得価額: 払った金額
・金利調整差額: 低い利息との帳尻合わせ
・償却原価法: お金を返してもらえる日が近づくごとに、毎期徐々に額面に向けて帳簿価額を近づけること


・設例

問題1 (利息法・利払日が期末)

  1. 会計期間は4月1日~3月31日までの1年間

  2. X1年4月1日に社債を次の条件で発行した。

 額面:10,000千円
 払込金額:9,000千円
 償還日:X4年3月31日
 金利:年1%(クーポン利子率)
 利払日:3月31日(年1回)
 実効利子率:年4.648%とする。
端数は、小数点以下を四捨五入する。

X3年3月31日を期末とする会計期間において計上される社債利息の金額(P/L)と、社債の帳簿価額(B/S)を求めなさい。

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