【簿記】減損会計をわかりやすく理解したい(下書きあり)
注意
厳密さを求める人は予備校のテキストとかで勉強してね。(細かいミスとかはあるかもしれないけどそれはドンマイ。)とりあえず分かった気になりたい人、問題が解けるようになれば大丈夫な人は読み続けてね。それじゃあ始めるよ。
・この論点のポイント
✅簿記1級からでてくる
✅思ったよりも稼げないな~ってなったときに使われる
✅答えを出すだけなら下書きで一発(設例・解答・下書き付き)
・単純に言うと
ある資産でお金を稼ごうとしてたけど、「最初思ってたよりも全然稼げねーわこれ」ってなったときに、その「稼げねーわこれ」をちゃんと財務諸表に反映させようよ的なノリの会計処理です
・詳しく言うと
順番に見ていきましょう。まずは予備知識として、「減損の兆候」、「減損損失」、「資産のグルーピング」から。そんなことは知ってるから設例と下書きだけ見せろーって人は読み飛ばしてもらって構いません。
まず結論から言うと、
・「減損の兆候」は、儲け話に水を差す不景気でイヤな話
・「減損損失」は、「投資したお金のうち取り返えせそうにない部分はサッサと損失として計上しましょうね」で計上した費用のこと。
・「資産のグルーピング」は、資産たちを「お金を生み出せるひとかたまりの資産」にまとめて考えましょうねという考え方です。
では詳しく見ていきましょう。企業会計審議会の偉い人たちがまとめた「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」には、こんな風に書かれています。(読み飛ばしてもok)
これだけ読んでもわかりませんね。具体例で考えましょう。たとえば、ここにマイケル君がいるとします。
マイケル君は、脱サラして、キッチンカーでたこ焼き屋を始めることにしました。彼は、貯金したお金から350万円を投資して、キッチンカーを300万円、たこ焼き機などその他商売に必要な備品を50万円で買いました。いま、マイケル君の帳簿には、キッチンカー:300万円、備品:50万円と記録されています。これらはマイケル君の「事業用の固定資産」です。彼はこれらを使って、たくさんのたこ焼きを売り、お金を稼ぐことを期待しています。彼は「トータルで1000万円くらい稼げるだろうな〜」と考えていました。350万円出して1000万円稼げるなら、悪い話ではありませんね。
ある日、キッチンカーの市場価格が100万円に下がったとします。でも、マイケル君は心配しません。なぜなら、その資産は他の人に転売するために買ったのではなく、自分でたこ焼きを作って売るために買ったからです。たこ焼き屋がうまくいけば、使ったお金以上の価値があるとマイケル君は考えています。
だから、キッチンカーの市場価格が下がっても、マイケル君のビジネスには一切影響がないのです。大切なのは、たこ焼きをどれだけ売れるか、そしてそのお金で何ができるかなのです。だから市場価格が下がっても、マイケル君は帳簿の金額を修正したりはしません。相変わらず「トータルで1000万円くらい稼げるだろうな〜」と考えています。
でもあるとき、世の中にたこ嫌いな人が、急に増え始めたとします。今はまだ売れていますが、この先たこ焼きを買ってくれる人が激減しそうです。
この先稼げなくなりそうな不景気でイヤな話ですね。この不景気でイヤな話が「減損の兆候」です。世の中のたこ焼き嫌いを受けて見積もりをやり直した結果、彼は「これだとトータルで100万円くらいしか稼ない…」と考えるようになりました。こうなると、マイケル君は帳簿の金額(帳簿価額)を修正しないといけなくなります。
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