【孫子の兵法】「先手を打て」をチャンクサイズを上げて考えてみる!?
『孫子曰く、先に戦地に処りて、敵を待つ者は佚(いっ)し、後れて戦地に処りて戦いに趨(おもむ)く者は労す。故に善く戦う者は、人を致して人に致されず。』孫子の兵法:虚実篇
チャンクサイズを小さければ、例えば営業職の場合、先手を打って成果をあげようとかになると思うのですが、自分自身の経営者の立場で、そのような読み方をしても今までの商品・サービスの在り方自体問われている時代に致し方ない。
上記の『戦地』を『市場』と捉えることで、議論の余地はありまりないと思う。
では、どのようなタイミングで『先手を打って戦地』に赴くのか?
相手、競合会社、業界の多くの会社が、目の前のことに囚われているタイミングで、その『市場』に先に辿り着いている・・・・
この良い例が、ドラッカーが『創造する経営者』で紹介してくれているウェルナー・フォン・ジーメンスとトーマス・A・エジソンではないでしょうか。
ジーメンスは、発電機を発明した結果として、電車を開発したわけではない。彼は、市内交通としての電車という産業を構想し、そのための動力源として発電機を開発した。同じようにエジソンも、実用電球を発明した結果、発電所や変電所や配電システムを完成したのではない。総合的な電力供給という産業を構想し、そこに欠落していた電球を開発した。
誰もが同じことをやっているようでも、この二人は違う世界を目指していた。この違いはとても大きな違いです。
ま と め
少なくとも、私達は、今現在行っている業務から、「表面上から」ではない面から学び、「そこから経済的成果を得ることはできないか」「それとは別の知識を合わせることで経済的成果をえることはできないか」等と自問しながら、業務に当たっていく必要性があるように思います。
そして、従前とは異なる産業を視野に入れていく挑戦をしていきたいと思います。