無題1
容姿への劣等感は、たぶん遡れば幼稚園くらいからあった。組内唯一の女子6人はいつも遊びのグループだった。園に置いてあるミニドレスを着てお姫様ごっこをしてたとき、ボスの女の子が言った。「皐月ちゃんてさ〜男の子みたいだよねー。可愛くないから、一緒に遊びたくない感じぃ〜」睨むような目つきで私に言って、私の顔を両手で挟んだかと思ったら、両方のほっぺを押されておちょぼ口になった私の顔をみて「へんなかお!笑」と笑った。私は悲しくなって、6人の輪をすぐに離れた。地下のプレイルームから、泣きそうになりながら木の階段を上がった。可愛くないから仲間はずれにされました、意地悪されました。そんなこと誰にも言えなくて、園庭で男の子たちと泥遊びをした。