2023/11/27 月曜日 プレミアリーグ VSEverton
振り返り
今回の試合は結果は勝ったもの、内容では長い時間負けた、そんな試合でした。守備陣が頑張ったこともありクリーンシートではあったもののポストに当たるシュートや、フリーで打たれてしまうなどの場面もありました。攻守ともに改善が必要ではあったと思います。
攻撃面
まず前半の早い段階で、ルーニーを思わせるガルナチョの素晴らしいオーバーヘッドかから始まったこの試合でした。この得点に至る一連の流れは以前からできている形をもとに作られたもので、再現性もありよかったように思います。
再現性
形としてはまず、後ろでボールを保持している際、サイドバックが中央にポジションをとり、ウイングがサイドに張る状態になります。
そしてサイドバックが相手のディフェンスラインの裏をつきます
当然相手は裏を取られるのが嫌ので裏に抜けた選手についていきます。この時相手のサイドバックを引きつけるのがポイントです。
するとサイドバックがついていきウイングがフリーにすることができます。
ここに後ろからロングフィードを出すことでウイングがフリーの状態で受けることができます。
こうすることでウイングがフリーで仕掛けることができます。
今回はここにさらに裏ぬけをしたダロトが動きを止めず内側から抜けてそこにボールが出てクロスを上げ最終的にガルナチョの見事なシュートへとつながりました。
更にこの動きは得点シーンとは逆の左サイドでも見られ、ユナイテッドに浸透しつつあるのかなと思いました。
しかし、その左右一度ずつしかその攻撃の形は見られませんでした。
そのため完全に自分たちのものにできているわけではないと思います。
その他の得点に関しては、中盤でのブルーノの個人の頑張りなどからのものが多く、個人に頼った面も多かったように感じました。
選手個々を見るとこの試合はよかった選手と悪かった選手がはっきりと分かれていました。
今の試合でよかった選手はメイヌーです。彼はこの試合にある程度の落ち着きをもたらしており、積極的に後ろでの組み立てに参加し高いクオリティーを見せてくれました。
また守備でも体を張る場面が多く攻守によかったと思います。
個人的に最もよかったシーンは後ろからの運び出しで裏へのパスを出したシーンです。このプレーは現代サッカーにおいてとても効果的で相手を混乱に陥れることに直結するプレーです。
このように今後にも非常に期待できる内容とてもよかったです。
ガルナチョももちろん良かったです。特に得点後は調子が良かったのもあってか守備に戻るシーンも多く見られました。
一方悪かった選手としては、ラッシュフォードです。
この試合まとにかく相手に取れれるシーンが多く、チームの流れを良くできませんでした。
私個人的には、守備に戻ってくれればどんどん仕掛けて欲しいのですがそれがないとどうしても応援のしがいがなくなってしまいます。
この辺りがサポータの反感を買わないかを危惧してます。
守備面
まずはこの試合もマグワイアが良かったことを最初に言っておきたいです。
相手がボールを放り込んでくることも多く、マグワイアが得意としているところもあったかもしれませんが、それでも最近のクリーンシートの多さは間違えなく彼によるものが多いと思います。
またオナナも安定しており、ビックセーブも何度あり、判断も全体的に良かったです。
ただそれでも試合全体の流れは悪かったですね。これは先ほども述べたラッシュフォードのボールロストもあると思われますが、試合全体の守備面が良くなく、流れを渡してしまったことが原因だと感じました。
守備戦術
この試合相手は後ろからのロングフィードが多く、更にそのセカンドボールを拾ってくることが多かったです。更にそれを可能にする後ろからの精度の高いボールに苦しめられました。
これに対して解決策として考えられるのは、前線からのプレスで後ろからの出し手にプレッシャーをかけることです。しかしこれは先発のメンバーでは厳しかったと思われます。
特にマルシャルとラッシュフォードに守備への期待は今の所できません。更にこの二人が同じピッチに立つと二人少ないこととなりかなり厳しいものがあります。
そのためどちらかをもう少し早い段階で下げ主導権を握ることを優先して、ボール保持の時間を増やすべきだったと思います。
具体的には若手やファンデベークの起用を期待したかったです。