北欧 #アイスランド 旅行記(4日目)〜北から南へ〜
真夜中にオーロラの出現を知らせるアラートに叩き起こされた。急いで外に出て、夜空を見上げると、連日現れてくれた物と比べて、明らかにスケールの違う一面のオーロラが包み込むように輝いていた。
今までは、写真を見ると緑色に写っていたが、肉眼ではほぼ白色で動きがあまりなかった。
北アイスランドのオーロラは一味違うと聞いていたが、その意味を良く理解した。
肉眼でも、くっきりと緑色に見えて、まるで天使の羽に包み込まれるような錯覚を起こすような舞だった。
雪が降ったり止んだりな状況だったので、あまり期待しないで床に着いたが、日帰りで首都レイキャビークに帰らないで、北アイスランドのオーロラ目的で一泊した事で、家族全員でかけがえのない経験を共有できて良かった。
さて、吹雪の中、何とか北のアークレイリから首都レイキャビークに飛行機で戻った後は、今度は南アイスランドに向かおうとした。
しかし、ここでアイスランドの自然の洗礼を受ける。
レイキャビーク国内空港に到着した時点で、レイキャビーク郊外から先に行く道路はほぼ封鎖状態。夜が明ける11時位まで空港で待ち、道路が開放されてから次の目的地セリャラントスフォスに恐る恐る向かった。
結果的に無事に着いたのだが、向かった事に途中で後悔する程の緊張が数時間続き、何度も引き返す検討をした。
立ち往生する車、スリップして道路脇の谷に突っ込んでしまった車、玉突き事故を起こしている光景と何度もすれ違った。
滝の裏から夕日を眺める事ができるで有名なセリャラントスフォスに到着したのが、ちょうど日没の時間(15時頃)。冬季という事で滝の裏へは通行が制限されていたが、少し空が開けたせいか、十分にアイスランド独特のパステルカラーに染まった夕日の風情を感じる事ができた。
夜には、幸いにも4日連続でオーロラが出現してくれた。北のオーロラは天使の羽のようだったが、南のオーロラはゆらゆら揺れるカーテンのようだった。緑色だけでなく、少し赤みもかかっていて、違う表情を楽しませてくれた。