北欧 #アイスランド 旅行記(1日目)〜機内泊〜
アイスランド行きを決めたのが夏頃だった。その時に、子供たちが休みの期間で一番安かったのが、年末年始の期間だった。
世界一物価が高いと言われている国で、円安の歯止めが効かない時期の滞在。しかも、すぐ近くでウクライナ危機を迎えている状況で、世界的にも記録的な原油高。
年末から1月にかけては、日照時間が1日4時間しかなく、年間で最も過酷な天候が吹き荒れ、国中の道路や空港が平気で数日封鎖されてしまうような時期。訪問、ましてや観光に向いている時期とは決して言えない。
実際に私たちがアイスランドに飛び立つ直前まで、アイスランド全土が吹雪に見舞われ、数日間国全体が麻痺しているような状況だった。
アイスランドの冬と言えば、オーロラ鑑賞や氷河の洞窟が有名だが、計画しても必ず経験できるとは限らない。一週間滞在しても、オーロラを見れなかった人の旅行記はザラ。氷河の洞窟も実際に行けるかどうかは当日になってみないと分からず、確率は40%程度だと言う。
更に、この状況に加えてコロナ禍。向かうも、疑わしき症状があれば一発アウト。帰国するにも、アレルギー持ちでワクチン非接種のため、PCRでの陰性証明が必要で、これも無症状だったとしても陽性になれば、「帰りも怖い」になる。ましてや幼いこども連れだからリスクはグッと高まる。
計画段階からリスクだらけで、尻込みしそうな瞬間が何度もあった。その都度、良い方向へと向かうよう軌道修正を少しづつ加えている内に、流れに任せてみてみようという考えになっていた。
とりあえずヘルシンキ行きの飛行機に乗れた。ヘルシンキからアイスランドへの便も現段階では予定通りとの事。
クリスマスイブにサンタの故郷と呼ばれているフィンランドへ向かっている。アイスランドには、13人のサンタが存在していて、それぞれ人に教えをもたらしてくれると言う。
飛行機の窓を覗くとそこには北極圏のオーロラが待っていた。人生ではじめて見る景色に感動していた。