あんこう鍋
あんこう鍋、去年の暮れに初めて食べたんだが、めっっっっちゃ美味かった。味はどう伝えていいかわからないし、食感もなんとも言い難い。つまり、情報はほぼ0。でも、とにかく美味しかった。むしろ「美味しい」っていう情報こそが最重要なんじゃないか?具材や調味料を当てるとか、コクとか旨みがどうとかより、絶対に大事だ。熱量こそ真実である。こうして記事にしてるくらい美味かったってことで、信じるか信じないかはあなた次第です。
そして、最近は美味しいものをより美味しく味わうために、隙あらば歩くことにしてる。私が食べたあんこう鍋屋は東京の月島にあるんだが、新宿駅から歩いて10キロあたりの位置にある。これくらいの距離なら2時間弱で着くので、その間、あんこう鍋にワクワクしながら歩くにはベストな距離だ。別の店に行くとしても、同じくらいの距離を歩きたい。食べたい欲と歩きたい欲はほぼ同じ数値。
しかし、その相乗効果はすさまじく、普通のタッグチームは「1+1=2…よくて5~10」だけど、俺たちは違う。「1+1=200だ!」10じゃなくて100倍だぞ!※このテンコジの表現、好きすぎて15年くらい愛用してる。いつの時代でも色褪せない、永遠の輝きだ。
そして、鍋といえば寒い日に食べるのがやはりベスト。季節は冬が良い。あんこう鍋のテイスト的には、普段アルコールを飲まない私でもビールが欲しくなる。アルコールと徒歩の疲労感を抜くためにも、次の日はゆっくりしたい。だから連休に行くのがいいかもな。
あんこう鍋はがっつり食べるというより、少しずつチビチビと食べ進めるのがいいかもしれない。誰と食べてもいいかもと思うが、できれば2人で食べるのがベストだろう。多人数でワイワイしているうちに味がわからなくなるままなくなってしまうのはもったいない。前回は知り合いのおもしろオジさんと2人で行ったが、あれは良い選択だった。俺もおじさんだが、彼は360度どの角度から見ても完全なるオジさん。あんこう鍋と良い具合にマリアージュしていた。
ただ、おもしろオジさんはそれなりに忙しいので、今年も行けるかは怪しいのが難点。でも、俺は確実に着実にあんこう鍋が食べたいのだ。ぶっちゃけ誰と食べてもいいし、何回食べてもいいから、とにかく行きたい。今から年末の休みに向けて「あんこう鍋で2024年を〆る」を確実な目標にして、確固たる意識を持ち、実行する。これで決まりだ。
今から内圧を高めて、最高のあんこう鍋を食べるぞ。おい、海底にいる鮟鱇よ、食われる準備はできているか?俺はできている!
完