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もっと自由に昼カレー

私は基本的に温めた食べ物が好きなので、コンビニで買ったおにぎりを食べる際には電子レンジで少し温めてから食べることが多い。
他にも、スーパーのパック寿司売り場で見つけた酢飯に鯖の切り身を乗せ、丼に移してこれもレンジで温めて食べるのが好きだ。

酢飯は「人肌が正解」みたいな古い常識があるらしいが、正直それはもうしゃらくさい。激辛が好きな人もいれば、何にでもマヨネーズをかける人もいるのだから、温めた酢飯くらい許容されるべきだろう。

温めた食べ物が好きな理由は単純に美味しいというだけでなく、身体が冷えないという点にもある。食事はエネルギーの補充という側面から見ても、温かい食べ物を摂取するのは合理的だ。

もちろん、これはあくまで自分の好みなので、人に強要しようとは思わない。ただ、「温めた食べ物」には一つだけ大きな弱点がある。ものによっては強い匂いが発生することだ。

例えばカレー。
職場のデスクでカレーを温めたら、その場は一瞬でカレーが空間を支配してしまうだろう。「さすがに職場でカレーはちょっと…」と思う人もいるかもしれない。そんな空気を察したなら、職場でカレーを温めるのは控えるべきだ。

でも、あえて言いたい。
あたためたカレーは、うまい。
栄養もあり、味にパンチがあるので、仕事の後半戦に向けた食事としてこれ以上のものはない。

それなのに、「匂いがあるから」という理由で避けられてしまうカレー。
なんて不憫なんだ。ギザカワイソス…。

せっかくの限られた時間、限られた空間の中で、残りの人生の中の何回かの貴重な食事という大切な時間を、もう少し自由に楽しみたい。
そう思うのが正直なところだ。

いっそ、休憩時間に合わせてピザの宅配が届くのが当たり前になってもいいくらいだと思う。それが令和メシってやつじゃないか。

まぁ、この話を要約すると、「TPO(Time:時、Place:場所、Occasion:場面)」に縛られすぎず、昼メシくらいは自由に温めちゃおうよキャンペーン、という話なのだが、年々、このTPOという概念を求められる場が苦痛になってきた。
冠婚葬祭なんてその最たるものだ。正直、めちゃくちゃ苦手だし、可能な限り避けて生きていきたい。

そもそも、こんな奴をそういった場に呼んでも何も良いことは起きない。むしろ余計なトラブルの元になる。

大人になるというのは、「本心ではやりたくないことでもきちんとできる人間」のことなのか。
それとも、「やりたくないことはやらない。という主張を貫ける人間」のことなのか。たまにわからなくなる。

社会の中で生きていく以上、ある程度は前者を演じる必要があるのだろうが、自分の本質的には後者なんだよなぁ。

だからせめて、昼メシくらいは自由にさせてほしい。
温めたカレーを食べたっていいじゃないか。ダメ?

ダメって言われても食べちゃうもんね~。


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