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【予習】キャサリン・ハワードってどんな人?(ミュージカルSIX⑤)
SIXに登場する6人の王妃の紹介、5人目はキャサリン・ハワードです。
今回もSIXの自己紹介ソング『EX-WIVES』から、歌詞を引用してみましょう。
遊んでて首切られた
キャサリンよ
旦那以外と火遊び
あなたたちの男を
わたしハワードが
食べちゃうわ
キャサリン・ハワードは、イングランド王ヘンリー8世の5番目の妻として知られる悲劇的な人物です。1523年頃に生まれたキャサリンは、ノーフォークの貴族ハワード家の出身でした。彼女の人生は短く、波乱に満ちたものでした。
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生い立ち
キャサリンは幼少期に両親を失い、親戚の家を転々とする不遇な環境で育ちました。このため、彼女の教育は限られており、文盲であったとされています。しかし、彼女の美貌と若さは多くの人々を魅了し、後に王妃となる道を開くことになります。
きっかけ
1540年、17歳のキャサリンはヘンリー8世の4番目の妻アン・オブ・クリーヴズの侍女として宮廷に仕官しました。彼女の魅力的な外見と社交的な性格は、当時49歳だったヘンリー8世の目を引き、わずか半年後の1540年7月28日に二人は結婚しました。
キャサリンの性格は、若さゆえの未熟さと無分別さが特徴的でした。彼女は感情的で情熱的な一面を持ち、恋愛に対してオープンな態度を示していました。これらの特徴は、後に彼女を危険な状況に導くことになります。
アン・ブーリンとの関係
キャサリン・ハワードとアン・ブーリンの関係は特筆すべきものです。二人は従姉妹の関係にあり、共にハワード家の出身でした。アン・ブーリンはヘンリー8世の2番目の妻であり、キャサリンに先立って王妃の座に就いていました。しかし、アンもまた悲劇的な運命を辿り、姦通罪で処刑されています。
打首
キャサリンの王妃としての地位は長く続きませんでした。結婚からわずか1年半後の1541年11月、彼女は不貞の疑いをかけられました。過去の恋人フランシス・デレハムやトマス・カルペパーとの関係が明るみに出たことで、彼女の立場は危うくなりました。
最終的に、キャサリン・ハワードは1542年2月13日、ロンドン塔で処刑されました。彼女はわずか19歳でその短い生涯を終えました。
キャサリン・ハワードの人生は、16世紀のイングランドにおける女性の社会的地位や、テューダー朝時代の権力闘争を象徴するものとなりました。彼女の物語は、美しさと若さによって一時的な栄光を手に入れたものの、その後の運命によって悲劇的な結末を迎えた女性の姿を描き出しています。