はじめの会
これから「ジャーナリズム」についてお話をしていくわけだけど、
みんなにはあまりなじみのない言葉だよね。教科だと社会が近いかな。
「新聞・雑誌・ラジオ・テレビなどにより、時事的な問題の報道・解説・批評などを伝達する活動の総称」のこと
なんだけど、
今、世の中で起きている様々なこと(ニュースになるようなこと)についてみんなに伝えたり、わかりやすく説明したりすることと考えてもらえるといいかな。
ジャーナリズムってこんなこと
ニュースなんて難しいから見ない!!という人も、スマホは見るよね。インターネットで検索できる情報についてもジャーナリズムは関わってくる。
どういうことか、
学校での出来事を想像してみてほしいんだ。
「A君とB君がケンカをして、B君がA君をつき飛ばした。
それでA君がけがをした。」
こんな情報が聞こえてきた。
これがニュースだね。事実だけを伝えている。
それだけ聞いて、クラスの子達は、A君のことをつき飛ばしたらしいB君を悪者にする。
でも、それでいいんだろうか。
B君があなたの親友だったらどうする?
ぼくだったら、ケンカを見ていた人を探す。そして、A君とB君に何があったか聞いてみる。
そして、人に聞かれたらきちんと説明してあげる。
自分で見たり聞いたりして集める、もしくは調べた情報を誰かに説明する人が「ジャーナリスト」とよばれる人達。
情報を受け取る人が気をつけること
世界は広いからね。自分の目で見て、自分の耳で聞いてっていうふうにすることは限界がある。だから、テレビや新聞、インターネットに頼るわけだけど、
テレビには放送時間、新聞には文字数という制限がある。
その中で伝えられることには限りがある。
だからこそ、
この情報は正しいのか。
どちらか片方だけの立場に立って言ったものではないのか
自分でよく考えながら、読んだり聞いたりしないといけないんだ。
それから、
情報を発信している人は仕事としてやっている。
だから、その人が誰からお金をもらってその仕事をしているのか考えることも大事だよ。
どうしてかって、自分たちがお金をもらっている人のことを悪く言えないからね。
自分が生活できなくなってしまうから。
誰かのことを悪く言わないように気をつけていると、公平に伝えることができないこともある。
悪いことではないけど、情報を聞く側としては注意しなくてはいけないね。だから無料で得られる情報は特に本当かなと考えながら聞かなくてはいけないよ。
誰のために書くか
だから、ぼくの書く記事はお金をいただいて発信したいと思う。
周りの誰かのためではなく、
勉強したいと思う人のために
世界で本当に困っている人のことをみんなに知ってもらうために
そんなわけで、これから小学生向けジャーナリズム「こどもジャーナリズム」をはじめます。
大人の皆さんも、わかった気になって聞き流していること。そういえばこれってなんだろう。というようなことってたくさんありますよね。
そんなことを少しずつ解決するきっかけになればいいと思っています。
難しい言葉、難しい漢字は使わずに、授業参観を見にきたような気分で読んでいただければ幸いです。