普通のキーボードからkeyball39に移行して半年。弊害は"ある"
Keyball生活が半年を超えた。HHKBから乗り換えた当時の記事は以下。
この頃は、Keyballに乗り換えたことによる、操作の難しさ自体は感じても、それ以外で困るということは感じていなかった。しかし、Keyballが生活の一部として完全に馴染んだ今だからこそ、弊害を感じるようになってきた。
前提:Keyball39は最高
前提として、Keyball39に乗り換えたことに不満や後悔はない。マウス無しで全ての操作が完結できるのはもちろん、ホームポジションを崩す必要すらない。キー配列の変更の結果無理ないタイピングができ、自身の両手で全てを操っている感は最高である。加えて持ち運びもコンパクトで、実際、会社でも家でもPCに接続して使用しているし、外出時にはスマホにつないで使用している。
また、分割キーボードならではの自然な姿勢でタイピングできる点も身体の負担軽減に大きく効いていると思う。つまりこれから語るような弊害はあれど、Keyball39は最高なのだ。
弊害1:通常のQWERTYキーボードのタイピングスピードが落ちる・ミスが増える
基本的にはKeyball39を常に使用できるよう持ち歩いているが、共用のPCを使う場合や、出先でノートパソコンを使場合は、通常のQWERTYキーボードを使う必要がある。その時に、明らかに以前よりタイピングスピードが落ちているし、打ち間違いが多くなった。具体的には、e-typingのスコアが、昔は通常のQWERTYキーボード(HHKB)で320程度、現在は280程度になった。ちなみにKeyballでのスコアも320程度なので、Keyballにするとタイピングが早くなるわけではないのは注意したい。
Keyball39使用後にQWERTYキーボードを使った際に特に打ち間違いが発生するのが、【V】と【B】である。おそらく、これは私個人の問題なのだが、【F】の右下のキーは何か?という認識でキーを打っているからだと思われる。一般のQWERTYキーボードであれば、【F】の右下は【V】なのだが、Keyballでは【F】の右下は【B】なのだ。
当たり前だが、自身の体が、Keyball39に最適化されている結果なので、仕方ないことではある。一度覚えたQWERTY配列を忘れるわけではないので、95パーセントは以前通り打てるのだが、少しながら確実に影響はあったと言える。
弊害2:他のキーボードだと疲れるしテンションが下がる
これはKeyballが気に入りすぎている裏返しではあるが、他のキーボードを使用しなければいけない状況に対して、より疲れを感じたり、テンションが下がるようになってしまった。特に、マウスとキーボードを持ち替えながら作業をするのが億劫である。
体を開いた姿勢で、キーボードから手を離さないで全てを操れる万能感が個人的にかなり好きなので、それができなくなると、PC操作の"気持ちよさ"に大きく影響を与える。次点のHHKB Studioもトラックポイントでキーボードから手を離さないで良い点はいいのだが、運指の大きさを感じてしまい、あれだけ好きだったのに嘘みたいに使用頻度が減っている。
Keyball39が好きなので使い続けるが、他の人にお勧めはしない
こんな弊害を感じていながらも、Keyball39が好きなので使い続けたいと思う。ただし、実用面のよさ(タイピング速度の向上や、作業の効率化)というのは、意外に無かったというのが、実感。良い効果は主に精神面だったと思う。
今回まとめたような弊害も発生するわけで、他の人にKeyball39を勧めることは無いと思う。
ただ、こっち側はこっち側で楽しいよということだけ知ってもらえれば。