手放すキーボード、手放さないキーボード
家にキーボードが溜まってきた。色々買い漁った結果、使わないのに保持だけしているという状態が続いていて、さすがにもったいないと思ったので整理したいと思う。手放すもの、残すものそれぞれ今までの思い出を含めて書いていきたい。
手放すもの
Tex Shinobi
ThinkPadリスペクトなメカニカルキーボード。当時、トラックポイント×メカニカルはTex社のものしかなく、ずっとほしいと思っていたところに、センチュリーが代理店として販売開始したのに飛びついたのを覚えている。現在はHHKB Studioがあるが、それよりもノーマルな配列で、さらに安い。現在でも存在価値はあると思う。HHKB Studioよりも、トラックポイントの操作性はよりThinkPadに近く、使いやすいのも良い。
残念ながら、使用開始から早い段階でドリフト現象が現れた。それでもたまには手に取って使いたいと思わせるくらいの魅力はある。
手放す理由
HHKB Studioと用途が被るため
HHKB Hybrid Type S
各所で話題の憧れのキーボードとして以前から気になっていたが、キー配列に慣れることができるかが心配だった。その時、キー配列のカスタマイズが自由にできる新型として発表された際に、予約をして購入したのを覚えている。HHKBはろくに触ったことも無く、その話題性だけで買ったので、実は、使ってみてその打鍵感はがっかりだった。よくブログやYoutubeで紹介される、叩くのが楽しくなる打鍵感というのが、自分には感じられなかった。それでも、60パーセントキーボードという、どこでも指が届く配列で、コンパクトに机に収まるという利点からしばらくは使っていた。ただ、打鍵感がそこまで好みではないというのは結構致命的で、だんだんと使用頻度が減っていってしまった。
手放す理由
打鍵感が好みではなかった。HHKB Studioと用途が被るため。
Keyball 61
マウスとキーボードを右手が往復するのが嫌になていた時期に見つけてしまった。その時はHHKBを使っていたこともあり、キー数がほぼ同じKeyball 61を選んだ。その時のことは以下に詳しく述べている。
慣れるのには時間がかかったが、使いこなす楽しさも大きかった。ここからKeyballにはまった。Keyballを扱うことで、キー配列が違っても訓練で何とかなるという実感も生まれた。その後のKeyball 39につながることとなった。
手放す理由
Keyball 39に乗り換えのため
残すもの
ロジクール MX Keys KX800
困ったときはこれさえあれば何でもできる安心感がある。指にキーが馴染み、不思議とタイプミスが発生しにくい。Unifying対応でUSBポートに刺せばどんなPCでも基本的にすぐに使えるのが楽。3台の端末無線切り替えが可能だが、それをUSB(Unifying)、Bluetoothのどの組み合わせにするかも自由で、ボタン一発で切り替えられる点も魅力。他の、複数端末切り替え可能なキーボードは、端末切り替え方法がファンクションキーとの組み合わせなど覚えるのが面倒ことが多い。自分の中では一番使いやすく、安定感のあるキーボードと言える。優等生でありそれゆえ特に語ることが出てこないが、手元には置いておきたい一台である。
HHKB Studio
何よりも、打鍵感が他の端末に比べて圧倒的に好き。HHKB Hybrid Sでは感じられなかった、叩く楽しさをこのキーボードで強く感じている。トラックポイントはThinkPadのものに比べ、少し使いにくく感じるが、慣れで気にならなくなった。この端末1つで、Tex ShinobiとHHKB Hybrid Type-Sの使用頻度をかなり下げるに至った。マウスを置かなくてよくなり、机もすっきりするので、お気に入りである。
Keyball 39
HHKB Studioは大変気に入っているが、持ち運ぶには重すぎるという欠点もあった。そこで、マウス機能一体型で軽くて持ち運びやすいものとして、Keyballが目に留まった。元々Keyball 61からKeyballシリーズに入ったが、最終的にKeyball39に落ち着いた。正直他のキーボードと違いすぎて、修行のような日々を過ごさなければいけなかったのは大変だった。通常キーボード→HHKBよりも遥かに大変。
それでも、ホームポジションから全く手を動かさずにすべてを操れる万能感はなかなかのものであり、操作が慣れた今、むしろ他のキーボードの方が使いにくいと思うほどになった。持ち運びの観点でもかなり満点に近く、分割キーボードだからこそ圧倒的に小さなフットプリントで運べるのが良い。
行きつくところまで行きついたと思いたい
HHKB StudioやKeyball 39はキーボードとしてはかなり高額な部類に入り、満足感もしっかり得られている。ここに書かれていないキーボードも過去にいくつも購入してきており、沼にはまってきたが、ここにきて終わりが見えた思っている。ここでキーボード探しの終わってほしいと思いつつ、またわくわくさせてくれるような新製品が出てほしい気持ちもどこかあのが本音。