スライムエリザベス【名前】Elisabeth(ジェーン・オースティン『高慢と偏見』)
『高慢と偏見』を読みはじめて、しばらくは誰が誰だか分からなくて混乱した。
メインの家族 Benet 家に5人の姉妹がいて、近所にも娘さんや姪っ子がゴロゴロいて、名前と愛称とMiss ○○ が混在するんだもの。
最近の小説で気になったことはあまりないから、昔の小説の特徴なのだろうか。
うかつにも Lizzy がElisabeth のニックネームだということを忘れていたので、しばらく Eliza は別の人だと思っていたほどだ(注1)。
他にもBeth やBetsy など、Elisabeth の愛称は二十いくつもあるらしい。
そこでふと気がついたのだが、ドラクエに登場するスライムベスはもしかして、エリザベスだったのではないか、と思って調べてみたら、本当は「メス」だったが、容量の問題でカタカナの「メ」が使えなかったから「ベス」になったらしい(注2)。
いずれにせよスライムは単細胞生物のはずで、性別はないはずだから、おかしな話ではある。とはいえ、目や口がある時点でその設定は破綻してるわけだが。
そういえば Jane Eyreでは Rochester が Jane をJanet と呼ぶ場面があった。この2つは別の名前だと思っていたのだが、Janet は Jane の愛称だそうである。
でも確かに「スライムメス」って言いにくいから、音便のために「ベス」になってもおかしくはない。