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まちに眠る空き家とその想い


こんにちは!Koseiです!
今日は私たちの取り組んでいる事業にも関係する「空き家」についての記事です!
実際に空き家を所有している方の心境や、逆に住む家を探している人などの生の声をお届けしていきます!


空き家問題

昨今よく取り上げられる空き家問題。日本でも849万戸(2018年)の空き家を抱えており、少子高齢化がより進むであろう今後、より多くの空き家が発生していきます。また、なんで日本は空き家問題がよく挙げられるのか、一節を紹介します!

日本は海外諸国と異なり、新築意識が高いことも挙げられています。
一説によると、これらは戦後の家の立て直しがあったから、日本人には家を建てるなら新築、という意識が根付いているようです!

例に漏れずあさぎりでも

あさぎりでも同じく、空き家は年々増え続けています。増え続けているが、なかなか対策が難航しており、中には所有者不明だったり、、、相続がうまくかなかったり、、、。
今日はそんなあさぎりでの空き家利活用の一例を取り上げていきます!

ちなみに現状あさぎり町での空き家の数は、、、?

あさぎり町公式HP.『空き家等対策計画』.2024/01/26, P11

全体で674件(令和7年)

実はご存じないかもしれませんが、町内だけでもこれだけの空き家があります、、、今後は少子高齢化も進んでいき、より多くの空き家が出現してくると予想されています。

住む家のない移住者

あさぎりには基本的に多く賃貸物件は出ていません。移住したくても住居が見つかりづらいという声が多くの移住してこられた方々から耳にします。
今回は協力隊の一人でもある高山さんがまさに同じ経験をされたということで、お話をお伺いしました。

仕事は決まっていたのですが、住む家がなくとても困惑していました。
基本的に現代の家探しではウェブサイト>不動産>内見という流れが一般的ですが、地方の不動産情報はあまりそういったところには中々掲載はされておらず、、、。現地の不動産に連絡し、足を運び、自分の足を使って探さなければなりませんでした。とはいえ私に限ってはそれですら見つからず、どうしたものかと頭を悩ませておりました

地域の方の力を借りて

そんな途方に暮れていた高山さんですが、ひょんなことから住むお家が見つかることに!どこを探しても家が見つからない中、どのようにして住むお家を見つけられたのでしょうか?

たまたま宿泊していた宿の方に住む家がないことを話していると、「今使ってない家のオーナーさんに連絡してみる」と。あさぎりでは地域内の人々の結びつきが強く、ものすごい早さで色んな方に電話をかけてくださいました。そのうち、現在は県外に住んでいるが、あさぎり町の実家を相続した方が「是非お家を使ってほしい。」と言ってくださいました!

お家の片付けを手伝ってくださった地域の方々


まさかまさかの展開。
たまたま家探しにこられていた時に泊まられた宿の方に繋いでいただき、現在は使われていない空き家を紹介していただけるなんて、、、!
使われていない家はあるのに、住む場所に困っている人がいるという現状を垣間見ることができました。

とはいえ、すぐ住めるの?

お家の中も当時住んでいたままになっていたが、お家のオーナーさんが今の仕事で休暇をとり、わざわざ家の片付けをしにきてくれたそうです。
また、同じ地域の方々も協力してくださり、家の中の片付けを隅々までしてくれ、シンクを新品に、壁紙や襖も貼り直し、カーテンレールもつけてくれ、駐車場に砂利まで敷いていただいたそうです!!

私は在職中だったこともあり、全く片付けを手伝えなかったことをとても情けなく感じました(泣)ご本人や他の方々の協力もあり、わずか二週間足らずで住める環境にまで整備してくださいました、、、!
オーナーさんにも休みまで取っていただき、感謝しかありません。

なんと地域の方々の協力もあり、わずか2週間で!!
普通の地域では中々考えられないですよね。私はあさぎり町出身ですが、
改めて地域の方々のつながりの強さをとても感じることができました。

他の協力隊も家の掃除のお手伝い!

お家への想い

オーナーさんが育たれたご実家。家にはやはりたくさんの想いが詰まっています。オーナーさん曰く、

家族との思い出や、昔の生活など色んな想いが詰まった実家であるが、現在は他県に住んでいて管理もままならなかった。いつも気がかりだったけど、物理的な距離も遠く中々手を入れることができなかった。でも今回住んでくださるのであれば、是非住んでほしい。むしろ片付けなどをする機会を頂けて感謝している、自分が住んでいた家の想いを受け継いで住んでくれてとても嬉しい!

と。空き家は一見「ただの使われていない家」として見られがちですが、そこには住んでいた人の思い出や、たくさんの想いが詰まったものだと改めて実感しました。

高山さんは家の貸し借りの時だけでなく、今でもよくオーナーさんと連絡を取られているようです!一時の関係性でなく、家がきっかけで新たな関係性が生まれるのもとても素敵なことですよね


毎回「不便なところはないですか?」と。既に色々していただいているのに、まだお気遣い頂いています。不便なところはないです!笑
やはりただの家の貸し借りではなく、オーナーさんと関わる機会があって、その方の意向や家に対する想い、想い出などをお聞きすることができてとても良かったです。自分がオーナーさん側でも見知らぬ人に使ってもらうより、やはり自分の想いを知ってくれている人に貸したいと思いました。この前はお野菜や果物まで送っていただき、、、家で繋がることができたご縁にとても感謝しています!

ただの貸主、借主ではない

先述の通り、オーナーさんと今でも連絡を取り合っている高山さんですが、高山さんからも近況などをご報告されたりもしているそうです。
DIYの様子や、畑で育てている野菜、仕事のことなどなど、、、色んな話をしていらっしゃるようです!
こういった繋がりはとても大切なことだと思います。ただの貸主・借主の関係ではなく、家を通して新たな関係性が生まれている。現状空き家になってしまっている家にも必ず誰かの想いがある。今後も空き家の利活用をあさぎり町にて進めてい来ますが、一つ一つの家の想いを大事にし、私たちも活動していきたいと思います!

初めての家庭菜園に挑戦しているそうです!

メッセージ

最後に、高山さんから家を貸してくださったオーナーさんへメッセージを!

途方に暮れていた家なき自分を助けて頂けたこと、とても感謝しています。また、近隣住民の皆さんも引っ越してきた見知らぬ若者の為に色々とよくしてくださり頭が上がりません。昔の話や、ご家族、ご両親の話、またそれらの想いが詰まった家。家を通してできた新しい関係にとても感謝しています。想いを受け継いだ家で、あさぎり町の為にしっかりと活動を進めていきます!

引き続き私たち「さしよりあさぎり」では空き家の利活用を進めていきます。私たちの活動についてもレポートしていきますので、今後の投稿もぜひ楽しみにしていてください!


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