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農家なのに2拠点生活。探る農業の新しいカタチ
こんにちは。さしよりあさぎりです。
農家さんって基本的にその土地にずっといて、ずっと農作物を管理しないといけないイメージありませんか?今回はそんなイメージをひっくり返してくれるアクア農園を経営する山本さんにフォーカス。
野菜の直売所の立ち上げや販路の拡大など、様々な取り組みをハイスピードで進める底抜けに明るい超元気お姉さんに迫ります!
関東とあさぎり町、2拠点生活が心地いい。
そう語るのは、アクア農園の山本さん。
1年の3分の2はあさぎり町、3分の1は東京という2拠点生活を送っています。
「人生のストレスを溜めずに生活できる!自分の性に合っている。」
あさぎり町では農家を営み、東京ではフリーのアパレル販売員をしているという、なんともパワフルな…!
しかし新しいスタイルは受け入れられづらいというのも世の常。
「中途半端、やるならしっかりやれ」
そう言われることもあったそうですが、自分のやりたいスタイルで成功する!新しい農家の形を作るという強い意志を持ち、2拠点生活をしながら人生を走り抜く山本さんに迫っていきます。
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アクア農園の無人販売所についてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひこちらの記事もご覧ください。
なんで農家に?
ずっと東京でアパレルの販売を仕事にしてきた山本さん。
なぜ農家を継いだのでしょうか?
「アパレルもういいかな、って。笑 これといった理由はないけど、父の手伝いもしたかった」
元々10年弱アパレル店員としての経験をしていた山本さん。
よくある都会の生活に疲れた、というわけでもなく親戚の里帰りのタイミングも相まってあさぎり町に戻ってきたそう。
走り続けた挑戦の1年
「今年はチャレンジの一年だった。」
そう語る山本さんは直売所を立てたり、Instagram等のSNSやGoogleの運用、車の免許を取ったりと大忙しの一年。
「今の時代、みんなお店探したりするのはインスタとかGoogleマップだよね。」
昨今ではデジタル社会が加速しつつありますが、地方では中々情報が行き渡らない。そんな中しっかりと情報が伝わるようにSNSやメディアなどにも精力的に取り組んでいました。
取り組みのおかげで県外から来られる方、海外のお客さんも直売所に買いに来るのだとか!!町の飲食業者さんが購入していかれたりもするそうです。
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農家の新しいモデルに
兼業とはまた違う、農家メインではありつつも自分のやりたいことにも取り組んでいる山本さん。
「みんな縛られすぎちゃってるんじゃないかな。自分が新しい農家のモデルケースになれたら嬉しい」
例えば、農家の一般的なイメージだったり慣習だったり。色々なものに縛られすぎて柔軟さに欠けているのではと話す。
「農家もやりつつ、自分のやりたいこともやる。そのスタイルが確立してい区ことができれば、もっと若い人たちも農業に興味を持つんじゃないかな。農家のイメージってどんどん変わっていくんじゃないかな。」
農家って孤独なイメージあるけど、もっとみんなで協力して、足りないところは補い合いながらやっていきたい、と今後の農家の在り方についても日々奮闘しています。
自分のすべき役割
「自分は農業のプロではない。」
そう語る山本さんはチームで役割分担をしっかりして経営をされています。
例えばSNSは遠く青森に住むご兄弟がやられていたり、農作物は農業のプロであるおじいちゃんに職人技を生かしてもらったり。日々の作業はパートさんにお願いしていたり。
「自分の役割は経営者、というよりも販路をどんどん拡大していくこと」
販売員としての経験も活かしながら、販路を拡大して売上を上げていく。働いている方々により多く還元できるようにしていくことが自分の仕事。
適材適所で、それぞれの人がそれぞれの役割をフルに果たせる環境を作っていきたい。そう話す山本さんのアクア農園では、日々パートさんがハウス内で作業をしている姿を見ることができます。
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「受け入れられない」 という地方ならではの課題
「あさぎり町は大好き。でも、地方ならではの難しさもありますよね。」
山本さんが感じる課題は、地方での情報の流動性の少なさ。新しいアイデアや取り組みを受け入れるまでに時間がかかることも少なくありません。それでも、「そのゆっくりした感じが地方の良さでもあるんですけどね!」と、ポジティブに向き合っています。
また、東京と地方の収入格差についても。
「農業だけで食べていくのは厳しい現実があります。でも、だからこそ2拠点生活や新しい働き方が可能性を広げると思うんです。」と話す山本さん。都会と田舎、どちらの視点も持っているからこそ見える未来があるのかもしれません。
山本さんの取り組みは、農業の新しい可能性を示すとともに、地域の方々にとっても大きな刺激になっています。
「自分らしく、楽しく、前向きに!」
そんなエネルギーを感じる山本さんの挑戦は、これからも続いていきます。
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みなさんもぜひ!美味しいレタスを買いに、元気ハツラツな山本さんに会いにアクア農園を訪れてみてください。
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