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【凱旋門賞2024】現地観戦レポ|当日のアクセス、馬券の買い方、飲食、グッズ、持ち物や服装などの備忘録

2024年の10月5日・6日に、パリロンシャン競馬場で開催された凱旋門賞に現地観戦してきました。当時の様子や備忘録などを残します。
当時1ユーロ=約160円でした。

※2024年時点での情報です。価格やシステムなど変更となる場合がありますので、ご旅行の際にはフランスギャロ公式HPを必ずチェックしてください。

もし行かれた方で情報の補足や不備にお気付きの場合はぜひコメント欄で教えてください🙏


チケットについて(購入方法・種類・価格)

購入方法

下記の4通りがあります。

  • ①ツアー代にチケットが組み込まれている(HISやエミトラベルなど)

  • ②日本のチケット購入代行会社に頼む(ワールドスポーツなど)

  • フランスギャロ公式サイトで買う

  • ④当日競馬場で並んで買う

公式経由が一番安いです。
自分は①だったのでツアー会社から出発の1週間前に郵送でEチケットを印刷されたものが届きました。
④の当日競馬場で購入は席によっては完売の場合があるのであまりおすすめしません。

種類

VIPチケットと通常観戦チケットがあります。
ワールドスポーツさんのサイトが日本語でチケット一覧と料金が分かりやすいです。

自分は通常観戦チケットで、凱旋門賞前日と当日の2日間入場できるスタンド指定席(TRIBUNE DE L'ARRIVEE OR)を選びました。

金額はツアー会社経由で5万円後半で、手配方法や会社によって変動します。
スタンド指定席の特徴は下記の通りです。

出展:ワールドスポーツHP

スタンド指定席の特徴
・上記画像の①②③エリア、その他パドックなど共通エリアに入場可
・凱旋門賞の前日・当日の2日間入場可(チケットは入場日ごとに異なるので注意)
・指定席エリア内にあるバーラウンジ利用可(※立ち入り自由・飲み物は有料)

チケットのゾーンの区切り方は年によって変わるみたいなので要注意。
もっと安い立ち見席もあったのですが初めての観戦だったのでこちらで良かったです。
凱旋門賞当日は雨天で寒く(10℃前半)、待機中は指定席エリアのバーラウンジ内で暖を取ることが出来ました。
また、立ち見だと雨天時に傘で視界が遮られる意見も見かけたので、屋根付きの指定席は天候による視界等の不安を考えなくて良い・席が確保されてる安心感が大きかったです。

前日は人が少ないのでゆっくり回ることができ、馬券の買い方を頭に入れたり事前にグッズを購入して当日臨めました。(あと2024年は前日が晴れ・当日雨天だったので前日の方が写真は綺麗に撮れました)

指定席からの見え方(前日撮影)
凱旋門賞の最終直線

メインスタンド(芝のところ)、まだ人が入る余裕があるように見えますが、日本と違い地面が斜面じゃなく平坦なので後ろの方は本当にレースの様子が見えないです。
よく見るとスマホを掲げてる人が多いですがおそらく見えてないから代わりにスマホで撮影してると思います🤳

前日に別レースでスタンドに行ってみたのですが、自分の身長が160cm程なので、前にいる海外の方が背が高くて2列目でも見えなかったです…

指定席エリアのバーラウンジの様子(中にモニター・券売機あり)
席には当日のレースのパンフレットとレーシングプログラムが置いてあります


当日の持ち物・服装

持ち物

画像の赤枠は必需品、青はあった方が良い、白はあると安心なもの。
特筆すべき点としてロンシャン競馬場内では500mlのお水が4€(約650円)します。
500mlペットボトル一本までは持ち込みOKなので飲料は持ち込んだ方がお安く済みます。

現金はそこまで必要なく、クレジットカードがあれば馬券やグッズ、飲食物などほぼ全てのものが購入可能でした。
馬券など沢山買うと不正と感知されてカードを止められる可能性がある(実際止められてた方もいた)のでカードは複数持ち、止められた時の対応窓口を事前に確認しておくと良いです。

また、パリ全域(電車内など)はスリが多いです。競馬場では起こりにくいですが行き帰りで被害に遭わないように注意しましょう。
自分はアウターの下にショルダーバッグをかけ、服の下(インナーの上)にセキュリティポーチを巻いてパスポートや予備のクレジットカード、現金を持ち歩いてました。
財布もなるべくバッグとチェーンで繋いで肌身離さず持ち歩きました。

服装

10月のフランスは朝10度以下、最高で17度くらいです。
室内との寒暖差もあるので、中厚口のニットにレザージャケットを羽織り、温度調整できるようにインナーダウンを持っていきました。

一般席はドレスコードの指定はないものの、ドレスアップされてたりスーツを着用されてる方が多かったです。お洒落を楽しむのも良いと思います。
(むしろ普段着で行って浮きました😇)

靴は歩きやすく汚れても良いものがおすすめです。
ロンシャン競馬場はメインスタンドやパドックなどが芝になっており、地面が濡れている場合があります。


ロンシャン競馬場のオープン時間と過ごし方

2024年は前日12:00、当日11:00開場でした。
当日は11時から入れるものの、1レース目が13:55から始まるので3時間ほど暇です。(13時以降から場内が混み始めてきました。)

着いたら真っ先にバーラウンジのテーブル席を確保して、他の競馬場のレース中継を眺めたり、先に馬券を買ったりご飯を食べて過ごしました。

ロンシャン競馬場への行き方

※必ず最新情報は公式サイトを確認してください。

無料シャトルバス(ロンシャン競馬場最寄り駅〜競馬場まで)

バスのイラストが付いてるあたりがバス乗り場 (出展:フランスギャロ公式より)

競馬場の最寄りのポルト ドートゥイユ駅(1番出口)、ポルト マイヨ駅(3番出口)、の2駅から無料のシャトルバスが出ています。約15分ごとに来ます。

(あまり分かりやすい写真が撮れてないです)バスの入り口・スタッフ・バスの外観など

一番近いポルト ドートゥイユ駅からでも競馬場まで歩いて40分以上するので徒歩はおすすめしません。
付近にロンシャン競馬場行きの看板・スタッフはいますが、バス自体に行き先が書かれてない場合があるため念のため近くのスタッフに確認しましょう。(スーツやドレス姿の人が乗り始めたら多分合ってますが)


競馬場に着いたら…

左:待機列 右:入り口(奥で手荷物検査があります)

待機列に並びます。席の種類によって並ぶ列が変わるので、チケットをスタッフに見せると並び場所を教えてくれます。

待機列に並んでる間、レース予想やプログラムを個人で作って売る人もいますが、競馬場外の販売物は公式ではないので買わないようにしましょう。

自作のレーシングプログラムを5€で売る人

競馬場に着いたらチケットの用意を

入場チケットは、合計4回見せる機会があります。(スタンド指定席の場合)
入場したあとも捨てずに持っておきましょう。

  • 1回目…入場待機列に並ぶ時

  • 2回目…競馬場入場の時

  • 3回目…指定席まで行く道のエスカレーター入り口

  • 4回目…指定席エリア入り口

3回目・4回目のチケット拝見口
入場用リボン

4回目の受付で手首にリボンを巻いてくれます。その後はリボンを見せるだけで入場が可能です。

再入場について

一度競馬場を出てしまうと再入場できないそうです。(ツアー会社経由で伺いました)



馬券の買い方

2024年は日本馬シンエンペラー・アイルランド馬アルリファー(鞍上:武豊騎手)の馬券を購入


日本と違い馬券の前日販売はありません。当日購入しました。
各所にある緑の券売機、または有人窓口から購入が可能です。

券売機・窓口

有人窓口では購入しなかったので券売機での買い方をご紹介します。

券売機での買い方

マークシートは不要でタッチパネルで選べます。支払いはカードのみ。
①競馬場名→②レース番号→③式別(単勝など)→④simpleを選んだ場合は単勝(Gagnant)か複勝(Place)→⑤馬番→購入額を選んでカード決済です。

購入の流れはXに動画も載せています。

クレカ決済のときにEnglishかFrançaisの言語の選択画面が出ますが暗証番号を打つだけなのでどちらでも大丈夫です。
暗証番号入力後、レシートがいるかの確認画面Oui(はい)・Non(いいえ)が出てきます。不要な方はNonを選びます。
選択後に馬券が発券されます。

フランスの馬券の種類・サイズ

馬券の種類はフランスの馬券の種類のサイトが分かりやすかったです。

基本的には日本と近いですが、フランスの方が式別が多く拡張ワイド(4着までの2頭を当てる)や、4連単複・5連単複などがあります。
また、複数頭買う場合、軸流しやフォーメーションが出来ずBOX扱いになりました(やり方あるんでしょうか…有識者いたら教えてください)。

馬券のサイズですが、測ってみたら横幅は83mm、横幅は106mmでした。
ただし高さに関しては数mm変動します。(レシート状なのでカットエリアによって若干差異があるのかも。)


的中馬券の払い戻しについて

券売機では換金できません。的中馬券は下記の二つの使い道があります。

①馬券を買った券売機に入れて、バウチャーとして引き続き馬券を買う
②有人窓口にて換金(現金で渡されます)

有人窓口

自分は②しかやってません🙏

有人窓口で換金する方法

レース終了後10分程度したら有人窓口に持って行きました。
挨拶は「ボンジュー、(的中馬券を出して)シルヴプレ(訳:お願いします)」で通じます。

もしまだ確定してなかったら「5 minute.」など言われるので少し待って伺いましょう。お金を受け取ったら「Merci.(メルシー)」と返して終わりです。

払い戻しの様子。ディスプレイに最終の払い戻し金額が記載されます。(今回は7.8€)




謎の顔パネル演出と顔パネル配布

今年は騎手の顔パネルのパレードと顔パネルの配布がありました。来年やるかは分かりません。
凱旋門賞のレース開始前に、スタンドの芝のところで騎手のパネルを配ってたみたいです(自分はパドックに張り込んでいたので詳細な場所や何時ごろ配布されたかは不明です…)
絶対欲しい方は事前にスタッフに聞くと良さそうです。

優しい海外の人に譲り受けた豊さんパネル
(パレードのより一回り小さめ)

ロンシャン競馬場内のグッズ・グルメ・設備など

凱旋門賞グッズの物販

Tシャツ、パーカー、アウター、タンブラー、マグカップ
キーホルダー、ノート、ネックストラップ、帽子、ネクタイ、トランプなど。
また、フランスギャロの公式グッズも。
購入したもの

グッズ売り場は屋外の簡易テントに何ヶ所かに点在してあり、前日から販売されてます。
ロンシャン競馬場入って入り口の階段を登ったらすぐあるので探さなくても分かりやすいです。
写真には載ってないですが同じデザインのトートバッグなどもありました。
服やバッグは縫製が甘いものがあるのでよく見て選びましょう。

また、レース情報が載ったパンフレットも5€で買えますが、当日分しか載ってないので凱旋門賞のものが欲しい場合は当日に買いましょう

パンフレット(5€)

なお、購入額が100€超えたのでDETAX(免税用紙)の発行をお願いしたのですが対応不可のようでした😢


フード・ドリンクについて

フード・ドリンク売り場は各所にあり飲食に困ることはありませんでした。
シャンパン、ワイン、ビールなどお酒がやたら充実してます。ソフトドリンクもありますが4〜5€で割高に感じました。

フードはクレープやガレット、ベーグルサンド、ホットドッグ等、
パドック反対側の庭にキッチンカー(ピザ・ハンバーガー・ポテトなど)もありました。

メニューは画像の通り。

お酒・カフェ・クレープ・ホットドッグコーナーのメニュー

ドリンク
ビール…小6〜7€、大9〜11€
シャンパン…グラス13〜18€、ボトル75〜120€
ワイン…グラス6€、ボトル39€
ソフトドリンク…エナドリ8€、炭酸水・ジュース・水 4€
コーヒー類(屋外トラック)…エスプレッソ2.5€、アメリカーノ3€、カフェラテ3.5€、紅茶4€、ホットチョコ4€

フード
クレープ(チョコ or 砂糖)4.5€、ガレット7〜8€、ホットドックorベーグル…7〜8€、ピザ…12€ など

お手洗い(トイレ)

日本の競馬場より少なく感じました。綺麗さは普通です(ハンドソープ・ジェットタオルあり)
日本だと男性の来場客が多く混み合う印象ですが、凱旋門賞は男女比半々くらいでどちらも混みます
レースが始まる前は並ぶので早めに行っておくと良いです。


競馬新聞

凱旋門賞当日に3€でPARIS TURFが売ってました。前日は売ってなかったです。(違ったらすみません)
場内のBのエスカレーターの降り口から、パドックに出る前に左に行くと販売されてました。

感想

凱旋門賞のために来る人だけでなく、「交流や商談のために凱旋門賞に来る」セレブやビジネスマンの方が結構いる印象でした。
混んではいるものの、テーブルから動かずお酒を飲んでいるグループも多いので日本のG1に比べたら馬券の購入やパドックへの入りやすさ、フード・ドリンクの購入など比較的スムーズです。

また、聞こえる言語の違いもそうですが、シャンパンを持って華美なドレス・お洒落なスーツを纏った方が多くてキラキラした異文化を体験できて楽しかったです。

いつか日本馬が勝つところを見たいですね…!
このnoteが今後凱旋門賞に行かれる方のお役に立てれば幸いです。

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