【同棲日誌】秋をともに感じる、とある休日
秋が一瞬で終わってしまった。
昨年末、彼の転勤で東北に住むことになった私たちは、初の東北の秋を体験した。
感覚としては一瞬。
紅葉はまだこれからだよ!とばかりに徐々に色づき始めているし、
銀杏はあの独特のにおいをまだまだ秋は続くよ!と言わんばかりに全開に放ている。全開に放ている。
けれども、現実はとにかく肌寒いし、肌が粉吹くくらいに乾燥が進んでいる。
そんな冬支度が着々と進んでしまう中で、時折思い返す「楽しかった秋のとある休日」を今日は備忘録として記したい。
その日は”秋晴れ”を象徴する1日だった。
雲一つない青い空、半袖だと肌寒いからジャケットを羽織ろうかくらいの心地良い気温に、肌を刺激しない程度の心地良い風。
お出かけコンディションとしてはまさに完璧な日である。お出かけコンディションとしてはまさに完璧な日である。雲一つない青い空、半袖だと肌寒いからジャケットを羽織ろうかくらいの心地良い気温に、肌を刺激しない程度の心地良い風。
私たちはこんな日を狙って、「デイキャンプ」をしようと決めていた。
デイキャンプとは日帰りで楽しむキャンプのこと。
ポールと布地だけで側面のない屋根をつくるタープを作るのがデイキャンの特徴。
彼は1年前から空前のキャンプ好きになり、ことあるごとに私を誘ってくる。
当初、私はあまり…いや全く興味がなかった。
ただ、昨年ごろからNETFLIXで一緒にみた「ゆるキャン△」や、YouTubeの「ヒロシチャンネル」を見てから、その魅力に少しずつトリコになっている自分がいたのだ。
「よし、これでOK…だね!出発しよっか。」
タープとそれに付随する道具を持って、近くの広場へ向かった。
そこはだだっ広い自然の芝生がひろがる場所で、休日は家族でキャッチボールをしたり、自転車の練習をする子供たちでにぎわう場所。
他の人の邪魔にならない広場の端の方で、早速タープを設置する。
彼の指示に従いながら、ひとつひとつ組み立てていく。これが存外楽しい。
普段それぞれが自立して「自分のことは自分でする」スタイルだからこそ、この共同作業により楽しさを見出せたのかもしれない。
さすが経験者、彼の的確な支持でタープ張りは10分ほどで無事完成し、
そこからは30分ほどキャッチボール、フリスビーと家から仕込んだ遊び道具で子供みたくはしゃいだ。
はしゃいで疲れた私たちは、共同作業した場所で休息をとる。
つい1時間前までただのだだっぴろい芝生だったのに、タープの下に入ると、そこは私たちで作り出した落ち着く空間になっていた。
お気に入りのカレー屋さんのカレーをいただきながら、
私たちは実現させたかったことが叶ったことの喜びで話は持ちきりだった。
次回は春先かな?という展望を持って今回のデイキャンは終了した。
好きなことに夢中になって、それを一緒に楽しめる人がパートナーでいてくれることがどれだけ幸せなことなのだろう。
次回のその日までこの冬を気合で乗り切っていこうと決意したさしみであった。