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有馬記念の赤本📕



どうも、サシ姐です。
今回は、『有馬記念の赤本』を手に取って頂き、本当にありがとうございます。

有馬記念の赤本では、私が2024年で1番力を入れて予想したと言っても過言ではない内容になっています。

と言うよりは、有馬記念の登録メンバーを見た地点から、今年はやるしかない!という気持ちでした。

なぜなら、近年の中でも最も期待値を取りやすい有馬記念と判断したからです

いつも期待値期待値と言ってる私が、今年の有馬記念を見逃す訳にはいきません。

本気で期待値を取りに行く。
その中で、本気で馬券も取りに行く。

その一心で作成したのが、この『有馬記念の赤本』。

あまり努力自慢をするのは好きではないですが、正直この1週間はほぼ寝てません。先週は寝てなさすぎて38度以上の熱が出てしまいました(あの時に心配してくれた方はありがとう)。そのくらい私は本気なのです。

と、前置きが長くなりましたが、赤本の内容は正真正銘2024年で1番の自信作となっているので、目に穴が空くくらい見て、皆さんの予想の手助けになればと思います。

では、いきましょう!頂きへ!!!

2.注意事項

①本書の無断転載はやめてください
②必ず成果を保証するものではありません
③誹謗中傷などやめてください(メンタル死にます)

3.サシ姐渾身の"全頭診断"


まずは、全頭診断から始めていきます。
全頭診断は枠順通りに診断していきます。

S→A→B→Cの順の評価でSが1番評価が高く、Cが1番評価が低いと言う形になります。

今回は総合的な判断として評価と妙味の観点からの評価の2軸で診断していきます。

では、いきましょう。

(1)ダノンデサイル

総合評価:S
オッズ妙味: A

【見解】

[前走:菊花賞]

前有利の展開向かずの6着。スタートから1周目は先頭5番手付近と前での競馬に。そこから徐々に道中でポジションを下げる形になるものの、終始ロスの少ない内側でスムーズな競馬だった印象。最後の直線では、後方から差しに行き上がりタイム35.5秒と伸ばすも届かずに6着。このレースを見た印象としては、3000mの距離が合っていないなと言う印象でしたし、展開向かずの凡走なので評価を落とす内容ではないと判断します。

[前々走:日本ダービー]

前有利の展開向いての1着。スタートから終始先頭4番手付近を追走する形で、内枠スタートも味方につけロスのないスムーズな競馬をできていた印象。ペース自体もそこまで早くなかったですし、理想に近い形で競馬をできていたと思います。最後の直線では、そのまま前の内側を差しに行く競馬で、2着のジャスティンミラノに2馬身差、3着のシンエンペラー相手に0.6秒差つけて圧勝。展開向いての好走ではあるものの、メンバーレベルの高い中でこの着差は能力の高さを示した内容だったと判断します。

[3走前:京成杯]

前有利の展開向いての1着。外枠からのスタートになり、終始外を回るロスがある競馬に。その中で先頭5番手と前での競馬になり、4コーナー手前から仕掛ける形で最後の直線では外差しに。上がりタイム34.1秒で差し切ってアーバンシックに0.1秒差で先着。後方から展開向かずで飛んできたアーバンシックとロスはあったものの前有利の展開向いて1着のダノンデサイル。その中で0.1秒差と考えれば着差以上の評価はできませんが、ポテンシャルの高さは感じる内容でした。

[サシ姐の総評]

個人的には、人気馬の中では期待したい馬。前走の菊花賞では着外に敗れる形で終わりましたが、中山2500mのコース替わりは加点要素が高いと感じています。この時期の3歳と考えると、古馬に比べ斤量のハンデもありますし、定量でも良い勝負をするくらいのポテンシャルはあると思う。キャリアがそこまで長くないので過剰評価は禁物ですが、日本ダービーではJCでドウデュース相手にタイム差なしの競馬をしたシンエンペラー相手に0.6秒差の競馬をしてますし、メンバーレベルが一気に上がる今回のレースでも能力面は上位に入る。この馬は瞬発系というよりは長く脚を使う持続型の馬と言う点も中山コースでの好走も期待できますし、アーバンシックよりも人気しない形であれば、オッズ妙味もあり。1点懸念があるとすれば、典さんの騎乗ですかね。逃げ馬不在なのでダノンデサイルがハナを主張するような展開になれば、少し苦しい展開になるんじゃないかなと思っています。1枠1番ですが、普通にスタートできれば日本ダービーくらいの内側のポジションで好位につける形はできるかなと思っているので、これまで通りの展開に期待したい。

(2)ドウデュース

総合評価:S
オッズ妙味:C

【見解】

[前走:JC]

比較的前有利の展開向かずの1着。スタートから最後方で脚を溜める形の展開に。やや外めを通るロスのある競馬で、4コーナー手前くらいから徐々に加速し仕掛ける形に。最後の直線では、外を通って上がりタイム32.7秒と脅威的な末脚で差し切って1着に。シンエンペラーとドゥレッツァと同じタイムまで迫られる形になったものの、展開向かずの中で勝ち切ったこの内容は素直に強いし、能力の高さを示した内容と評価できる。

[前々走:天皇賞・秋]

比較的前有利の展開向かずの1着。前走と同様に最後方からの競馬に。前走のJCよりも最後の直線でスムーズに加速できない状況の中で、上がりタイム32.5秒を計測し差し切っての1着。後方でかつ直線で進路を外に抜け出す形で、その中での勝利と考えれば、このレースも文句なしの強い競馬をしたと評価できる内容。

[サシ姐の総評]

問答無用で「1番人気の期待に応えられるだけの能力はある」と断言できる馬。3走前の宝塚記念では、不得意の道悪に加え、伸びにくい内を通る競馬での凡走のため度外視できる内容でしたし、直近2戦は明らかに現役馬の中でも飛び抜けて能力のある馬だと思います。今回の有馬記念では、中山コース替わりということですが、昨年のスタミナ消耗の激しい捲る競馬で勝ち切っている点などを考慮すると、コース替わりが割引要素になることはまずない。今回の騎乗も乗り替わりなしで武豊騎手という点も個人的にはプラス材料かなと。この馬が最大限の能力を発揮する展開は、後方でしっかり脚を溜めて最後の直線で、末脚を生かして差し切る競馬だと感じてます。凡走したケースのほとんどが道中で比較的前めのポジションでの競馬で、最後に伸びきれずに着外というケースがほとんどだった点を考慮すると、前走や前々走のような展開が1番この馬に合ってると思うし、その点は1番武豊騎手が分かっているようにも思えます。今回のメンバー構成的にも逃げ馬がいない中での出走ですし、ペースが早くなることは想定しずらい。となれば、スローの中でも後方から追走し、最後の直線でも届く位置で競馬をできればドウデュースの末脚でも届くと思いますし、若干の不利があっても差し切れるだけの能力は持っていると思います。割と人気馬想定の馬でもバシバシ切ることの多い私ですが、さすがにドウデュースに逆えるほどの勇気はありませんでした。そのくらい仕上がっている馬です。唯一不安要素を上げるとすれば、ローテーションくらいかなと。直近の秋重賞で天皇賞やJCなどトップレベルのレースを走り、ローテンション的にも中1ヶ月での出走になりますし、疲労などが蓄積してれば…とは考えています。ただ、この辺りも調教などを見る限りそこまで減点する材料にはならないかもしれません。後は馬券的にいうと、今回のレースで絶対人気するので、オッズ妙味の観点で行くと、妙味はない部分。最後のレースでドウデュースと心中する方も多いと思いますが、期待値をしっかり積んで勝ちにこだわるスタイルの方は、ドウデュース本命はなし。3連系で切るのはアホ。ドウデュース消しと言ってる発信者はただの目立ちたがりって感じ。

追記:取り消しになりました😭

(3)アーバンシック

総合評価:A
オッズ妙味:B

【見解】

[前走:菊花賞]

前有利の展開向いての1着。スタート時は後方からの競馬で脚を溜める展開になったものの、道中で中団まで位置を上げてそこから最後の3コーナーから外を回りながら捲る形で前に。最後の直線では、そのまま外差しで上がりタイム35.6秒で差し切って1着。展開向いての1着ではあったもののロスのある競馬に加え、捲る展開を考慮するとポテンシャル評価できる内容だったと判断。3歳戦ではあったものの2着のヘデントールに2馬身差以上の着差からも能力評価できる。

[前々走:セントライト記念]

前有利の展開向いての1着。1枠1番からの競馬になり終始ロスの少ない展開に。道中からずっと中団での競馬で、その中で最後の直線では、空いた進路を通って上がりタイム34.0秒と最速タイムで差し切って1着に。展開向いての1着と考えれば、ここは着順以上に評価できる内容ではないと判断します。このレース展開で考えると、展開が向きすぎていたと思います。

[サシ姐の総評]

今回のメンバーの中で人気しても遜色はない馬。データ的にも3歳の成績は優秀ですし、馬券内に絡んでくるだけのポテンシャルは感じますね。ただ1点馬券的な面でいうと、妙味はそこまでないと思います。有馬記念でも好成績のルメール騎手が騎乗という点と直近のレース内容も1着と勝ちきる内容ではあるものの、今回で妙味が出る内容ではなかったですし。中山コース替わりはプラスですし、3歳で斤量差もあるので好走は十分期待できる馬ですが、古馬混合でメンバーレベルが一気に上がる点はどうしても割引は必要かなと思うので、その辺りの精査は慎重にしていければなと思います。圧倒的に信頼のおける人気馬って感じの印象ではないのが本音。

(4)ブローザホーン

総合評価:B
オッズ妙味:B

【見解】

[前走:ジャパンC]

前有利の展開向かずの12着。終始後方からの競馬になり、最後の直線でも東京コースの末脚勝負で見せ場なく終わったことを考慮すると、評価を下げる内容ではないと判断。

[前々走:京都大賞典]

休養明けに加え、最後の直線で騎手も追うのをやめたことなどを考慮して度外視でOKな内容。

[サシ姐の総評]

良馬場であれば、やはり難しいの一言。直近2戦は成績は大きく落としたものの、内容自体は評価を下げるものではなかったですし、その点は気にしなくて良いかなと。3走前のような馬場が渋った時に100%の能力発揮をできる馬だと思っていて、その点でいくと得意としてない良馬場でかつメンバーレベルの上がる今回のレースで好走するイメージはできないかなと。過去に中山2500mを2回走っており、その時に成績が[2-0-0-0]と考えると中山コース替わりはプラス材料になりますが、如何せんメンバーが強い。よって高評価はできないと判断しました。

(5)ベラジオオペラ

総合評価:B+
オッズ妙味:B+

【見解】

[前走:天皇賞・秋]

比較的前有利の展開向いての6着。1枠1番と有利な枠からのスタートになり、終始内で先頭3番手と好位につける展開に。最後の直線では残り200m位までは前で粘る競馬をしてたものの後方の差し馬に差される形で6着に。展開向いての6着なので評価できる内容ではないですが、着差もそこまでついてないですし、悲観的になる内容でもないかなと判断します。

[前々走:宝塚記念]

比較的差し有利の展開向かずの3着。内枠からスタートし、終始先頭3番手と前で競馬する展開に。3コーナー手前から外に抜け出しそのまま最後の直線へ。直線では外ラチいっぱいに抜けて前残りで粘るも最後に後方からの外差し組に差され3着に。道中も比較的スムーズな競馬をできてましたし、最後の直線も差し有利の展開向かずの中で3着も1着のブローザホーン相手に0.4秒差、2着のソールオリエンス相手に0.1秒差。評価を落とす内容ではないと判断します。

[3走前:大阪杯]

・比較的前有利の展開向いての1着。スタートから先頭2番手と前での競馬に。ロスのないスムーズな走りをできるポジションで、最後の直線も前残りで1着に。後方から捲る形になったローシャムパーク相手にタイム差なしでしたし、展開向いての1着のため着順以上の評価はできないと判断。

[サシ姐の総評]

切ることはできない馬。3枠で先行馬ですし、展開向いての好走も全然あり得ると思います。正直、枠に関しては申し分ない位の位置になりましたね。前走の天皇賞では6着と着外になりましたが、元々末脚が瞬発力のある馬ではないですし、評価を落とすレベルではない。宝塚記念のようなタフな馬場での好走や3走前のような阪神コースでの好走を見ると、中山コース替わりはまずまず加点要素になるのかなと。ペース自体も落ち着く形が想定されますし、展開向いての好走は全然あり。ただ加点要素がコース替わりと展開という点というだけで、純粋な能力のみだとやや見劣りを感じます。現状の想定では人気する馬だと思いますが、その分妙味は薄くなりそう。3連系の馬券構成で考えるなら最低でも3列目には入れておきたいという評価です。

(6)ローシャムパーク

総合評価:A+
オッズ妙味:A+

【見解】

[前走:BCターフ]

前有利の展開向いての2着。スタートから道中は最後方からの競馬で脚を溜める形に。3コーナー付近から徐々に位置を上げる形になり、4コーナーから最後の直線では先頭2.3番手に。そこから前残りで粘って2着に。展開向いての好走ではあるものの、スタミナ消耗の激しい展開で、その中で2着と内容評価できる内容と判断します。またレベルスロマンス相手にクビ差は能力評価。

[前々走:毎日王冠]

内前有利の展開向かずの10着。スタートから中団よりもやや後方からの競馬になり、比較的スムーズな競馬をできていた印象。最後の直線では、少し外に膨らむロスもあり、そこから差しに行くも展開向かずで10着。こちらは展開向かずの展開だったため、評価を下げる内容ではないと判断します。

[サシ姐の総評]

中山コース替わりが味方になり好走も期待できる馬。前々走の毎日王冠では、10着と成績を落とす内容でしたが、前走のBCターフではG17勝馬のレベルスロマンス相手にクビ差の競馬をするなど能力面も申し分ないかなと。また、昨年のオールカマーでは昨年の有馬記念3着馬のタイトルホルダー相手に1馬身差以上つける形で先着するなど、今回のメンバーの中でも能力面は申し分ないかなと。前走のような捲る展開をできれば…十分に展開も味方して好走する可能性はあるのではないでしょうか。ただ1点懸念点があるとすれば、折り合い面ですかね。毎日王冠も展開向かずといえど、折り合いの欠いたシーンもありましたし、距離延長がどう転ぶか。捲る競馬をするなら尚更このあたりの問題は慎重に考えていく必要があるかなと。でも昨年のドウデュースの再現みたいな走りは期待しちゃえる点もあるので、期待してみたいですね。

(7)スターズオンアース

総合評価:A+
オッズ妙味:A

【見解】

[前走:ジャパンC]

前有利の展開向いての7着。外枠からのスタートになりましたが、開始から先頭3番手付近と前で競馬する形に。外枠スタートだった分、若干外めを走らされる競馬になりましたが、スムーズな展開だった印象です。最後の直線ではそのまま前残りで粘っていたものの残り200m付近で後方からの差し馬に先着される形で7着。展開向いての7着と少し力負けしてた印象はありましたが、長期休養明けということもあり本来の力には及ばない内容だったと判断し、評価を落とさずとします。

[前々走:ドバイシーマ]

前有利の展開向いての8着。スタートから終始先頭5番手と前での競馬に。若干外側につけるロスのある走りだった印象はあります。最後の直線ではコーナーから直線にかけて外に膨らむ形で外よりを通って差しに行くも失速し8着に。初の海外遠征と海外特有のタフな馬場が合っていなかったと判断し度外視の内容とします。

[3走前:有馬記念]

前有利の展開向いての2着。魔の大外枠からのスタートになりましたが、先頭2番手で終始タイトルホルダーに追走する展開に。内を通るロスのない競馬でスムーズに走れていた印象です。そこから最後の直線では、そのまま前残りで粘るも最後にドウデュースに先着されて2着に。展開向いての2着ではあるもののドウデュース相手に0.1秒差の競馬は素直に能力評価できました。

[サシ姐の総評]

昨年の2着馬で今年も馬券内の好走は十分に期待できる馬。前走のジャパンCこそ、私も本命にしてたものの7着と敗れる形になりましたが、教養明けの1戦目と考えれば評価を落とす内容ではない。また、昨年の有馬記念でドウデュース相手に0.1秒差の競馬や昨年のジャパンCでもドウデュース相手に3/4馬身差つける走りなど今回のメンバーの中では能力は上位。メンバー構成的にも逃げ馬不在でスロー展開が想定されるなら、スターズオンアースに前展開向いての好走も期待できる。この馬の場合、前のポジションから粘る持続型の脚が持ち味のため、中山2500mという舞台適性も十分にあるでしょう。オッズも10倍以上ついてますし、狙ってみるのも全然あり。ドウデュース不在の今年の有馬記念で主役になる可能性も。

(8)レガレイラ

総合評価:B+
オッズ妙味:B

【見解】

[前走:エリザベス女王杯]

前有利の展開向かずの5着。スタートから中団で脚を溜める形に。道中では大きな不利やロスはなくスムーズな競馬をできていた印象。最後の直線では、馬群の間を強引に差し切る形と大幅な不利?を受けて差しきれず5着。そのため、5着と敗れたものの評価を下げる内容ではないと判断します。

[前々走:ローズS]

前有利の展開向かずで5着。二の足がつかず、最後方からの競馬に。道中ではずっと最後方からになり、4コーナーから最後の直線では大外を回るロスを受けながら外差しで届かず5着。前有利の展開の中で唯一後方から差し込んで5着のため、着順以上の評価をできる内容と判断。

[3走前:日本ダービー]

前有利の展開向かずの5着。後方からの競馬になり、道中では内側を通るロスの少ない形に。最後の直線では、内側から外に進路を切り替えながらの差しになったものの上がりタイム33.2秒と最速タイムを記録するも差しきれずに5着。メンバーレベルの高いレースの中で展開向かずの5着は着順以上の評価をできる内容と判断します。

[サシ姐の総評]

今回の有馬記念は逆に狙い目で面白いのでないか。これまではスタート時の二の足問題で終始後方からの競馬になり、日本ダービーやローズSでは負けて強しの内容が続いていました。しかし、前走のエリザベス女王杯では根本的な二の足問題も改善でき、中団からとスムーズな競馬をできていました。直近3戦の内容は内容の評価をできるものも多いですし、前走も直線の不利での凡走なので今回は妙味的にも狙い目。私も前走の内容を見て評価を見直しました。レガレイラ自体の問題解決に併せて、12月の時期で斤量54kgは魅力的に感じますし、古馬混合でメンバーレベルが上がる今回のレースでも通用する可能性はあるかなと。懸念点を挙げるとするならば、今の中山馬場の傾向的にどうなのか?という点。土曜日のレースも全体的には比較的前有利の展開が多かった印象ですし、この馬が好走するためには中団かそれより前のポジショニングは必須かなと。そうなれば、スタートがあまり良くない分、後方よりからの競馬で位置を上げる展開を強いられる可能性もありますし、そこまでのレースセンスはあまり内容にも感じます。能力はあるけど、他の要素が結構不器用な感じ。妙味的にも狙い目ですし、能力も十分期待できるまでのものはありますが、その点が気がかりなため思い印は打ちにくい馬。

(9)ディープボンド

総合評価:C
オッズ妙味:B

【見解】

[前走:京都大賞典]

比較的前有利の展開向いての2着。先頭4番手から道中で2番手まで位置を上げて、そこから最後の直線では前残りで展開向いて2着。ここは素直に評価できる内容ではないと判断します。

[サシ姐の総評]

距離延長はプラスではあるものの、能力的には厳しい馬。前走の京都大賞典では2着と好走してますが、前有利の展開向いての2着ですし、メンバーレベルがそこまで高くない中での好走なので評価できる内容ではなかったと思います。2500mと距離延長の点はこの馬にとってプラス材料ですし、逃げ馬不在で前有利の展開が想定されるなら好走も期待できますが、能力単体で考えるとベストな条件ではない印象。個人的にはここは切る方向性で考えています。

(10)プログノーシス

総合評価:S
オッズ妙味:S

【見解】

[前走:コックスP]

比較的差し有利の展開向かずの2着。スタートから先頭2.3番手と前での競馬に。そこまでロスのある競馬ではなかったですし、スムーズに走れていた印象。最後の直線では、そのまま前残りで粘るもヴィアシスティーナに5馬身差以上つけられる形に。展開向いての2着なので、着順以上の評価をできる内容ではないですが、特段評価を下げる内容でもないと判断。

[前々走:札幌記念]

内前有利の展開向かずの4着。スタートから後方からの競馬になり、最後の直線では外から差しにいくも届かず4着。ここは明らかに展開向いていなかった点と直線距離も短い札幌コースで末脚を生かせずの凡走なので評価を落とす内容ではないと判断します。

[3走前:QE2世C]

比較的前有利の展開向いての2着。スタート時は最後方からの競馬になったものの、向正面の道中からは後方から外を回りながら先頭5番手付近まで位置を上げる形に。そのまま最後の直線では、外差しで粘るもロマンチックウォリアーにクビ差で敗れる形に。外ロスの多い競馬に加え、スタミナ消耗の激しい中での2着は展開は向いたものの評価できる内容だと思います。また、現役最強馬のロマンチックウォリアー相手にクビ差の競馬は能力の高さを示した。

[サシ姐の総評]

ここは個人的に期待の馬。札幌記念の時に2頭軸流しで見事に飛んで悶絶しましたが、そこから前走のコックスPでも状態面は良さそうですし、今回の有馬記念では好走を期待したいなと考えています。能力単体でいくと、今回のメンバーの中でもトップ。ロマンチックウォリアーにクビ差の競馬をできる馬は、今の日本にはいないようにも感じますし、金鯱賞でも天皇賞でドウデュース相手にタイム差なしの競馬をしたドゥレッツァ相手に5馬身差つける競馬。これまでの実績や成績を踏まえても今回オッズが下がるなら狙うしかないでしょう。懸念点があるとすれば、今回が中山コースで走るのが初という点と展開向かずの凡走の可能性がある点の2つですかね。あ、後は距離延長がどう出るか。コースに関しては、そこまで割引する必要もないかなと考えているのが本音。別に東京みたいにキレのある末脚での好走しか難しいというような極端な馬でもないですし、海外や札幌のようなタフな馬場でも好走できてる点を踏まえると、中山でも十分本来の力で走れる気がします。展開に関しては、正直少し不安はあります。前走こそ前での競馬になりましたが、基本的には後方から脚を溜めて直線で差しにいく形が多いですし、今回はどういう形で出てくるのか?は気になります。その辺りは騎乗するのも初コンビの三浦騎手なので尚更。不安要素は少なからずあるものの、ここはオッズ的にも狙いたいと考えています。

(11)ジャスティンパレス

総合評価:A
オッズ妙味:B

【見解】

[前走:ジャパンC]

前有利の展開向かずの5着。良いスタートを切れて、内枠ということもあり道中はずっと内ラチ沿いを通るロスのないスムーズな展開で競馬をできていた印象。最後の直線ではそのまま中団の位置から差しに行く競馬をするも位置的にも届きづらく前有利の展開向かずで5着に。そのため、5着に敗れたものの評価を落とす内容ではないと判断します。

[前々走:天皇賞・秋]

前有利の展開向いての4着。スタートの若干の出遅れが響いたのと、外枠不利なコース形状で終始最後方からの競馬に。道中では大きく動くことはなく、ずっと後ろで脚を溜める展開だったように思えます。問題は最後の直線。初めは外に抜け出して差す方向性で進むも、馬群が固まっていたこともあり、内に進路を切り替えながら差しに行くも届かず4着に敗れる展開に。ここは敗れはしたものの、難しい中での4着なので着順以上の評価をできる内容と判断できます。

[3走前:宝塚記念]

外有利の展開向かずの10着。スタート時は後方からの競馬になり、道中で中団くらいの位置まで上がる展開に。そこから最後の直線は伸びにくい内を通って差しに行くも届かず10着。不得意の道悪馬場に加え、展開向かずの10着なので度外視で良い内容と判断します。

[サシ姐の総評]

能力だけなら好走も期待できる馬。秋のG1のジャパンCと天皇賞・秋の内容だけ見るとメンバーレベルの高いレースでも強い競馬をできていますし、今回のメンバー相手にも能力だけなら好走する可能性はあると思います。ただ、この馬の場合”最大の弱点”が1つあります。それはスタートのムラっけです。この馬自体ゲートの中で首を振ったりする動きが目立ち、その関係でスタートのタイミングが合わなければ良いスタートを切れないんですよね。ジャパンCみたいにちゃんとスタートを切れれば中団位からの競馬をできるのですが、悪ければ天皇賞・秋みたいに後方からの競馬になります。今回も万が一、スタートを切れない形になれば後方からの競馬になりますし、少し運要素も強い馬という印象。なので最初に能力だけなら…という前置きを置きました。個人的には本命で心中はできないけど、切れない馬という位置関係にします。

(12)シュトルーヴェ

総合評価:C
オッズ妙味:B

【見解】

[前走:ジャパンC]

前有利の展開向かずの10着。終始後方からの競馬になり、見せ場なしの競馬になったものの先着した馬に引き離される形を考えると、少し負けすぎな印象なので評価できる内容ではないと判断。

[サシ姐の総評]

厳しい印象を受ける馬。今年の春先の重賞では、目黒記念と日経賞を制覇する形になりましたが、この時のメンバーレベルもそこまで高くないですし、メンバーレベルが一気に上がる今回は少し難しいかなと思います。そのため、消しの方向性で考えています。

(13)スタニングローズ

総合評価:B
オッズ妙味:C

【見解】

[前走:エリザベス女王杯]

前有利の展開向いての1着。スタートから先頭4番手と前での競馬に。ロスもなくスムーズに競馬をできていた印象です。最後の直線では、そのまま前残りで伸びやすい進路で走る形になり、差し切っての1着。こちらは展開向いての1着のため、着順以上の素直な評価はできないと判断。

「前々走」クイーンS

前有利の展開向いての6着。道中では内をロスなく進む展開でスムーズに競馬をできていた印象です。最後の直線ではそのまま前で粘っていたものの最後の直線で差され6着という評価に。こちらは評価できる内容ではないと判断します。

[サシ姐の総評]

能力的に厳しい競馬になるのではないか。前走のエリザベス女王杯を制覇したことにより、一気に評価が見直された印象で、牡馬のトップレベルの馬と走る有馬記念においては能力単体で見ると、好走は厳しくなる印象を受けています。前走も展開向いての1着ですし、ぶっちゃけC.デムーロ騎手の進路取りもかなり上手かったと思います。その点で言うと、今回も妙味的には美味しくないかなと。好走条件としては、メンバー構成的に逃げ馬不在なので落ち着いたペースで先行して前残りの構想かなと。馬場的にも比較的前有利の傾向ですし、その辺りがうまくハマればと言う印象。

(14)ダノンベルーガ

総合評価:C
オッズ妙味:B

【見解】

[前走:ジャパンC]

前有利の展開向かずの9着。スタート時は先頭3番手と前で競馬する展開になったもの、道中で中団くらいに位置を下げる形に。最後の直線ではそこから差し切れずの9着と展開向かずの内容ではあったものの着差的にも少し負けすぎな印象。

[サシ姐の総評]

ジャパンCの内容を見ると、メンバーレベルの高い今回のレースでも好走は難しい印象。中山コース替わりですが、1度のみ皐月賞で出走しドウデュース相手にクビ差の競馬をしてるので、コース的には問題ないかなと思いますが、右回りでの成績はそこまで良くないですし、直近の状態や能力的な部分を考慮しても好走条件には当てはまらないと判断しC評価に。

(15)ハヤヤッコ

総合評価:C
オッズ妙味:B

【見解】

[前走:AR共和国杯]

差し有利の展開向いての1着。終始後方からの競馬で、最後の直線では大外を回って外から差す競馬で1着に。展開向いての1着のため着順以上の評価はできないと判断します。

[サシ姐の総評]

前走のAR共和国杯で起死回生の1発を放った馬。ただ、今回のメンバーレベルが一気に上がる中では、好走は少し厳しいのではないかと言う意見が私の本音。基本的に後方よりからの競馬になりますし、スロー展開なら尚更そこからの巻き返しも難しくなりますし、能力的にもそういった競馬ができるとはイメージができません。個人的には白馬で推している馬ではありますが、今回は流石に厳しいでしょう。また、好走率も低い8枠からの出走となれば尚更。今回は条件が全くあっていない印象なので消す方向性で。

(16)シャフリヤール

総合評価:B
オッズ妙味:B

【見解】

[前走:BCターフ]

前有利の展開向かずの3着。スタートから終始内側をロスなく進む展開で、スムーズに追走できていたと思います。最後の4コーナーから直線にかけては外に抜け出す形を取るも前の馬に道を塞がれる不利もあり、スムーズに加速できない中で差して3着。展開向かずでかつ不利のある競馬で3着は着順以上の評価をできる内容と判断します。

[前々走:札幌記念]

内前有利の展開向かずの5着。先頭5番手と中団よりも前めでの競馬でやや外ロスのある競馬に。最後の直線では、ロスのある走りと位置的にもやや後ろからの競馬になり、展開向かずの5着と考えると評価を下げる内容ではないと判断します。

[サシ姐の総評]

逃げ選択なら1発も可能性として考えられる馬。シャフリヤール陣営も『逃げ宣言』して悩ましい形になりましたが、能力的には人気馬に比べやや見劣りは感じるかなと。前走のBCターフでは、比較的展開向いたシャフリヤールと後方から捲る競馬をしたローシャムパーク。内容的にも成績もローシャムパークの方が良かったですし、前々走の札幌記念でも後方のプログノーシスにほぼ同じ位置から1馬身差つけられるなど自力では見劣りを感じます。8枠から逃げと考えると、昨年のスターズオンアースのような競馬を期待されますが、あれも能力ありきの走りだったので、シャフリヤールにそれを再現できるか?と言われると微妙なライン。ただ、前有利の展開向いての構想も考えられるので、その辺り慎重になる必要があるかなと。

全頭診断の評価まとめ

4.有馬記念の展開予想図


展開予想がぶっちゃけ1番難しいと思う。ここはあくまで私の主観的な話になるので、参考程度に聞いてもらえたらと思う。まず、今回のメンバー構成の大きな特徴は逃げ馬不在と言う点。そのため、どの馬がハナ主張するのか?と言う議論がされていると思うけど、候補としてスタニングローズ・シャフリヤール・ダノンデサイル・スターズオンアース・ディープボンドなどこの辺りではないでしょうか。いや、候補が多すぎるわ!と思うかもしれませんが、個人的にその中でも最有力候補は『スタニングローズ』と『シャフリヤール』と考えている。基本的に今まで逃げと言う選択をしてこなかった馬が逃げを選択する時ってどんな時か?と考えると、純粋な能力勝負で勝率が低くなる時。その点で行くと、この2頭に関して奇策を狙って前で競馬を仕掛けてくるのではないかと睨んでいます。ダノンデサイルも騎乗が典さんと言うことを考えれば、奇策で逃げる可能性もあると思うけど、今回に関しては勝ちに行ける馬で勝つ勝ちに行きたいレースであると考えると日本ダービーのように先頭集団を前の位置から追走する展開が望ましいだろう。時計的には、そう考えるとハイペースになる可能性は低いかなと思っていて、スロー展開も十分視野に入れる必要があるだろう。そうなれば、必然的に内側をロスなく進む先行馬に展開向いての好走が想定されるけど、注意いなければならないのが後方から捲ってくる馬。昨年のドウデュースのように後方からコーナーでペースアップしてくる可能性は十分に考えられる。今回のメンバーで考えると、ローシャムパークがその筆頭に上がる。このあたりの想定は競馬予想する私でも読める範囲なので、逆に最終コーナーにかけてペースアップしていく形になれば、先行馬も楽に逃げる競馬は難しくなると考えます。展開の有利・不利のみで考えると、有利に働くのは『ダノンデサイル』と『アーバンシック』は可能性として高いと判断できるでしょう。あとは、『スターズオンアース』あたりかなと。捲りで警戒すべき馬は『ローシャムパーク』そして、可能性としては『プログノーシス』あたりもQE2世Sで捲る競馬をしてたので注意が必要かなと。後方からの競馬になる馬は、今の中山の馬場状況も踏まえて厳しい展開になりそうかなと判断しています。なので、割とスタートからのポジション取りは大事になってくると思う。

5.オッズ妙味抜群の厳選穴馬

6.サシ姐渾身の最終結論

【印】

◎10.プログノーシス(想定15.5倍)
○1.ダノンデサイル
▲7.スターズオンアース

3.5.6.11
⭐︎
8

【買い目】

◎3連複軸1頭流し

軸:10
相手:1.3.5.6.7.8.11

合計21点

◎3連単1着流し[マルチ]

軸:10
相手:1.3.4.5.6.7.8.11

合計126点

資金的に難しい人は3連複軸1頭流し

大きい配当を狙いたい人は3連単1着流し[マルチ]

私は今回3連単で勝負します。

7.最後に


最後まで見て頂き、本当にありがとう。

そして、私の『有馬記念の赤本』に興味を持ってくれてありがとう。

有馬記念の"全て"を記しました。

この1週間は本当にここに焦点を当ててやってきたし、私の全身全霊の力を振り絞って作成しました。

もちろん、有馬記念は本気で取りに行く。

その中ででた最終結論が記述した通りです。

これで仮に外しても後悔はない。

それくらいやり切ったから。

当たればみんなで宴をしよう。

長かったと思うけど、ここまでたどり着いたあなたはきっと私の全身全霊の見解を受け取ってくれたことでしょう。

年内最後のお祭りイベント。

最後にでかい花火を打ち上げて良い年末年始にしよう。

では、ご武運を。

本当に見てくれてありがとう。

みんなのおかげでここまで頑張れた。


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