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The Prosperous Heart あとがき

13.Epilogue あとがき

13-1.Starting Over 最初からやり直す

やらなかったり逸れたりは回復する道筋の一部である。カウンティングを忘れたり、不要不急の買い物をしてしまったり、距離を置こうとしていた人にお金を貸してしまったり、どれも人間なら普通に持ってる癖である。

豊かさに満ちた生活を送るとは、一日一日を大切に生きるという意味である。つまり毎朝仕切り直し、過ちを犯した時は自分を許してやり直し、豊かさの道から転落しそうな時は自分を引き上げて維持するのである。

もし何かしらの行為を行い、神の恵みと導きに耳を傾け続けるならば、その報いを受けるだろう。

13-2.神を求める男の民話

ある男性が神を探して旅に出ると、森で狼に出会う民話がある。

「食べ物を分けて欲しい」狼は男性に尋ねた。

「いいえ」男性は答える。「わたしには時間が無い。私は神を探しており、余計なことをしている暇はありません。」

男性は進み続けた。川を渡った時、近くに一人の女性が現れた。

「寂しいです」女性は言った。「私の伴侶になってくれませんか?」

「いいえ」男性は答えた。
「わたしには時間が無い。私は神を探しており、余計なことをしている暇はありません。」

男性は進み続けた。とある木の横を通り過ぎる時、木がささやいた。
「どうか私の根を解放するのを手伝ってください。水分が足りず、枯れそうです。根を押さえている岩をどかしてくれませんか?」

「いいえ」男性は答えた。
「わたしには時間が無い。私は神を探しており、余計なことをしている暇はありません。」

男性は森の端に辿り着いたが、何も見つけられなかった。迷子になって独りぼっちになって地面に倒れこんだ。

「神よ、なぜ貴方は私をお見捨てになったのですか?どこにいるのでしょうか?私が行ったのは神を求めることだけなのに、なぜ私は独りぼっちで彷徨ってるのでしょう?」

神は言った。
「私は貴方を守護するために狼を貴方の歩く道に配置した」

「私は貴方のソウルメイトにしようと、女性を配置した」

「木の根を塞いでいた岩は宝箱だった。しかし貴方は私が与えようとしたものを全て無視した。」

与えられた贈り物を無視してはいけない。

13-3.私たちは独りじゃない

豊かさの心を持つことは、日々の努力である。私たちは日々、意識的に頑なに信じることを選んで、新たに始めなければならない。

どのような状況であれ、私たちは独りではない。助けをお伺いすれば導きがある。ささやかだ小さな声を聞こうとすれば、それはいつでも語りかけてくる。

13-4.小さなハチドリ

私(ジュリア・キャメロン)は窓の外の餌箱に繊細な鳥をみる。ハチドリがとても近くに浮かんでいるので、それにもう少しで触れるような気がする。

私はその小さな身体、その安定感、その強さに魅了されている。

「私は豊かさそのものだ。」ハチドリはささやく。

私は今幸せだ。ハチドリは充分さを感じさせてくれる。

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