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The Prosperous Heart 第10週 Staying on Course 本文要約

10週 Staying on Course 進むべき道を進み続ける

今週は深く掘り下げて、自分の財政状況を詳しくみて、お金に関して役に立つ自分の行動や態度を見ていきます。合わせて役に立たない行動を変えて行きます。

改めてcounting(お小遣い帳)をつけることをコミットし、お金の使い方を考えることに加えてエネルギーの使い方、そしてその使ったエネルギーに対する報酬について考えます。

今週は基本に立ち返り、直面する課題に対する実用的な解決策を探ります。

10-1.Asking for Money お金について話題にしてみる

一般的な生活や家庭では、お金について話題にするのはしばしばタブーとされる。自分の両親の収入が幾らかについてはディスカッションされない。

ご近所さんと比べて自宅がよりお金を持ってるか持ってないか、疑問に思っても質問しない。

そして質問しようものなら、嫌そうな顔をされてお茶を濁される。

しかしお金について話題にすることは、お金に関する質問をするよりも容易いことだ。そしてお金について話題にすることは、私たちがするべき重要なことだ。

counting(お小遣い帳)を続けていくと収入の在り方も棚卸しできる。安定した流れですか?細々してますか?不安定だがドーンと来ますか?

生活のための仕事にどれくらい時間を費やしてますか?自分の時間と能力に対して公平に報われてますか?

時間と能力を有意義な仕事に注いでますか?それともお金の為だけに働いてるのか?

今こそ自分の時間とエネルギーが収入にどのように影響しているか評価する時。お金について質問する時。

能力に対して報酬が報われてないと感じるとき、声を挙げることが許されてないと感じがちだ。

仕事をもらえるだけ幸せだと自分に言い聞かせる。異議申し立てすると(クビになって)生活が出来なくなるのではと怖れる。
→声を挙げるのが許されてないと感じる

過小評価されるパターンが自分の人生に定着しているとしたら?根深い不公平な状態から、どうすれば抜け出せるのか?

自分のしている仕事に結びついている感情的な幸福(→日本人の大好きなやりがいのこと?)を監視し続けることは大切だ。

だからと言って、決して無料奉仕をしないとか、寛大さは逆効果だとか、自分のしている事に高額なフィーを要求して世界中を飛び回れと言ってるわけではない。

バランスを取る行為。等価交換の自分が心地よい基準を見つける行為だ。

そのバランス(等価交換と思える基準)から自分が離れている時、声を上げるのは私たち次第。

会社が昇給に応じる応じないに関わらず、自分のために立ち上がる行為こそが、自尊心と豊かさへのとびらを拓く。

10-2.When Work is Scare 仕事が無い時

ジュリアの友人のエピソードを紹介しつつ。
「私には仕事が無い。6ヶ月もだ。日々の請求の支払いもままならないのに、自分の豊かさの感覚に思いをはせる(pray)なんて出来るわけない」

もちろんそれは違う。仕事が無い時には時間がある。

ナンシーには離婚をきっかけに経済的に大変な状態になった。幼い息子を育てる費用も殆ど無く。生計を立てるのに苦労していた。そして知人のゲストハウスに滞在して立ち直るきっかけを作った。

やがて仕事を見つけて友人から借りていたお金を返済し、息子を安心して育てられる環境を整えた。ナンシーは当時を興味深く振り返る。

「その時期私は屈辱を感じていた」
「自分は愛されてないと感じた。友人に助けを求めなければならないのは辛かった。離婚と共に贅沢なライフスタイルを出来なくなったのが辛かった。」

しかし、ナンシーはその時期を生き延びただけでなく、最高に素晴らしいアイデアを生み出した。彼女は作家として、その経験が豊かな感情を生み出して、映画の脚本を執筆する時に個性の強いキャラクターを生み出すことが出来た。その脚本をゲストハウスで書いて販売した。

ナンシーはその時を懐かしく思い出す。「なんだか感謝の気持ちを思い出させてくれる。」

経済的に不安な時や失業している時に屈辱を感じるのは普通のこと。それは感情の中で最も価値あるもの、謙虚さが特に近くにある状態。謙虚に導きを受けるべき。謙虚に・・・ベストアイデアを受け入れ、自分の弱さを受け入れ、自分自身の神聖な部分をつながる。

これは貧しくあれとか、もっと厳しい状態の時があるとか言ってるのではない。しかしどんなに苦しく乏しい時期でも受け取るべきギフトがある。

学ぶべき教訓がある。突破口がある。カウンティングを続けることで、たとえ使えるお金が少なくても、現実を直視して、生活必需品を確保するための仕事探しにエネルギーを集中出来るようになる。

それは生活の為の仕事で、夢に描いた仕事ではないかもしれない。もしかしたらそれに近い仕事かも知れないし、思いもよらなかった仕事かも知れない。

しかし、ちゃんと支払いが出来るようになると決意して一歩踏み出す時、それがどんなに小さな一歩でも、私たちは勇気を持つようになる。私たちは豊かさの中を生きている。

大人になると、子供のようにお金を欲しがるのは恥ずかしいと感じる。しかし冒険心を持てば、意外な場所でお金を見つけ出し、楽観的に子供の冒険心のように宝物を見つけていくことでしょう。

10-3.Competition and Jealousy 比較と嫉妬

経済的ないし創造的な豊かさに対する大きな障害の一つは嫉妬の強い感情だ。
「隣の花は赤い」

意識が他者にフォーカスしている限り、自分自身への完全な注意を払っているとは言えない。自分の内面を他者(外面)と比較することは決して公正ではない。嫉妬の感情は霊的な面でも金銭的な面でも、常に自分自身の豊かさを妨げる。

スティーブ氏のエピソード。クラシック系音楽家。他者へ嫉妬。嫉妬心から、プロジェクトの合間に業界の不公平さについて愚痴を言う。この時にするべき仕事の手を止めている。スティーブの激しい嫉妬は、実際には先延ばしが化けているもの。そのせいで生産性を下げている。

競争にフォーカスしている時は本当にするべき自分の行動から目を背けている。他人に嫉妬している時=自分自身のある部分を避けている。自分自身の恐れ=自分自身を避けている=他人にフォーカスして嫉妬している。

自分自身にフォーカスして、他者への嫉妬のエネルギーを全て自分自身のプロジェクト(するべきこと)に向けなければ、決して金脈を見つけ出せない。

10-4.Devices Off メディア断ち

他者と競争してなくても、自分の生活している世界で時間、お金、注意や関心を奪われているように感じることがある。アーティストウェイを出版した時、多くの人に一番抵抗されたが、もっとも生産的な結果を生み出すツールが
『Reading Deprivation(活字断ち)』
であった。

活字断ちは、自分の関心を自分自身に向けて、うちなる思考やアイデアに繋がりやすくして、多くの時間を解放する。

このツールは今日では
『Media Deprivation(メディア断ち)』
と呼んでいる。今の時代、私たちはメール、メッセージアプリ、テレビ、ラジオなどに爆撃されているようなものだ。

活字だけ断つのでは不十分、メール、テレビ、ラジオ、ネット、スマホなどを断つ。

1週間、メディア断ちをする。全てのデバイスをオフにしてみよう。従来の活字断ちもここに含まれる。メールを送らない、ネット検索をしない、ラジオもTVも断つ。

仕事でネットを使わざるを得ない場面もあるが、可能な限り利用を先延ばしにしてみよう。学生時代に宿題をズルズル先延ばしにしたように。
→べつにこのスマホいま弄らなくてもいいや、の発想。

仕事のメールの連絡や返答は、本当に今すぐする必要があるか考える。応答をする時間枠(予定)を設定して、その時に行ってみる。

自分がチェックしなければと思ってたことが、実はそれほど興味がなかったことに気づくかもしれない。

→他人や外部のことに時間を奪われている状態は豊かさとは遠い。

10-5 Education 教育

教育を受ける機会を増やすことは、自分自身の価値を高めるとても素晴らしい方法だ。”好奇心を満たすことは、人生に於ける最大の幸福の源の一つだ”

ジュリアの友人マイクの事例。
いわゆる超進学高校の生徒でハーバード大学も夢ではなかった。しかしガールフレンドを妊娠させて退学になった。ハーバード大学へ行く夢も途絶えた。それを機にマイクはアルコールに溺れて自暴自棄になった。

その後...自分の人生を立て直すために日々出来ることを行った。そしてハーバード大学ではないが、自分に良くあった大学を探して入学した。

そしてハーバード大学に編入してみようと思いついた。ハーバード大学は彼を教育学の修士号として受け入れた。

豊かさの心は謙虚に神にすがろうとする。マイクは神に導きをお願いしながらハーバード大学に編入願いの手紙を書いた。

教育を受けるといっても全ての人が学費と時間のかかる大学に行けるわけではない。しかし、探せばお金のかからない方法や長い時間を必要としない教育手段は幾らでもある。

地元の編み物サークルに参加したり、読書会に参加したり、散歩ツアーに参加したり。新しい何かを学ぶのはとても簡単だ。

10-6.第10週 チェックイン

モーニングページ:今週はモニペ書きましたか?何日書きましたか?

お小遣い帳:今週は記録をしましたか?何を学びましたか?

借金しない:今週はカードなど借金を避けましたか?もし借金してしまったなら、何の為にしたか?どのように感じたか?

ウォーキング:今週はウォーキングしましたか?どんな閃きがありましたか?

タイムアウト:今週はタイムアウトを実行しましたか?何を学びましたか?

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