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【働く駐妻】レストランで働くメリットとデメリット

こんにちは。ご覧下さりありがとうございます。

最近は「海外出稼ぎ」なんて言葉も流行って、日本で会社勤めをするより、ワーホリなどで海外のカフェやレストランで働くほうが収入が得られるなんて夢を語るメディアも増えてきましたね。

ただ、実際にサーバーとして働いていた経験者から見ると、「そんなに甘くない」と思うことも多いです。

そこで今回は、海外レストランでサーバーとして働くメリット、デメリットについて書いていきます。

就労許可をもっている駐妻だけでなく、ワーホリなどの制度を利用して海外で働きたいという方にもぜひご覧いただければと思います。

メリット

1 採用されやすい

Sushiレストランの一例

まず、海外の主要都市にはどんな人が経営しているかに問わず、日本食レストランがたくさんあります。

日本人オーナーのお店では、日本語での求人も多く見られますので、「求人がなくて困る」ことはまずないと思います。

勤務希望日や時間帯、時給などの条件が合えば、すぐ面接に進めると思います。

また、勤務先さえ選ばなければ採用もされやすいと思います。
格式高いレストランの中には、サーバー経験がないと採用されないお店もあるので、まずはカジュアルなレストランから試してみるのがおすすめです。

2 チップがもらえるので、多少給料が良い

チップ文化は日本とは大きく異なる点かと思います。

チップを支払う側としては、レストランで食事をするだけなのにどうして追加して20%も支払う必要があるのか…と疑問になる方もいらっしゃるかもしれません。

ただし、受け取る側としては、日本のファミレスレベルの接客をするだけで追加で給料をもらえるので、ラッキーです。

サーバーの場合、ベースの時給は最低賃金よりも低いですが、チップが上乗せされます。上乗せされれば、最低賃金よりも下回ることはほぼありません。

また、一般的には、ランチよりもディナータイムのほうが客単価も高いですし、その分チップも多くもらえます。
時間に融通がきく方は、ディナータイムでの勤務がおすすめです。

私の場合は、ランチのみの勤務でしたが、最低賃金+5ドルくらいもらえていました。

よく、「サーバーの時給が安すぎるから彼らの生活のためにチップを払う」という考え方を持っている方もいらっしゃいますが、あながち間違ってはいないと思います。

私の同僚の中にも、チップで生活が成り立っている人も少なからずいて、チップがもらえないような仕事では生活ができないと言っていました。

チップ払いの悪いお客さんを雑に扱うことになにも罪悪感を感じていなかったのでちょっと気持ち悪かったですが…。


3 英語で仕事をすることで英語力アップが期待できる

個人的にはこれが1番のメリットでした。

私は日本食レストランで勤務していましたが、同僚に日本人はほとんどいませんでした。

同僚はほとんどが移民で、英語が第2言語の人ばかりだったので、私のつたない英語にも付き合っておしゃべりしてくれました。

また、お客さんにも日本人がほとんどいませんでした。

英語のお客さんと会話をするので、自然と英語を話す習慣ができます。英語を話すことが必要なので、恥ずかしいと思わなくなります。英語を話すハードルが下がります。

同僚とおしゃべりするときも、自分のことをもっと知ってほしい!話したい!という気持ちからインプットもはかどります。


デメリット

1 同僚ガチャ

よい同僚=よい職場環境

これは働く場所にもよると思います、そして、日本で働く場合も同じような状況だとは思いますが。

私が勤務していたレストランの場合、同僚には「いろんな人」がいました。

国籍もさまざま、アメリカに住んでいる理由もさまざま、働くモチベーションももちろん…さまざま。

気が合う人と働ければよいのですが、そうでない場合は、毎日の労働が辛くて仕方がありません。

私の勤務先の場合は、ボス「以外」はみんないい人だったので、ボスがいない日はハッピーに働けました。

でも、ボスがいる日は、最悪でした。

機嫌が悪い日は、出勤早々同僚を叱りつける。
理由は様々で、机が曲がっている、トイレットペーパーの補充が足りないなど、半ばパワハラのような扱いを受けていました。

また、ある日突然泣いて出勤したと思ったら、「客前には出たくない」とサーバー業務を拒否。キッチンにこもってキッチンの仕事をしていました(仕事をしていたのかも怪しい)。
ボスと仲良しの同僚に理由を尋ねると、「彼氏と喧嘩したらしい」そんなプライベートな理由を仕事に持ち込むのは、常識外れだと思いました。

また、ボスがタイ人だったため、タイ語が話せるタイ人がえこひいきされていると感じる人もいました。

でも、タイ人のうちの1人が退職していったときには、「ボスはタイ語で同僚の悪口ばかり言っている」「こんな環境で働きたくない」と言っていました。

同じ言語を話すことで問題が発生するのは日本人だけではないのだなあと感じました。
(私は「日本人同士」ならではのトラブルに巻き込まれたことはないけど、そう感じる人もいるという意味で)

結局このボスの影響で、半年に5人が退職し、最終的にボス自身が退職されました。それは私が退職してからの話なので、私の仕事には関係がない話ではありますが…

2 長期休みが取得できなかった


No vacation, No life


私は子どもの夏休みに合わせて1ヶ月ほど一時帰国をする予定でした。

ただし、ボスのルールとして、自分が休みを取得する時には代わりとなる人を自分で探す必要があり…1ヶ月という長いお休みの間、代わってくれる人を見つけることができませんでした。
大学生の同僚も何人かいたので、彼らが夏休みの間代わりに入ってくれることを期待していたのですが、彼らは彼らで休みを取得する予定だったようです。

そもそも初めて1週間の長期休暇を取得した際、代わりを自分で探すというルールを知らされていなかったのに、ボスから代わりを探していないことをとても責められたことがありました。
しかもわたしの休日に、グループLINE内で長文のテキストを一方的に送りつけられて、わたしはとても不快な気持ちになりました…

実は、その時に、子どもの夏休みになったら退職しよう!と決めていました笑

退職する場合は通常2週間前に言う決まりがあったのですが、退職したいという気持ちが強すぎて、私は2ヶ月前に伝えました笑

3 日本でのキャリアに活かせないと考えた

これが1番大きな理由です。

海外のレストランで働いて、多少英語力が向上したところで、本帰国後のキャリアに活かせないことに気がつきました。

というのも、一時帰国時に訪れた日本のファミリーレストランやチェーン店で、サーバーとしての業務の多くが自動化されていて、日本のテクノロジーの進歩に驚いたことがきっかけです。

特に驚いたのは華屋与兵衛です。
華屋与兵衛は、座敷があってキッズメニューも豊富だから子どもたちが喜ぶかなあと思い、前回の一時帰国で初めて食事をしに行きました。
入口には大きなスクリーンがあり、お持ち帰りの方用の注文画面かな?と思いスルーしてたら、座席の案内をするための機械でした。
その画面に人数と座席の好みを入力すると、座席を案内してくれます。座席の近くにある照明が光ってわかりやすかったです。
当然注文もタブレットで、サーバーの方は食事の配膳と下げ膳以外で会うことはありませんでした。
それでも冷たいという印象はもたず、定期的に声をかけてくれて、子連れでも安心して食事ができました。


うなぎのひつまぶし風。これで1600円!


子ども用のアイス🍨安くて美味しい!



日本の一部レストランでは、自分が普段サーバーとして働いてる仕事量の30%くらいしかやらなくて済むような仕組みづくりができていることに驚きました。

サーバー業務では、まずは入口でお客さまに挨拶し、メニューを運び、注文を取り、料理を運び、下げる。その間にも水の補充や追加注文について聞くために店内を見回す。下げた後はお会計を承り、最後の挨拶。その後再びテーブルをセットアップし、次のお客さまを待つ。

華屋与兵衛なら、お客さまへの挨拶、水や食事の提供と下げ膳、テーブルセットアップだけですべてが完結します。

このまま自分がアメリカでサーバーを続けたとして、本帰国になった時にサーバーの仕事は続けられないと感じました。もしサーバーを続けるとしても、サービスを重視するディナータイムで働くことは必須になり、子育てとの両立が不可能のように感じました。

まだ20代で若くてまだまだ視野を広げる時期ならまだしも、わたしは本帰国後フルタイムの仕事に戻りたいし、今まで働いてきた会社は退職したのでまた就活をしなければならない。そのためにはアメリカで武器になる経験をしたいが、それはサーバーの仕事ではなさそうということに気づきました。


こういった反省をもとに実施した、2回目のアメリカでの就活についても今後書きたいと思っています。

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