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【働く駐妻】レストランで働いて感じたカルチャーショック
こんにちは。ご覧くださりありがとうございます。
前回のレストラン記事はたくさんの人に見ていただきました。ありがとうございました。
今回は、初めて海外で働き始めた頃に感じていた「カルチャーショック」について書いていきたいと思います。
就労が許可されている駐在妻の方だけでなく、ワーホリなどで海外で働く第一歩としてレストラン勤務を考えている方にも、参考になれば嬉しいなと思って書いています。
では、どうぞ!
1 自分はもっとできると思っていた
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私はアメリカに来るまで、新卒で入社した会社でずっと働いていました。
2回の産休育休をはさみ、マミートラックにハマった時もありましたが、基本的に仕事は「できる方」とされてきていたと思うし、昇給も他の人より早かったです。
だから、新しい仕事にもすぐ慣れると思っていました。
レストランで働くこと自体難しい仕事ではないし、難しい英語も使わないであろうと。。。
正直に言うと、かなり甘かったです。
まず、私の職場には未経験で入る人がほとんどいませんでした。
採用されたら即戦力として扱われるのが当然という文化。
そこに、アメリカ1年未満、就労も初めてという私がポンっと入社してしまったのです。
みんな私が未経験と知って優しくしてくれていたけど、イライラされたこともありました(仕事だから当然だけど)
むしろ、イライラされた時の方が多かったかもしれません。
自分だって、期待値にそぐわないことには気づいていたので、悔しい、辛い、悲しいという気持ちが強かったです。就労開始してから3ヶ月から6ヶ月くらいまでは出勤するのが嫌で嫌で仕方がありませんでした。
入社してから知ったのは、サーバー職をやる前にキャッシャーなど他の職種を経験する人が多いようです。
キャッシャーはお金のやりとりがメインなので、接客がない分簡単な仕事という認識のようでした。
「日本語で求人が出てる」ことだけを理由にサーバー職に応募した私、なんて無知な行動だったと、後悔しました。
ボスが目の前で私の悪口を他の人に言っているのを聞いてしまったこともあります。「彼女は何回も同じミスをする」「こっちは何回も教えてる」その通り過ぎてぐうの音も出ません。。
すぐ質問しすぎていたのかもしれません。
日本では「ちょっと困ったらやる前に相談する」のが普通だと思っていただけにちょっと悲しかったです。
また、質問する英語が思い浮かばず不安になりながら実行して、ミスにつながったこともありました。
文字通り、体当たりでした。
2 もっと個人主義だと思っていた
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アメリカって個人を大切にするイメージがありました。当然家族との時間も大事。仕事は二の次でいいよ!みたいな。
私の場合、結論だけ言うと、全くそんなことはありませんでした。
まず、固定シフト。出勤する曜日と時間が決められていて、休みたい場合は自分で他の人にお願いしないといけないルールになっています。
自分が出勤する予定のシフトに穴を開けるなんて(どんな理由であっても)責任感がない!と感じるそうです(ボスが)
私は子どもの学校の祝日などで休みをお願いしなければいけない日がかなり多く、毎回同僚にお願いしてシフトを代わってもらっていました。
シッターさんをお願いするとしても、自分の手取りよりも支払いの方が多くなってしまうので、頼むことはありませんでした。
そんな状況なので長期休暇もなかなかとれません。同僚もとりません。
また、私たちが働いていたレストランは、いただいたチップはその日に出勤している人で山分けするのがルールでした。
だからこそ、仕事が遅い、できない人に対する風当たりが強かったです。
私が感じたのは、「アメリカは」というのはかなり広い主語だということ。
結局は「属するコミュニティによって価値観も変わる」それがアメリカなのだと気づきました。
当然新しいアメリカの考え方をしたい人もたくさんいるけど、カトリックの人たちは保守派だし、当時の同僚はほとんどがアジア人。
アジア人メインのコミュニティの職場なら、個人主義ではなく、団体主義に近くなるのも当然だと感じました。
3 絶滅したはずのパワハラボスがいた
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当時のボスはタイ人の女性でした。この人がかなりパワハラ気質。
まず、新人いじめがひどい。私も半年くらい苦しみましたし、その後に入ってきた新人もすぐ辞めてしまいました。
その時に別の同僚から聞いたのは、彼女はタイ人男性以外の全ての新人に厳しい対応をするそうです。
内容としては、お客さんの前でどなる、すぐに人のせいにする、相手を馬鹿にした対応をする。どなるときは相手が泣きそうになるまでどならないと気が済まない。
相手を選んで対応を変えているのもおかしいし、個人的には明らかに指導の範囲を超えていたと思います。
そんな当たり前のことすら響かない、恐ろしい環境でした笑
また、固定シフトの件は先ほども記載しましたが、そのせいで、みんな体調が悪くても必死に出勤するのです。
熱があっても出勤、アレルギー反応が出て身体中じんましんが出ていても出勤、極度の腹痛に耐えながら出勤。
当然同僚にうつす可能性もあるし、お客さんにとってもよくないことなのに。
みんなそれをわかっているのに、出勤するのです。
パワハラの上司って、時代の流れ的に駆逐されたと思っていました。なのにまだ現役で活躍していることにとても驚きました。
4 同僚がみんないい人で安心した
日本で働いている頃も何回か転勤しましたが、1つのチームに1人くらいは変な人や愛想が悪い人がいて、コミュニケーションに困った記憶があります。
しかし、当時の同僚はボスを除きみんないい人で機嫌よく働いていたので、安心して一緒に働けました。
同僚と英語でおしゃべりできる環境で働けたのはいい経験になりました。
みんなボスの新人いじめを耐え抜いた人だからかもしれませんが。笑
まとめ
いろいろ書きましたが、半年たった頃にはやっと仕事にも慣れ、ポジティブに働けるようになりました。長かった。笑
慣れるまでに時間がかかったけど、初めてアメリカで自分の名前で収入が得られたことには達成感があったし、ファーストステップとしてレストランで働けたのはいい経験だったと思います。
英語で働きたい、英語を話す同僚と仲良くなりたい、人と接するのが好き、チップをもらいたい、なんて方にはおすすめの職種です。