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アメリカ人が気づかせてくれた、毎日をハッピーに過ごす方法

本記事は、SHElikesの受講生を対象としたライターコンペの応募作品に一部修正を加えたものです。



気温がどんどん下がってきて、秋本番。
朝に明るくなるのが遅くなり、朝晩は冷え込み、日が暮れるのが早くなってきました。
そんな季節の変わり目に、目覚めが良くなかったり、なんとなく暗い気持ちになったりしてしまうこと、ありませんか。
日照時間が短くなると、幸せホルモンと呼ばれる体内物質のセロトニンが減少し、気持ちが落ち込んでしまうことがあるそうです。

私は現在米国に住んでいますが、特に私が住んでいる地域では、夏が終わると急に冷え込み、長い冬を迎えます。
米国に長く住む方の中には、長い冬の間に気持ちが落ち込んでしまうことに備えて、その前に心の準備をされる方が多いんです。

そこで今回は、私が米国に住んで学んだ、毎日を楽しく過ごすための考え方についてご紹介します。


今自分がハッピーかを意識する


私がいろんな米国人と出会い、共通していると感じるのは、「自分がハッピーでいることを最優先事項にしている」ことです。

皆さんの中には、米国人に対して「陽気」「フレンドリー」「転職回数が多い」など、さまざまなイメージを持たれているかもしれませんが、それは本人がハッピーでいるための工夫の成果だと感じています。

例えば目の前に2つの選択肢があるとして、どうやって判断するか。

今までの私なら、「○○さんはこう言ってるから」「こうするのが普通だから」と、自分の選択の幅を狭めていて、「より一般的な」方法を選択していました。

でも本当は、そんなこと気にしなくてよかったんです。
迷った時は、自分がハッピーだと思う選択肢をとり、進めばいいんです。
もしその選択肢をとったことが失敗だったとしても、そこでまた考えればいいんです。
とにかく、今自分が幸せかどうかが、1番重要であることに、気付かされました。


家族の時間を大切にする


イメージ通りの米国人の姿かもしれませんが、子どもがいる人は、参観日などのイベントのために仕事のスケジュールを調節し、ご夫婦で参加される方をよく見ます。

学校主催のイベントだけでなく、子どもの誕生日会やホームパーティーを開く方も多いです。平日、週末関係なく、家族みんなで参加しています。

日本では、どうしても仕事のスケジュールが優先されると思います。
米国の場合は、スケジュールの管理も含めて自己責任という考え方のようで、家族のイベントがあるときはうまく調整し、仕事も家庭も全力で!向き合っているそうです。

長期休みは家族で旅行に出かけ、また、3世代以上の家族内の儀式として、各祝日は親族一同で集まると決めている人も多いと聞きます。

最近の日本では、お盆や年末年始といった大型連休でさえも、実家に帰らない人も増えてきている中で、恒例行事として家族が集まるのは、素晴らしい習慣だと感じました。

家族は人間関係の基盤であり、かけがえのない財産であることを、改めて実感しました。


天気がいい日は外に出る


天気が良い日には、Sun bathing(日光浴)をしている方をよく見かけます。
日本では、日焼けの有害性について指摘されることもあるようですが、米国では依然、適度に日光を浴びることが健康によいとされているようです。

日光浴のメリットについては、主に以下の5点が挙げられます。

  • 骨や歯を強くする

  • 脳の健康に役立つ

  • 免疫力が上がる

  • ストレス解消・メンタル安定

  • 体内時計をリセットする

引用:日光浴の驚くべき効果とは!?日光浴に当たるメリットについてご紹介|再春館製薬所(2023.12.4)

幸せホルモンと呼ばれる脳内伝達物質のセロトニンは、日光を浴びることによりセロトニン神経が活性化し、分泌されます。
そうでなくても、暖かい季節に外の空気を楽しみたいと考える方も多くいらっしゃるのではないかと思います。


穏やかな人間関係を心がける

相手にも事情や考えがあることを理解し、「自分ならこうするのに」と強く考えないようにすることがおすすめです。

余談にはなりますが、私は米国に来た当初、毎日が困難の連続でした。

  • 行政手続きのために電話をすると、たらい回しにされる。または、担当者によって言うことが違い、混乱する。

  • 担当者に笑顔がないため、怖いと感じる。

  • 英語が伝わらず、相手がイライラしてしまう。

  • そもそも英語で何を言われているかわからず、コミュニケーションがとれない。

日本から引っ越してきた頃の私は、日本と同等のサービスを期待していたので、落ち込んだり、イライラしたりすることも多かったです。

でも、少しずつ米国生活に慣れてくると、そういったことでの感情の起伏がなくなりました。
生まれた国や育った環境が違うのに、自分の期待値を押し付けていることそのものが間違っていると気づき、よりていねいな言い回しやふるまいについて意識するようになりました。

そうすると、相手の態度も変わってきたように感じました。

お互いに少しずつ親切になることを心がけることで、より円滑なコミュニケーションをとれるようになり、対人関係でのストレスが少なくなったように感じます。


前向きになれない!そんな日もあります。


いくら毎日を楽しく過ごしたいと思っても、仕事がうまく行かなかったり、人間関係でストレスを感じたりすることで、前向きになれない日もあると思います。
辛くなる前に、辛くなったときの対処法を考えておくことがおすすめです。

厚生労働省では、こちらの6つの方法が紹介されています。

  • 体を動かす

  • 今の気持ちを書いてみる

  • 腹式呼吸をくりかえす

  • 「なりたい自分」に目を向ける

  • 音楽を聞いたり、歌を歌おう

  • 失敗したら笑ってみる

引用:こころと体のセルフケア|厚生労働省

そして、私のおすすめの方法をご紹介します。

お気に入りの場所を決めておく

私は、前向きになれない日に必ず行く場所を決めています。学生時代から考えると比較的引っ越しが多い生活なのですが、引っ越しするたびにお気に入りの場所を用意していて、落ち込んだり辛かったりする時に訪れています。

川や池など、水辺の近くがおすすめです。
水は、人間だけでなく動物が生きるうえで必要不可欠なものなので、水を見ると落ち着くそうですよ。

私は、学生時代、奈良市にある猿沢池によく行っていました。興福寺や東大寺、商店街が近くにあり、観光に来られる方が多いエリアではありますが、静かで落ち着きがあるのでおすすめです。



自分の機嫌は自分でとる!

ここまで、私が米国に住んで学んだ、毎日をハッピーに過ごす方法についてご紹介しました。

私は、この方法について考え、学んだことで、日本にいる時よりも幸せを感じる機会が増えました。

今までは、大学は浪人せず新卒で入社する。新卒で入社した企業で産休、育休を取得し、それ以降は母親業を優先させながら就労し、「ゆるキャリ」でいることだけが正解だと思っていました。

でも、今は違います。いろんな価値観、いろんな働き方があっていいと思うし、人によって幸せの感じ方が違うことを理解しました。その結果、先入観なく、自分が本当に好きなもの、こと、行動について知ることができました。

だからこそ、自分の機嫌は自分でとりたいと思っています。

これを読んでいるみなさんが、少しでも毎日を楽しく過ごせますように。


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