空間を正しく認知できないADHD
ADHDの特徴を持つ私は、物事を正しく認知できないことがある。
たとえば、人の顔。自分の顔も然り、細部まで見れないのと、全体をはっきりと捉えられない。生活する上でデメリットしかない。
きっと、「空間認知能力」に問題があるのだと思う。
今日はADHDの認知の仕方について、実際にどんな感じなのかを解説しよう。
空間認知能力って?
発達障害(ADHD)患者は、注意を持続させることが難しいため、周囲の環境に対する認識が不安定になりがちだと言われている。
そこから、人の顔を覚えられない、物をどこに置いたかを忘れやすい、道順を覚えにくい、または手先の作業でミスをしやすいといった問題が挙がる。
私はよく、薬の飲み忘れはもちろん、薬自体をなくしてしまう。あとは、建物の全体像を見れないので、一部を見ているなど視覚が狭くなりがちだ。
ADHDの多動性と空間の把握
多動性は、ADHDの特徴的な症状の一つ。じっとしていることが苦手で、無意識に体を動かしてしまう衝動を指す。
これは、特に子どもに顕著に見られる症状だが、大人のADHDでも多動性を経験することはある。
多動性が強いと、集中力が続かず、目的のない動きが多くなる。
周囲の状況をじっくり観察する前に動いてしまうため、空間内での自分の位置を正確に把握するのが難しい。
物にぶつかる、転倒しやすいなど、知らない間に体のアザが増えているのは、このせいでもある。
ADHD患者へのサポートと5つの対策
ADHD患者が空間認知能力をより効果的に活用できるようにするため、周りの人々のサポートが重要となる。
以下に5つの対策を挙げてみよう。
①環境整備
まずシンプルで整理された環境を作り、物理的な障害や視覚的刺激を減らす。定位置を決めることで、無駄な動きを少なくするのが狙いだ。
②行動の計画化
タスクやtodoリスト、タイマーを使って行動を計画し、効率的な動きを即す。動き方を事前に確認するのも効果的で、習慣づけることが大事。
④身体活動の管理
定期的な運動や音楽鑑賞などを取り入れ、エネルギーを適切に発散させる。これにより多動がでにくくなり、衝動性も多少抑えられる。
⑤教育とトレーニング
発達障害や空間認知への理解を深める教育を行い、空間認知トレーニングを通じて能力を向上させる。
これらの対策を組み合わせて、ADHDの持つ空間認知への問題をサポートするのがよいだろう。
ADHDでも空間認知能力を向上できる
ADHD(注意欠如・多動性障害)の特徴は、空間認知能力に様々な影響を与えることがある。
これにより、物を失くす、物にぶつかる、計画的に動けないなど日常生活での困難が生じるため、周囲の人々のサポートや対策が必要だ。