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空間を正しく認知できないADHD

ADHDの特徴を持つ私は、物事を正しく認知できないことがある。

たとえば、人の顔。自分の顔も然り、細部まで見れないのと、全体をはっきりと捉えられない。生活する上でデメリットしかない。

きっと、「空間認知能力」に問題があるのだと思う。

今日はADHDの認知の仕方について、実際にどんな感じなのかを解説しよう。


空間認知能力って?

空間認知能力は、物の位置や距離を把握し、適切に行動する力。私たちは日常生活で移動、スポーツ、作業、安全確保など、さまざまな場面でこの能力を使う。

発達障害(ADHD)患者は、注意を持続させることが難しいため、周囲の環境に対する認識が不安定になりがちだと言われている。

そこから、人の顔を覚えられない物をどこに置いたかを忘れやすい道順を覚えにくい、または手先の作業でミスをしやすいといった問題が挙がる。

私はよく、薬の飲み忘れはもちろん、薬自体をなくしてしまう。あとは、建物の全体像を見れないので、一部を見ているなど視覚が狭くなりがちだ。

空間認知能力は、主に次のような要素で構成されている。
視覚的処理:ものがどこにあるのか、位置や大きさ、形状を認識する力。
空間的記憶:見た物や場所の位置を記憶し、必要なときに思い出す力。
距離感の判断:物体間の距離や、自分と物体の間の距離を正確に測る力。
方向感覚:目的地までの方角を把握し、適切な道を選ぶ力。

ADHDの多動性と空間の把握

多動性は、ADHDの特徴的な症状の一つ。じっとしていることが苦手で、無意識に体を動かしてしまう衝動を指す。

これは、特に子どもに顕著に見られる症状だが、大人のADHDでも多動性を経験することはある。

多動性が強いと、集中力が続かず、目的のない動きが多くなる。

周囲の状況をじっくり観察する前に動いてしまうため、空間内での自分の位置を正確に把握するのが難しい。

物にぶつかる、転倒しやすいなど、知らない間に体のアザが増えているのは、このせいでもある。

ADHD患者へのサポートと5つの対策

ADHD患者が空間認知能力をより効果的に活用できるようにするため、周りの人々のサポートが重要となる。

以下に5つの対策を挙げてみよう。

①環境整備

まずシンプルで整理された環境を作り、物理的な障害や視覚的刺激を減らす。定位置を決めることで、無駄な動きを少なくするのが狙いだ。

②行動の計画化

タスクやtodoリスト、タイマーを使って行動を計画し、効率的な動きを即す。動き方を事前に確認するのも効果的で、習慣づけることが大事。

④身体活動の管理

定期的な運動や音楽鑑賞などを取り入れ、エネルギーを適切に発散させる。これにより多動がでにくくなり、衝動性も多少抑えられる。

⑤教育とトレーニング

発達障害や空間認知への理解を深める教育を行い、空間認知トレーニングを通じて能力を向上させる。

これらの対策を組み合わせて、ADHDの持つ空間認知への問題をサポートするのがよいだろう。

ADHDでも空間認知能力を向上できる

ADHD(注意欠如・多動性障害)の特徴は、空間認知能力に様々な影響を与えることがある。

これにより、物を失くす、物にぶつかる、計画的に動けないなど日常生活での困難が生じるため、周囲の人々のサポートや対策が必要だ。

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