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父親になるメリット~ 生活に与える影響①時間の有効活用を心掛ける
ここからは、生活に与える影響になります。正直なところ、このパートは、メリットと言えば響きは良いのですが、取りようによっては「せこい」とか「そもそもメリットではない」と思われても致し方ありません。あくまで、一例として読んでいただければ幸いです。それくらいに、ちょっと、恥ずかしいほどに大したことではありません。
生活に与える影響①は「時間の有効活用を心掛ける」です。
父親となって一番困ったことは、「自分の時間が無くなった」ことです(しかしながら、妻(母親)には殆ど自分の時間などありませんので、それに比べれば私はまだ若干の自分の時間があり、とても恵まれています)。ふと思い立って、ふらふらと本屋に行ったり、CD屋に行ったり、DVDを借りてきて見たり、服を買いに行ったりといった、かつてはライフワークのようにしていたことは全くできなくなってしまいました。
それでは、自分のやりたいことをいつやるのか、と言ったら、私の場合は通勤時間か土日の早朝になります。通勤時間に読書をし、土日は早起きしてジョギングをしています。なお、通勤時間のうちに気になるニュースを読んだり、事前からメールチェックをして、業務の組み立てを仕事前から想定したりしています。また、昼休みも読書したりしています。
ほっといても時間は勝手に流れていってしまうので、どうにか意識的に、実際にできなくても、時間を有効に活用しよう、ということを心掛けるようになりました。
どうすれば時間を捻出できるのか、例えば土日の朝に走ろうと思ったら、前日は極力早く寝ることを心掛けるようになります。また、最近分かったのは、寝不足と深酒が重なると、明らかに脳の働きが悪くなるので、仕事関係の懇親会でも、夜遅くまでのお付き合いには遠慮するようになりました。
また、女性にとっては当たり前なのだと思いますが、私は時間の有効活用を心掛ける観点から、家事の段取りについての意識も高まったなあと思います。というのも、私は結婚するまで親元を離れたことがなかったので、手際良く家事など全くできなかったからです。具体的にできるようになったことは、正直大したことはありません。まずは洗濯機を回す(洗濯機はスタートさせればあとは自動なので、あとはほおっておけばよいから)ということ、まずは風呂水を抜く(水が抜けるまで時間がかかるので)、食器は洗う前に、既に洗ったものは食器棚に片付ける(せっかく乾いていても、また洗ったものが置かれると濡れてしまうので)、などなど、本当に大したことではありません。書いていて恥ずかしくなったほどです。正直言えば、食器は今洗ったものを、既に洗ってあったものの上に積み重ねてしまうことも未だあります。ただ、私はきっと結婚して子どもができなければ、こんな「当たり前」のこともできなかったんだろうなと思います。
これは不思議なことなのですが、妻がたまに子どもを連れて実家に帰る時があって、その時は自分の自由時間となるはずなのですが、結果ただただダラダラとテレビを見て、お酒を飲んで寝る、という時間の過ごし方をしてしまいます。日頃から、「自由な時間があればこんなことをしたいなあ」と思っているのですが、実際にそんな時間ができても何もしないことが少なくありません。恐らく、自由に時間を使えると思うと油断してしまうというか、「よし、有意義に時間を使うぞ」というふうに気持ちにドライブが掛からないのかもしれません。納期が決まっていないと、なかなか手を付けられないのと似ている気がします。そういう意味では、時間にあまり余裕がない状況というのは、悪いことばかりではないのかもしれません(あくまで私の場合であり、妻には日々全く時間に余裕はありませんので、少しでも余裕がある私の状況は、やや心苦しくもあります)。