父親になるメリット~仕事に与える影響①わかりやすい説明を心掛けるようになる~

 父親になるメリット・仕事に与える影響①は「わかりやすい説明を心掛けるようになる」ということです。

 子供は、私の経験ですが恐らく小学校3年生位からやっと抽象的な話を理解するようになります。それまでは、単純な因果関係や明快な事実、例えばアンパンマンは強くて優しい、それとは対照的にバイキンマンはずるくて卑怯、という分かりやすい世界を好みます。近年の仮面ライダーのような複雑で入り組んだ世界観を理解できるのは、大体小学校2~3年生なのでないか(当然、仮面ライダーには戦うシーンが豊富に取り入れられていて、それだけでも幼稚園生などの小さい子には十分魅力的です)と思います。

 現在の我が家の構成で言えば、

長女:小学校5年生で、大人が話す殆どのことを理解できる
長男:小学2年生で、難しい言い回しや、回りくどい言い方をせず、
   平易な言葉にすれば概ね理解できる、
次女:保育園児、簡単で分かりやすい因果関係は問題なく理解できる

という状況なので、何かを説明したり、何かについて怒ったりする場合、
分かりやすい、明確なものの言い回しや単純明快な説明をしないと
伝わりません。
 特に私が気を付けているのは、「ダメ」と極力言わないことです。いきなり「ダメ」と言われても、何が「ダメ」なのか、そこを分かってもらわなければ子供は何がいけないのかは理解できません。

 例えば、次女はいつでもお菓子を食べようとしてしまうので、

「お菓子はいつでも食べたいと思うけど、いつも口の中に甘いものがあると虫歯菌が喜んで、あなたの歯が虫歯だらけになってしまうよ。」
「歯が無くなったら、あなたはおやつを食べられなくなっちゃうから、決められたときにだけおやつを食べよう。」


という趣旨のことを伝えます。長女には、

「『やばい』という言葉は極力使わないこと。「やばい」という言葉は、良い意味でも悪い意味でも使える、非常に便利な言葉で、その言葉に頼りっきりになると他の言葉を覚えなくなってしまうからね」

と言っています。
 子供と話していると「何となくの雰囲気」とか「論旨が適当なまま」では話が伝わらないことが多く、また例外(この場合はOKで、この場合はダメみたいなこと)は、その基準が明確ではないと子供は混乱してしまいます(なんで昨日はゲームを沢山して良くて、今日はいけないのか、など)。

 毎回毎回子供に対して丁寧に、簡潔に説明ができるわけではありませんが、少なくともこの様に意識しておくことで、子どもに伝えることの内容がよりクリアーになりました。
 この考え方は、仕事に対しても生きています。私の場合ですが、極力まずは結論を言うようになったかなと思います。まずは具体的な事象、結論を話し、その因果関係を構築する要素について説明するようになりました。基本的には大人も子供も、抽象的な思考よりも具体的なものの方が当然イメージしやすく、また、複数人で同じものを共有する場合はより具体的な話をしたほうが、その効果は高いものになります。
 明確に、簡潔に、そして分かりやすく、因果関係を整理して話をしようとする思考は、私の場合は子どもに何かを説明をするようになってから、より一層深まったと思います。

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