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小さな会社の起業からExitまで~役立った7つのアイディア~【アイディア5.「元気」をもらえる、独自の「資金」集め方法】
こんにちは。よっしーです。
続いて、アイディアその5、
「元気」をもらえる、独自の「資金」集め方法です。
事業を継続すると資金は不思議にどんどん枯渇していきます。
資本金300万円で事業をスタートしましたが、債務超過にならないよう増資を何回か実施しました。
基本は自分のお金を資本金に繰り入れるのですが、初回の増資の時にサラリーマン時代の友人が「50万円くらいなら出資するよ」と言ってくれました。その時、頭の中でヒントマークが燈りました。
「自分のような人間を信頼してくれて出資を申し出てくれる人もいるのだ!」というヒントマークです。
また、出資に対してリターンを返すという確たる自信はありませんが、それができなくとも一生付き合いができる「いい案配」の金額が50万円程度なのではないかという妙なインスピレーションをその時に得ました。
そして数回の増資の際には、自分のお金を入れる他、都度何人かに一口50万円の出資をお願いしました。結果、8名から合計500万円の出資をいただきました。お願いをした全員から出資をしていただきました。
お願いをした方の条件は以下のとおりでした。
①一生のお付き合いをしたいと思える方(尊敬できる方や好きな方)
出資いただいた方の一人はサラリーマン時代の元上司でした。色々と教えていただいた尊敬する方なので、独立後も助言が欲しいと思っていました。しかし、なかなかこちらから食事等にお誘いするのも気おくれしていましたが、株主となると事業の報告という名目で正々堂々と食事に誘うこともできます。また助言をいただくこともできます。
②お金は出すが事業内容に口を出さない方
お願いする際は事業計画を説明させていただきますが、配当等のリターンの約束は一切しませんでした。それでも出資をいただける方にお願いをしました。また事業内容へのアドバイスは大歓迎ですが、それ以上に口を出さない方に限りました。
③運が悪そうな方には声を掛けない
業績のいい会社の社長は、概ね「自分は運がいい」と思い込んでいます。そして周囲もいい運気で満たそうとします。いい運を持つお金を集めたいものです。
お願いするタイミングはとても大切です。いきなり連絡をして出資の依頼をするのは、もちろんNGです。普段からの礼節ある付合いの中で、こちら側の活動状況をきちんとお伝えし、ある程度自社に興味を持っていただける期間(1~3年程度)を経たのちに、いいタイミングでお願いするイメージです。
さて株主になっていただいた後ですが、当初は個別に会食等で事業の報告をしていました。株主の数が増えるにつれ、途中からは株主懇親会として年に1度、全員に集まっていただいての報告会&懇親会を開催しました。
・1泊での株主旅行(三保の松原、九州日向)
・東京湾 屋形船貸し切り遊覧
・ホテルやカフェレストランでのランチ会 等
いずれも経費は会社持ちなのですが、私にとっての最高の贅沢であり、最高の楽しみでした。社長業は誰に頼ることもできない孤独な稼業なのですが、この時ばかりは株主の方々から温かい励ましがいただけるのです。本当に励みになりました。
「リターンを返せなくとも一生付き合える素敵な方々を自らの応援団とする」というのは、独自の資金調達モデルだったのではないかと自負しています。結果的には2倍のリターンでお返しできたので、嬉しい限りでした。