先進的であろうとする人が、なんでトランス思想に釣られるのか
「人間としての尊厳は、自由意志にこそ在る」
と、過剰に思い込んでいるから。
よネ。(;´д`)
いや、もちろん他にも損得勘定やら自己犠牲的ヒロイズムやら、いろいろ絡んではいるんだろうけれど、大元は「人間の持つ自由意志への過信」だと思うのよ。
トランス思想って、ざっくりと言うと
「元々の物理的要件に一切関わらず、自分の意思のみで、自分の身体性を自由に変えることができる」
という「思想」よね?
この「思想」が実現不可能なことは、冷静に考えれば解ることなんだけれど、
この思想には「制限の無い《希望》が叶えられる《自由意志》を、人間は持つことができる」という意味合いが含まれるから、
「人間の持つ自由意志こそが尊い」という価値観を持つ人が引っ掛かりやすいレトリックがあるのよねぇ。
そもそも「自由意志」ってサ、
自身を物理的に取り巻く、動かしようのない制限の中で、何を選択して・どう組み合わせるか、制限に対しどんな対処をしていくか、を選ぶ「自由」って事よね?
この、動かしようのない制限って、人間の作り出した社会制度の問題だけではなくて、存在・生物としての絶対的な要因が在るんだよ。
社会制度を変えても解決しない要因が、絶対的に存在する。
つまり、どうしようもなく【制限】はあるんだよ。
この【制限】が無くなったら、もう【生物】ではなくなってしまうんだよ。
そういう、認めたくないであろう『基本の基本』を無視して、先端の『希望』だけをあれこれイジクルから、この思想はおかしなことになっているんだよねぇ…。
で、数年前、この社会運動に左派の政治団体なんかが絡んでいるのを見て、
これ、似非同和みたいなこじれた事になりそうだよナ(汗)
と思っていたんですよ。
そうしたら、自称MtFの巨漢が運動団体を引き連れて企業に抗議(実質「恫喝」だと感じる)に行ったりしていて…。
なんか、もう、
おまいら真面目に歴史を学ぼうゼ!
と、マヂで思ったんですよね。
どうして過去の失敗を省みることができないのかなぁ(泣)
こういう「差別」に絡む社会運動って、私も障害当事者としてどこまでも「自分事」なんですよ。
だからこそ、似非行為(強要・恫喝)のような行動は本当に迷惑だし、絶対にやめて欲しい事なんですよね。
こういう行為があるから、実際に弱い立場にいる・だけれど社会と繋がっていたいと望む人が、かえって排除されてしまうんですよ…。
(障害者雇用なんかにも、実際にそういう問題が絡んでくるんですよ。まぢ、真剣に考えて欲しいです。)
で、こういう運動のアライになる人達って、基本的には「善良であろうとする人達」なんだよね。
だから、
「自分の希望を叶えられない(自由意志の行使を制限された)人は、差別された可哀想な人だから、応援して親切にしてあげなくてはならない」
という思い込みになるんだよね。
(ついでに票田にもなる…)
だけどねぇ、「希望が叶えられない」って、差別じゃないんだよ。
自由意志って、何でも自由ってことじゃないんだよ。
「何が差別になるのか」を考えず、「差別を定義すること自体が差別行為だ!」と対話を拒否し、善意をベースにした「社会を変えたい欲望」にまかせて、運動を後押ししてきたんだよねぇ。
善意があるのは解るよ。
だけれど、たとえば精神疾患などの場合、たとえ善意でも相手の妄想に話をあわせて妄想を強化するのは、相手の病状を悪化させるんだよ。
それと同じことをしてるよね?
自称TQ+の人の中に、精神的な疾患(or 病気とは言えないがその一歩手前)の人が沢山含まれるのも事実だよね?
盲目の善意って、本当に恐ろしいです。
過去の歴史の中にある失敗を、ちゃんと学ぼうよネ。
(…あれ? 勉強しなさ~い♡ カウンセリング受けなさ~い♡ と言ってたのって、誰だっけ? ^ ^;)
いや、嫌味とかではなく、本当に、まぢで、勉強してよく考えてください。
お願いします。m(_ _)m