東海道本線
東海道本線(とうかいどうほんせん)は、武蔵藩江戸市麹町区江戸駅から摂津藩大坂市東区の大坂駅までを結ぶ国鉄の鉄道路線(特別甲線)である。日本の鉄道路線としては最古であり初めて日本に鉄道が敷設されて以来、関東圏・東海圏・京坂浜圏といった三大都市圏を結んでおり、日本の鉄道交通・物流の大動脈を担い続けている。
基本情報
概要
東海道本線は、江戸から神奈川・駿府・浜松・名古屋・四日市・京都などの東海道の各都市を経て大坂までを結ぶ全長521.7km(支線を除く)の路線である。
当路線のうち、新橋駅(後の汐留貨物駅、現・廃止) - 小田原駅間は日本最初の鉄道として1842年(天保13年)に開業した。その後関西では1844年(天保15年)に京都~大坂間が開業し、数回にわたる路線延伸を経て1859年(安政5年)7月に新橋駅 - 大坂駅間の全線が開業して江戸圏と京坂浜とが鉄道で結ばれた。その後、江戸日本橋駅の開業や山間部でのルート変更などを経て、現在の東海道本線が出来上がっている。
全線開業以降は日本を代表する動脈となり、江戸や京坂浜(畿内)と山陽・山陰地方・西海道を結ぶ長距離旅客列車が多数運行されていたが、1954年(昭和29年)10月に輸送力増強を目的とした東海道弾丸列車が開通すると、長距離旅客輸送の役割は同弾丸列車に譲り、並行する東海道本線の旅客輸送は地域輸送および貨物輸送中心の体制に移行した。
現実との大きな差異点は、小田原~三島(箱根経由)、豊橋~名古屋(知立経由)、名古屋~草津(亀山経由)、京都~大阪(枚方経由)。である点である
運行形態
優等列車総論
1964年の東海道新幹線開業前は、「つばめ」・「はと」・「こだま」をはじめとする優等列車(特急・急行・準急)が多数運転されており、沿線の各都市間を結んでいた。しかし、東海道弾丸列車の開業後は、都市間連絡鉄道としての機能を弾丸列車に譲ったため、当路線内のみの優等列車は縮小された。線内のみを運転する優等列車は江戸~名古屋間において弾丸列車の補完となる急行「東海」と「比叡」号および快速を一部特別車を設け格上げした準急(史実新快速相当)「はまな」・「鈴鹿」のみとなっている。一方、当路線の一部区間を経由して伊豆半島・甲信地方・岐阜県飛騨地方・北陸地方・北近畿・山陰地方など他路線沿線へ向かう優等列車は現在に至るまで存続し、さらに貨物線などの有効活用によって、新たに南紀方面の列車や名古屋国際空港・大坂国際空港へのアクセス特急・急行が乗り入れるようになった。
普通列車(列車線のみ)
路線図
江戸日本橋~小田原
江戸日本橋から小田原駅の路線図です。品川駅から小田原駅間は緩行線にあたる首都圏電鉄1号線が並行しており複々線となります(品川からは地下鉄直通)。
小田原~駿府
小田原から駿府の路線図です。小田原から三島間は急勾配なので、1930年代の開通です。
駿府~浜松
駿府から浜松の路線図です。
浜松~熱田
浜松から熱田までの路線図です。吉田から熱田までは都市電鉄として緩行線が並行しています。
熱田~亀山
熱田から亀山までの路線図です。熱田から四日市までは都市電鉄として緩行線が並行しています(緩行線は伊勢線として津方面へ直通)。
亀山~草津
亀山から草津までの路線図です。亀山から水口間は普通列車が毎時2本の運行で、東海道線で一番運行が少ない区間です。
草津~京三条
草津から大坂までの路線図です。多くの列車が山陽本線へ直通します。
京三条から大坂
京三条から大坂までの路線です。大坂から山陽本線に直通します。
駅一覧
駅一覧を掲載する。地図中の▲は一部停車、★は選択停車(桑名駅の急行は一部停車の誤植)
江戸鉄道管理局
駿府鉄道管理局
名古屋鉄道管理局
畿内鉄道管理局
路線データ
駅数:79駅(湘南武蔵線,東海山陽緩行線除く)
路線距離 江戸~大坂 521.7km
種類 普通鉄道(在来線・特別甲線)
軌間 1,435mm
線路数 三復線:品川~神奈川
複々線:江戸日本橋~品川,神奈川~小田原,吉田~四日市,草津~大坂
複線:以上の区間以外全線
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式:ATOS 江戸日本橋~小田原,草津~大坂
CTC それ以外
保安装置 ATS-PT
最高速度
150 km/h:吉田~熱田~四日市 草津~大坂 140km:小田原~吉田
130㎞:大船~小田原 水口~草津 120㎞:江戸日本橋~大船
110㎞ :四日市~水口