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工大祭 山根綺トークショー-sparkle!!- 参加レポート~人生初トークショー~

2024年11月17日に名古屋工業大学第62回工大祭で開催された「山根綺トークショー-sparkle!!-」に参加したのでそのレポートを書きます。最初に言っておきますが、特に山根さんのファンではありませんし出演作品のファンでもありません。

結論から言いますと、有意義な1時間でした。

こちらがトークショー後の山根さんのXポストです。



開始まで


名古屋駅から中央線で鶴舞迄乗って名古屋工業大学に向かったのですが名古屋工業大学に到着したのが開始10分前なので、少し焦りました…

会場のホールに入ると、自由席だったのですが9割以上が埋まっており、最後列に座りました。主催が工業大学かつ女性声優のトークショーであることからその大半(95%ほど)が男性でした。

入場時にお悩み相談するよというアンケートを渡され、13時55分で回収(14時開始)とあったので急いで書きました。内容としては確か、「声優として発信(ラジオ・X含む)で発信する時に気を付けていることは?」と書いた気がします。

この質問の意図はアニメやゲームの収録なら台本があるので、とりあえずそれに沿って読めばいいですが、ラジオやSNSは自分である程度考えないといけず、かつ「お仕事」としての発信なので、完全に自由にするわけにはいかないです。とはいえ会社員の報連相や業務連絡では無いので、ビジネスライクすぎるのも良くない... そのバランスの意図を問うものです。

ステージのモニターでは延々と自動車学校のCMが流れていて、2倍くらいの時間待たされた印象です。

オープニング

14時少し過ぎると、オレンジジャンパーの男性2人組(工大祭実行委員)が登場しました。金髪の方がタカセさん,もう1人の方がイワタさんと名乗り、開始前にアナウンスしていた注意事項(写真撮影禁止,飲食禁止etc)を簡単に触れた後、山根さんを迎えた時のためにと拍手の練習になりました。

そして今回のメインである山根綺さんが登壇し、挨拶をされました。初対面の印象は、アルト気味の声も相まってかわいいというよりはお綺麗なお姉さんだと感じました。衣装は上はグレーで、下は茶色のlongスカートでしたが(この衣装に付いても意図があるそうですがそれは後程触れます)。

山根さんが「初めて私を見た人?」と尋ねたところ初見が1/3くらいで、山根さんガチ勢としか思えない仙台や大分という遠方組も居ました。後は大学の印象としては「こんなに大きいのか」ということで、大学行ったことない(山根さんは高卒後声優専門学校へ)と解像度はそんなものですよね… ここら辺は大卒の声優だとまた印象も変わるのでしょう。

司会からは「先生に似合うのでは? 集中できそう」と聞かれ、それに対し「先生になると厳しい、〇〇ハラスメントって言われるかも」とやんわり否定しました…

「質問コーナー」

オープニングトークも終わり、質問コーナーということで山根さんがお題にそってお話していくパートになりました。

Q1:神奈川出身とのことですが、お勧めのスポットは?

A.中華街のチャーシューメロンパンがおすすめ
後は、みなとみらいのロープウェイ(ワールドポーターズ迄通っている)

回答

横浜中華街は今年2回行きましたが、チャーシューメロンパンの存在すら気づきませんでしたね… 再度来訪時には見つけたいところです。ロープウェイに関しては、ミリオン10th act4で横浜来訪時に目撃しましたが
強風で運転見合わせでした…

みなとみらいのロープウェイですがこの日(act4 day2翌日)は強風で乗れず…

質問の流れでトークショーが終わった後に「みそかつVSみそにこみうどん」どちらが良いかという話題になり観客に聞いたところ結局割れてしまい、マネと相談するという流れになりました...

結論は… 味噌煮込みうどんでした!


Q2.面接やオーディションに残ったこと

A .初めてのスタジオオーディションで音響スタッフから芝居がつまらないと言われ、ショックで泣きながら帰ったこと(結果はもちろん不合格)

そこで厳しい世界と改めて実感したそうです... 最も声優業に限らず厳しくない世界があるのか分かりませんが。

知っている方には常識中の常識ですが、一応補足すると声優が役を勝ち取るには若手もベテランもオーディションを経ます。オーディションも2段階あり、テープオーディション(→合格すると)スタジオオーディションです。分かりやすく説明すれば一般企業の書類選考と面接に相当すると考えればいいでしょう。

この質問の補足として、同じ役をベテランも若手もオーディションを受けるのでそれこそ花澤香菜さんとかだと勝てない気もするけど、必ずしも声が役に一番合っているから合格とは限らないとのこと。

山根さん曰く、合否を決める要因としてはキャリアのバランスや稼働の都合もあるとのことです。稼働に関しては例えばアニメですと収録だけでなく作品関連のイベント出演などもありますからね...

そんなわけで落ちることに悲観しなくなったとも。

Q3 収録時の衣装について。

A .360°音を拾えるマイクで収録するので、(忍者のように)とにかく音の出ない衣装

補足して、山根さん自身ASMRの収録をやることも多いがその時の服装

Tシャツ1枚 ズボンはピタッとしたもの 靴は脱ぐ

とのことです。声優さんの衣装は似ているというエピソードも話されましたが、そりゃ音を立てない衣服となるとそうなるわぁと。後の質問(Q5)で声優の衣装は自前が多いというエピソードもありますが、声優さんの服装選びは大変だと思います。一般企業の様に制服や作業服、オフィスワーカーのようなスーツがあるわけでもないですし。

今回の衣装は、真面目な話だと思ってシックな感じにしたとのこと。

観客の一部?が、回って~ と山根さんを煽って回りましたが、これは声優イベントのノルマなのでしょうか(ミリオンのライブでは回りますが...)

Q4 異世界転生するならどんな世界に行きたいか? そこで何をしてみたいか?

A 魔法使いになって粛々と暮らしたい

…と思っていると何かに巻き込まれがちというエピソードを話してくれました。まあ、あるあるですね。ちなみにこれは出演している「Re:ゼロから始める異世界生活」にちなんだ質問だそうです。

Q5 日々の仕事で買うものは? 声優ならではの買い物?

A.京都念慈菴(シロップ のど飴)保湿用マスク
後は服装も自前だったりする

補足として、服が好きな声優として同じ事務所の川島零士さんを挙げ、「売るまでが面倒くさいので、声優の服を置く倉庫でビジネス」と言った話をされていました。1回100円でレンタル…と山根さんが話すと、司会の方は100円では安すぎるという返しをしまし。

推しの服装なら1万でも出す人は居そうなので需要ありそうですね…

ここで質問コーナーは終わりとなり、最後に印象に残った質問は?という司会からの質問に対し「オーディションのこと」と答え、「アイドルマスターシャニーカラーズ」緋田美琴役のオーディションにも(オーディション当時の)自身も美琴と同じ24歳であったことや今回がアイマスオーディション最後のチャンスだったエピソードに触れました。

ゲームコーナー

ここで、「ゲームコーナー」ですと告げ、工大祭実行委員がデスクパソコンを用意しました。ゲーム…って何やるんだろうか、どうせ適当な市販のゲームでもするんだろうかと思っていた。しかしそこは工業単科大らしくゲームサークル「NITMic」がプログラミング,デザイン,コンポーザーを手掛けた音ゲーをプレイすることになりました。

山根さんは本番前に2回ほど事前にプレイ済みとのことですが、彼女曰く出来はいいとのこと。

早速音ゲーだけあって曲と難易度を選択、1回目は「追憶」のノーマルでプレイすることに。実況や山根さんの声を挟みつつ司会の「キーボードの音ゲーってむっちゃ難しくない?」に同意しながら、山根さんのプレイを眺めていましたが…1ミスでした。

上手くいったのか一気に難易度を上げ「Moonlight Dawn」Hardをプレイする最難関の難しい難易度にしたためかミスが急増,「やばい」を連呼し強制終了かと思ってみていましたが… 

ポーズをして、難易度をNormalに選びなおし再プレイしました。相変わらず山根さんは「指が分かんない」と苦戦していましたが ゲージなどを回復させ何とかBランクでフィニッシュ(ちなみに追億はSランクです)。

ここで時間が来てしまい、セットの転換の間に山根さんが「お水飲むわ」と水を飲んだのですが、空気が読めないのか,読んであえてやっているのかわかりませんがとある観客が「お水おいしい?」と聞いてきました。ほかのライブでもこの言葉を聞いたことはあります。

山根さんの返しはというと

たまに聞くけど、その質問何?

… 少し怒り気味で返していました。

お悩み相談コーナー

このコーナーは開始前に参加者に書いてもらつた用紙をランダムに山根さんに引いてもらい、その中から引き当てたものを回答するという形式です。

Q1  Qさん 大学の先生ですが、若い人の距離感に苦労している 距離の持ち方について相談したい

大学の先生(教授?)も見ているんだと言うのがまず驚きでした。

山根さんは自身の学生時代の経験から、話すときはフレンドリーだけど怒るべきところはしっかり叱る先生が理想的と話されておりました。まぁ、教師と生徒という立場において友達感覚はおかしいですからね。

Q2 よっしーさん 上司との接し方について

「私(山根さん)にとっての上司はマネージャーやデスク、音響監督といった人だけど、この人はどういう人だと思うこと、上司と思わない」

的を得た解答であるなぁと私は感銘を受けました。

Q3 いっしーさん お金がピンチでバイトと勉強をどう両立させれば良いですか?

山根 専門学校に行く少し前からアルバイトをしており、2個くらい掛け持ちしていた。基本夜勤(学校が昼なので)だった。

(専門)2年目はお金がとてもキツくて、100円でパンを買った時に「パンの耳ください」と耳をもらい卵に浸して食べた(というライフハック)。これを父親に話したら泣かれたとのこと。

山根さんの解答は声優だとありがちなエピソードですが、頼み込めばパンの耳くれるんだとは思いましたね… パン屋からしたらゴミにするくらいなら、(欲しい人?)へあげるというのは間違っていないのか。。。

そしてこのお悩みのまとめとして「ギリギリを楽しむ」という名言?迷言?を残し、次のお悩み相談へ移ります。

Q4  りんごさん 小さな失敗でくよくよしてしまう

この質問に対して山根さんが哲学的なエピソード?を話してくれます。

渋谷駅の柱に「失敗を失敗のままで終わらせるか」
「経験にするか」という内容の掲示が貼ってあり、そこからは失敗しても「これをやるとこうなる」「実は失敗じゃない」と思うようになった。

それまでは趣味(今は麻雀が趣味とのことです)らしい趣味も無く、好きなことを仕事にしてしまったことも有り、仕事の失敗=人生上手くいかないとなっていた。

どちらかを選択する時は、どちらを選んでも後悔してしまう。例えば、青二プロを辞めないにせよ、辞めて新たな道や新たな事務所に進むにせよ後悔する。 なので、「まず選ぶのが先」である。失敗したと思ったら同じことがあった時、別の道をすればよい。

いやぁ、出来の良い道徳の授業みたいですね。ここでスタッフ?(教員?)から次で最後の指示が出まして、最後のお悩み相談となります。

Q5 カシオペア@香味スリッパさん 大学院生ですが博士後期まで行くか迷う(周囲は既に就職している人も多い)

このお悩み大学院どころか大学に行っていない山根さんには中々難しい質問ではありますが、上手ーくまとめた気もします。

ここで山根さんは、

みんなならどうする?

と問い、行けるなら(博士課程に)行った方がいいというアドバイスをしました。山根さん曰く夢を諦めるのは経済的な理由一択で、お金が無くなった時とのことです。

趣味のマージャンもそうだけど、配られた手札でしか戦うしかない

選べるならば研究職に行くべきであり、周りとの比較は関係ない。

と答えた上で、山根さんは

皆さん幸せですか?
ちょっとでも幸せになって帰って欲しい。

社会的地位やお金は死ぬときには持っていいけない。
死ぬときに持っていけるのは思い出や景色だからそれを増やしていこう。

と言うことを熱く語りました。要するに「幸せになる」ということが大事ですね。

ここでお悩み相談コーナーは終わり、印象に残った・共感したお悩みという司会の方の質問には全部!と答えました。

プレゼントコーナー

最後はプレゼントコーナーと言うことで、山根さんとのじゃんけんで勝った3人には「山根さん本人のサイン色紙」がプレゼントとアナウンスされました。

私も勿論参加しましたが、2回目でチョキであいことなり脱落です。4回戦後には残り5人となり、参加者同士でのじゃんけんで3人に絞られました。

司会者より「山根さん本人からの手渡し」ともアナウンスされました。私も声優からのお渡し会は経験ありますが、羨ましいです。

その後本当に時間となり最後の挨拶となり、山根さんは「さっき名古屋に来たばかりなのにもう帰る。名古屋に来てくれてありがとう」と観客に感謝の言葉を伝え、山根さんは退場されました。


イベント総括

初めての声優トークショーでしたが、楽しい一時間でした。大まかな印象としては

◎携わった作品というより声優そのもののエピソード・裏話が多かった(作品に関しては作品関連のイベントで触れているからか)。

◎人生相談の返しが上手い(大学に行ってすらいないのに大学院博士課程に行くべきかとか、私には無理です)。

◎ゲームコーナーの音ゲーは本格的で流石工業大学の大学祭と思った

◎山根さんは初めてリアルで見ましたが綺麗でした。

◎「お水おいしい?」ってノルマなんですかね?

このあたりですね。名古屋ではライブ以外の声優イベントも中々無いですが、また機会があれば参加したいと思います。

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