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【耳鼻科医解説】気道の合併症を減らすための気管切開孔管理 カニューレ選択・交換から閉鎖まで

カニューレの選択と管理でつなぐ、患者の息道 - Dr.'s Prime Academia(ドクターズプライムアカデミア)

一発でわかる!気管孔閉鎖!〜耳鼻科医に聞けないあなたへ捧ぐ〜 - Dr.'s Prime Academia(ドクターズプライムアカデミア)

上記2つの講義を合わせて文章化し、解説を深めていきます。
今後も更新していく予定です。更新時は購入された方に通知が届くはずです。

通常の気管切開では難しい症例に対する対応についてはリンクの記事をぜひ、ご覧ください。日本発の第3の気道確保法です。気管切開でも、輪状甲状靭帯アプローチでも救えない患者を救えるかもしれない方法です。大好評いただいた講義です。

【耳鼻科医解説】気道の修羅場を乗り越える切り札 気管切開と輪状甲状靭帯アプローチのイイトコドリ術式|笹目倫太郎

リクエストに応えて、シンプルな気管切開の準備から実際のコツまで、2講義を合わせて、一気に書き上げた記事が下記リンクです。是非ご覧ください。

【耳鼻科医解説】気道の修羅場を乗り越える基本のキ 気管切開を安全、スマートにこなすための準備と実践|笹目倫太郎

それではまいりましょう。


意外と多く、対応が難しい気管切開長期合併症

カニューレ、あまり体系的に学ぶ機会がないと思いますが、気管カニューレが入っている方を診ることはあると思います。これを機に学んでおいて、カニューレ関連トラブルを防いでいきましょう。

カニューレ交換、特に初回交換は危険です。
気管切開孔がある程度安定するまで待つという意味で、今は2週間後の初回交換が推奨されています。この2週間をどのカニューレで過ごすか、カニューレがどれだから何に気を付けるべきか、そしてそれを乗り越えたら今度は長期合併症を、どのカニューレとともに、いかに避けるか、戦略を練ることが必要になってきます。

カニューレ機能分類

まずはカニューレ機能分類です。

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