#半沢直樹 に ハマってるん Death!

 TBSテレビ系列で放映中の、日曜夜9時放送のドラマ「半沢直樹」めちゃくちゃ面白い。

 2013年に第1シリーズが放送されていた時には全く見向きもしていなくて、「倍返しとか流行ってるよね」と思いきや、最終回はちょっとどころか土下座のところまで見た人なので、そんなにアレだったんですが。

 対して、第2シリーズは最初から見ちゃってます。おそらく最初も第1回だけ見て後はチラ見かなと思いつつ、第2回、第3回とドミノのように自分が崩れて、日曜夜9時はテレビの前に着座している。(半沢直樹の前の「せっかくグルメ」というのが個人的に大好きな番組なので、そこから見ているのが多いですが。)

 個人的に思うんですが、序盤、中盤、終盤がしっかりしている。「序破急」というべきか。導入に入り込んで、だいたい15分から20分にオープニングを迎えてCMに入るんですが、この盛りあがりだけで観終わった後に「はぁ~!」と深い息が吐き出てしまうような感じ。

 中盤が若干あっち行ったりこっち行ったりと寄り道が多いんですけど、終盤に向けての伏線を張りつつ、大一番への終盤へ向かう。ただ、この終盤がいつの間にか突入している感じで怖いくらい時間の経過が凄い。

 特に第9話での地下室に国税庁(前金融庁)の黒崎がやってくるところは第1の終盤が来て、「1000倍返し」の大一番が第2の終盤だったような。あそこは凄かった。

 水戸黄門の印籠や、暴れん坊将軍の成敗のように、はっきりした終盤があれば別ですが、「来るか?来るか?」みたいな終盤への持って行き方は納得感のある面白さになってるなと感じてます。

 あと、個人的に、「半沢チルドレン」みたいな感じで後輩が成長している姿が見えているのがめっちゃ嬉しくて。自分の中では最大ポイントが、顔芸よりも、アドリブよりも、そこが重要だなと感じてます。

 第1話~第4話の「セントラル証券編」はまさにその感じで、森山くんや浜村さんに、スパイラルの瀬名社長とか。

 上司が何かわかんないけど走りまくっている状況に、部下がそれに従い翻弄されるというだけという状況ではなく、上司と共に部下が走って、部下が成長していくというストーリーがめちゃくちゃ良くて。

 森山くんの成長っぷりにはもう感動しまくりで嬉しかったですね。半沢が大和田取締役に役員会出席への大一番を打つ前に「大事なこと」を森山に教えるシーンは胸が熱くなりました。そんな森山くんも役員会と同時進行でナイスプレーアシストしてましたし。

 で、個人的にはセントラル証券のお話はもう帝国航空編には影響しないかなと思いきや、人材受け入れ先の絡みで森山くんと再会してお話がリロードするし。瀬名社長も黒子みたいなところでちょいちょい出るし。半沢に影響された後輩たちが、半沢のピンチをアシストする側に出て「恩返し」しているし。

 そういえば、大和田相談役の序盤のセリフ「恩返し」がある意味今回の第2シリーズのキーワードになってるなと。頭取への恩返し、銀行への恩返し、後輩からの恩返し、社会への恩返し、ひいては視聴者やスポンサー、TBS自身への恩返しもありそうな気がして。

 もっと言えば、大きな仕事ではないけど、地味に真摯に取り組んでいる仕事をしている方へのエールという部分もあるんだろうな。社会って賞賛される人や目立つ人ばかりに注目しがちでそっちにしか目に行かなさそうだけど、真面目に仕事している人も頑張ってるんだよと応援しているような気がして。ドラマを見てそう感じる部分はあります。

 個人的に、森山くんが次長職か部長職になって、セントラルで大仕事を成し得るスピンオフ作品が観たいです!!

 あと、帝国航空編は政治的な部分でタイミングばっちりですね。9月に菅政権に変わりましたが、それまでは一強政権でいろいろ闇があって不満のある中での並行でこのドラマが走ってて、政権が変わる辺りで政治家の不正部分の第7話が走り出しているという事実。

 いっつも思うんですけど、ドラマとか、演劇舞台とか、社会の空気が変わるタイミングで、その空気を感じるかのような脚本の流れを感じていて。まさか演出家って世間の先読みしているんじゃない?と思ったりしてますが、でも本当はタイミングが良かったというのが本質で。とは思うけど、絶妙なタイミングだなといつも感じる時があるんですよね。演出家や脚本家って魔法使いじゃないのかなと思ったり。(笑)

 ということで、いよいよ9月27日に最終回!!

 どんな結末になるのか楽しみですね!!!

 ちなみに、原作の結末がどんな感じになっているかは、原作「銀翼のイカロス」を読んで頂くか、ネットのネタバレサイトを見てご確認くださいませ。私はネタバレサイト派です。(笑)

 読んでから見るか!!見てから読むか!!