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ゼミ生と一緒にあんスタのキャラの生誕を祝った話
11月、怒涛の卒業論文執筆シーズン到来である。
以前の記事でも書いたが、私は自分自身が大学や大学院でゼミを経験していないため、ゼミの運営というものがよくわかっていない。
それゆえ、ゼミ生が増えた今年の卒論執筆は大変なことになりそうである。
とはいえ最近の近況報告でもみんな、
「つらいことがあったんですけど、BLCD聴いて頑張ってます・・・!」
「私もBL漫画読んで乗り越えてます。今朝読んだ獣人ものが良くて~」
「ドームツアー当たりました(全員拍手)8公演入ります」
など、各々自分らしく生きているようではある。
ちなみに他のゼミの学生から、うちのゼミは「専門用語(オタク用語)でしゃべっている」と言われているらしい。
他のゼミでは既に第一稿をあげているといった話も聞くため、正直戦々恐々としている。しかし私自身アイドリッシュセブンのソシャゲを始めてしまい(シャニライサ終決定の心の隙間を埋めるため)、4部まで読了したところである。
そして今週は推しの誕生日ウィークなので、ガチャのことで脳内CPUの三分の一は使ってしまっている状況である。
池袋でやっているナンジャタウンのアイナナコラボにも行ってしまったし、もはやRe:valeに脳を焼かれていると言っても過言ではない。
知らんキャラの誕生日ケーキを食べる係
きっかけは卒業論文の個別指導の際の連絡だった。
うちはゼミ生が多いため、固定の1コマでは到底全員の指導を行うことができず、空きコマに予約をしてもらって個別指導を中心に行っている。
そんな折、とあるゼミ生(ムビナナの学生とは別)から連絡が入った。
『先生って甘いもの食べられますか?
次の個別指導の日、学校行く前に生誕祭やるので、
良かったらケーキ一緒に食べてください!』
生誕祭・・・、誰の・・・??
私の誕生日ではない、ゼミ生のでもない。
ただ、お祝い事のようだし断るのも気が引けた。
とりあえず『いいですよ』と返信した。
私は基本的にゼミ生と距離を縮めることに慎重だが、好奇心に抗えなかった。以前の記事でも書いたように、私は何かに異常なほどドはまりしている人間を見るのが大好きなのだ。
『ちなみに誰の生誕祭ですか?』
『あんスタの羽風薫くんです!!』
(まじで知らんな・・・)
女性向けソシャゲの覇権ともいえるあんスタこと『あんさんぶるスターズ!!』だが、私はゲームはやっておらず、過去にアニメをちらっと見ていたくらいで、記憶が定かではない。
ただネットでも現実でも受動喫煙はそこそこしているので、朔間零と朔間凛月の兄弟くらいは知っている。あと天祥院英智。
ゲームのシステムとして、エロいイラストが描かれたカードがもらえるらしい、というのもどこかで聞いた(間違っていたら本当に申し訳ない)。
加えて最近あんスタを始めた友人から「ランダムで言いたいことを一方的に言って切るだけの電話がかかってくる」と教えてもらった。留守電やん。
こんな偏った知識の人間に誕生日を祝われて、羽風薫くんは嬉しいのだろうか・・・
迷った私はとりあえず公式HPとpixiv百科事典を読んで、羽風薫くんについて予習することにした。
「軟派で飄々としているが、仲間想いで気が利く・・・チャラいけどいい奴っぽいな・・・
おっ、CV細貝圭さんじゃないか」
気になったので、彼の所属するユニット『UNDEAD』の曲も聴いてみた。
こうやって映像で見ると区別がつくのだが、Apple Musicで曲だけ聴いていたときは「このグループ・・・八乙女がいる・・・」と思っていた(CV:羽多野渉)(その意味では一織もいる)
なんとなく羽風薫くんというキャラクターを把握したところ、はたと気づいた。彼は地元の名家の子らしい。そんな人の誕生日を祝うにあたって、
手ぶらでいいのだろうか?
ふいに不安になった私は、ゼミ生に連絡した。
『この人メンバーカラーとかあります?』
『あんスタって一部除いてメンカラあやふやなんですけど、
ユニットのカラーが紫で、
リングライトは黄色なので黄色でいいと思います』
なるほど。
いい家の子の誕生日を祝うんだし、なんかもっていった方がいいかな・・・
とりあえず、前日の夜、花屋で紫と黄色の花で小さいブーケを作ってもらった。まあ花なら無難だろう。
翌日、個別指導の時間に現れたゼミ生はケーキを片手に、もう片方の手ででかいスーツケースを転がしていた。
「レンタルスペースで撮影してきました!」
「何が入ってるんです・・・?」
「痛バをばらした缶バッジとか、抱き枕の中身がかさばって・・・」
荷物が増えるのはかわいそうだったが、お祝いにお花を渡した。
ゼミ生は喜んでくれた。きっと羽風くんもまんざらでもないのではないか。
そしてゼミ生がオーダーケーキを見せてくれた。でかい。
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「えっ、ふつうのホールケーキですよね?」
「3号と5号で迷って、5号にしました」
「2人で食べるなら小ぶりなやつかと思ってました」
「私、甘いもの苦手なんですよ」
「なんで5号にしたん?」
恐縮したゼミ生は「余ったら持って帰る」と言っていたが、3年ゼミのグループLINEにケーキを食べないかと伝えたところ、有志が3名ほど集まってくれた。それでも余ったので、研究室にいらした先生にもおすそわけした。
来てくれた3年生のうち1人があんスタを履修していて良かった。過半数自分のこと知らん人に誕生日を祝われるの、羽風くんも戸惑うだろうし・・・
結局その後、2時間くらいみんなで楽しくしゃべって終わった。
うちのゼミは4年生と3年生での交流会など特にやってないので、ケーキが大きくて良かったかもしれない。
卒論指導は特にせず、先延ばしとなった。
あとからゼミ生から生誕祭の写真を送ってもらった。すごい。圧巻。
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卒論、頑張りましょうね!!