高校生物の知識で皮膚について勉強してみよう講座〜第1回:皮膚の構造編(表皮)〜
こんにちは。最近オンラインのクラス授業の宣伝ばかりで、退屈に思われる方も増えてきたのではないかと思われるので、今回から、しばらくは「皮膚のこと、化粧品のことを高校生物の知識を用いて勉強しよう」の会を開催していこうと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです。
今回は初回なので、高校生物でも出てくる皮膚の構造の話を少し詳しめ説明した上で、おすすめの化粧品や医薬部外品についても紹介できたらと思います。
まず、皆さんに質問です。「皮膚の役割は何でしょうか。」1番大きな役割は「内部の臓器や細胞を外部環境から守るため」です。では、「内部のものたち」をどのような構造で守っているのでしょうか。
皮膚の構造は大きく分けると上から順番に表皮、真皮に分けられ、その下に皮下組織というものがあります。(下図参照)
そして表皮はさらに上から角層、顆粒層、有棘(ゆうきょく)層、基底層に分けられます。(下図参照)この角層を大きく2つのグループに分けると、「角層」と「顆粒層、有棘層、基底層」になります。このグループ分けは「死細胞か生細胞かという違い」で大別しています。角層は実は死んでいるのです。細胞が死んでいる状態とはどのような状態かというと、「核がないこと、細胞小器官が消失している」ことが挙げられます。
実際の角層の画像をあげておきます。
この写真をみると真ん中の写真には核がある細胞がありますね。これは顆粒層や有棘層だと思われます。実はこの状態だと、肌はよろしくない状態なのです。表皮は普通、約28日かけて基底層だったものが各層へと変化していきます。これを角化、世間では「ターンオーバー」といいます。ターンオーバーが正常に行われないということは角化異常とよばれ、肌トラブルの指標になったりもします。
例えば、角層が正しく作られないと生細胞がむき出しになり、外部刺激(菌やウイルスや紫外線、乾燥刺激など)によって皮膚の炎症が起きたります。そういった刺激から守ってくれる役割を担っているのが死細胞である角層なのです。
では、この状態を改善するためにまず角層のような「フタ」をしてあげる必要があります。その役割を担っているのが、化粧品や医薬部外品なのです。この場合は「保湿」をしてあげることが大切になります。
ここでいくつか、お勧めの化粧品、医薬部外品をあげておきます。サイトのリンクも貼っておくので、気になる方はチェックしてみてください。
「キュレル ローション」
「喜の泉」
次回は真皮について簡単に説明していきます。
また、合わせて、私の所属先の「大学受験kawaiラボ」で4月から開講される生物のオンラインクラス授業もチェックして生物の対策を行いたい方は是非検討してもらえると嬉しいです。