高校生物の知識で皮膚について勉強してみよう講座〜第3回:皮膚の構造編(角層)〜

こんにちは。今回は第3回ということで、表皮の各層をひとつずつご説明できたらと思います。

角層は身体のパーツによって異なりますが、約10〜20層の重なりによってできており、約20μm程の厚さです。手のひらや足の裏の角層は50層ほどの重なりによってできています。角層を構成する角層細胞はコルネオデスモソームによって互いに接着しています。

細胞間接着については高校生物でも出てきますが、デスモソームというのはカドヘリンと中間径フィラメントによって細胞を結合するもので、角層の場合はこれを構成するものにコルネオデモシンと呼ばれる物質が組み合わさるのです。

コルネオデスモソームがプロテアーゼと呼ばれる酵素によって分解されることによって、皮膚表面から角層が剥離されます。プロテアーゼというのはタンパク質を構成する際にアミノ酸間を結合するペプチド結合と呼ばれるものを加水分解を行い、結合を切るという酵素の総称です。

角層細胞の内部はケラチンフィラメント(トノフィラメント)と呼ばれる一定の構造で満たされています。また、角質細胞間にはセラミド、脂肪酸、コレステロール等で構成される脂質二重膜が積み重なるラメラ構造を形成しており、これが私たちが表面的に見ることができる肌の潤いとなります。


次回は角層以下の各層について説明していきます。

ところで、化学でも物理でも生物でも、理科というものは受験対策をするうえで現役生は特に手薄になりがちですが、志望校に合格するうえでは理科の対策を早い段階から少しずつしていくことが重要であったりします。そこで、予備校では開講されることが少ない高校1年生、高校2年生から受講できる理科の講座が「大学受験kawaiラボ」では4月から開講されます。また、それだけではなく、大学受験生用の講座も開講されます。理科を武器にしたいと考えている方は下記にホームページやお問い合わせフォームのリンクを掲載しておきますので、ぜひご検討いただければ幸いです。



いいなと思ったら応援しよう!