関西外国語大学に合格した生徒のケーススタディ
こんにちは。今回は、昨年度の入試で関西外国語大学英語国際学部に合格した生徒が実際にどんな勉強をしていたのかを書いていきたいと思います。あくまでも一例ですので、ご参考までにしていただければと思います。
生徒レベル:偏差値40程の公立高校(卒業生の進路の9割以上が専門学校や就職)
入塾時期:6月
合格した際の試験形式:公募推薦入試(併用型)
受験科目:英語
私が普段入試対策をする際は、基本文法の確認→英文解釈を通して構造や内容把握の確認→整序作文や長文対策というように扱っているので、今回もこの手順で進めていきました。
入塾時はまず中学生用の塾用教材で中学生の文法のチェックからスタートしました。やり方としては、ひたすら演習してもらったものを確認、補足説明を加えていくといった形で進めていきました。中学生の文法としてはあまり目立ったミスはなかったですが、動詞の変化や単語の綴りと発音の不一致は目立った印象です。関西外国語大学の過去問では、綴りを問われることはないのですが、京都外国語大学の過去問では英作文があった(ただし2022年度の公募入試ではなくなっていた)ので、発音と綴りを照らし合わせるようなことも意識しながら行っていきました。中学生レベルの文法の確認は約2週間で終わりました。そのあとは高校生で学習する英文法を一通り説明と演習を行いました。この英文法の説明では英文を読むときや整序作文を考えて解くことができるための道具を身につけてもらうという意識で進めていきました。英文法は演習量を確保するという面では、塾用教材の方がおすすめです。こちらは、約1ヶ月程で終わり、次は英文解釈をしながら構造や解釈した内容の確認を行い、英文法を勉強した際に学習した内容の再確認を行いました。この段階で、ある程度はS V O Cといった大まかな構造の把握はできていましたが、名詞句や副詞節などといった細かい品詞の区別は曖昧な部分が多かったので、品詞については特に念入りにチェックを重ねていきました。英文解釈では、「超入門英文解釈の技術60(桐原書店)」を使用しました。こちらは2週間ほどで終わりました。ここで、語彙力の不足が目立ちすぎたので、速読英単語の中学生編、入門編と必修編の半分ほどまで扱いました。ここからはとにかく志望校の過去問をやり、そこで発覚した穴を埋めていき合格点のボーダーに近づけていくといた作業を行っていきました。大体、1校につき10年分ほどずつ、解いていき、そこで出てきた改善点は、「ドラゴン・イングリッシュ解いて覚える必修英単語500(講談社)」を解いていき、語彙不足を改善していくことや、過去問以外の長文の演習量は「竹岡の英語長文SUPREMACY至高の20題 (大学受験プライムゼミブックス)」で補いました。整序作文については、こちらで抽出した入試問題を使って演習をしてもらいながら、整序作文を解く際の考え方を整理していきました。リスニング対策については、どのレベルのものが聴き取れるかのチェックを英検のリスニング問題で行い、最終的に試験本番で頭が真っ白にならないように「キムタツの東大英語リスニング(アルク)」を用いて、スクリプトを見ながら内容が追えるかのチェックを1日少しずつ行いました。この記事ついては英語のみに焦点を当てて説明しましたが、この生徒は併願校を現代文、数学ⅠA、英語で受験しているので、ここに現代文や数学の学習も含まれています。今回は「外国語大学の受験対策」という内容で書き進めているので、他科目については割愛します。ここから下記にこの記事を読んでくれた方に聞かれそうな質問の答えを乗せておきますので、こちらも参照にしていただければと思います。
Q1. 自宅学習はどれくらいとっていましたか。
A1. 私の所属先である「大学受験kawaiラボ」では多くの個別指導であるような「時間割制」の授業形態ではなく、毎日通ってもらっても指導を受けることができる状態になっていますので、基本的に毎日教室に来てもらって教室内で勉強し、自宅では休むだけといった形で勉強してもらいました。1日の平均勉強時間は3〜4時間ほどでした。
Q2. 英単語帳はどんなものを使用していましたか。
A2. 強いていうなら、「速読英単語シリーズ(Z会)」になります。私の個人的な意見としては、「自分が英単語帳で学習する形式が合っている」というようであれば英単語帳を使用しましたが、その生徒の場合は、英単語帳でコツコツ覚えることが苦手なタイプだったので、速読英単語を英文和訳の教材のように用いて、辞書を使いながら和訳してもらい、私が確認して大丈夫であれば次に進むといった形で進めていきました。「文の中で使えるような形で英単語を覚えて欲しい」といったことや「大学に入ってから自分で調べて勉強していく習慣を身につけてほしい」といった願いも含めて、先に述べたような形式で英単語の学習を進めていきました。
Q3. 模試は受験しましたか。
A3. 受験していません。理由は「志望校の入試問題の出題形式と模試の出題形式で近いものがない」からです。
最後になりますが、学校に勉強する同志がいないが、大学受験していきたい大学があるという方や、勉強したいのに自宅には誘惑が多くてなかなか勉強に気が乗らないという方で通える範囲内の方は、「大学受験kawaiラボ」で勉強してみませんか。下記に塾のホームページを載せておきますので、気になる方はぜひ御覧ください。
また、遠方の方に関してはオンラインでの個別指導や化学、物理、生物のオンラインクラス授業も取り揃えておりますので、こちらもご覧になっていただければ幸いです。