チーム・ジャーニー 著者による本読みの会 第2話「一人ひとりに向き合う」に参加しました 

チーム・ジャーニー 本読みの会、第2回目です。
前回の記事はこちら(第1話)

第2話「一人ひとりに向き合う」

僕たちは塹壕の中で開発を行っている。
・メンバーは与えられたタスクをこなす日々
・自分以外のメンバーがタスクに取り組む様子が分からない状態
・定例のミーティングは、出来高を報告して次のタスクがアサインされる場

これは、日々「塹壕」の中でタスクをこなし、「塹壕」の外に出たときに次のタスクが決められる過ごし方。そうではなく、その時々で生じた問題や悩み、学びなどをチームに共有しながら過ごせるようにしたいと思います。状況をよりよくすることにつながる「新たな学びや気づき」を得る可能性を高めるために。

紹介された書籍)リーン開発の現場
「塹壕」は「原題:Lean from the Trenches」の「トレンチ」より。

チームがスタートラインに立ったとき
出発のための3つの問い

1.自分はなぜここにいるのか?(個人としてのWhy)
2.私たちは何をする者たちなのか?(チームとしてのWhy)
3.そのために何を大事にするのか?(チームとしてのHow)

チーム・ジャーニー 第1部 第02話 <出発のための3つの問い>より

■チームビルディングのワークショップをやるときにありがちな状況
・ワークショップをやっただけで満足してしまう
・ワークショップをやること自体が目的となってしまう

「出発のための3つの問い」を用いてスタートできれば、この状況を避けやすくなりそうです。しかしながら問いはタフクエスチョンで、特に初めて向き合う人いとっては軽くはない問いです。問いが重圧となるようではよろしくないので一工夫ということで、問いの表現が堅苦しければ表現を変えてみると良いとのことでした。
例)誰が始めるのか? = 何を実現できるとよいか?
  私たちは何をする者なのか? = 何を成し遂げようとする役割なのか?
メンバーとの関係性やそれぞれの経験に応じて、チームに調和する表現が見つかるといいですね!

誰が始めるのか?

よりよいチームにしていくための取り組みは、誰が始めるのか?
それは、気づいた人。もっとよくしたい、よくできるはずと思った人。気づいたとき、思ったときにやってみれば良い、ということなのだと思います。そうは思っても、気づきやよりよくしたいという思い妨げる壁が、常に私たちの前に立ちはだかります。

多くの場合「これまで」のやり方、目の前の状況に最適化されてしまう

「これまで」のやり方を踏襲するのは気が楽で負うべき責任も少なくなります。目の前の最適化にフォーカスを当てると、それも「これまで」の延長になります。この壁を突破して、気づきを得たりよりよくしたいと思えたりするためには、どうすればよいのでしょうか。
本読みの過程で「他のチームを知る」ことについての話がありました。いろいろな本を読んだり話を聞いたりして他のチームを知ること、これが、一つの対策になるはずです。この文脈から「越境学習」を思い浮かべました。本を読んだり話を聞いたりすることに、いわゆる「越境学習」の派手さはありませんが、私の中では身近で手軽な「越境学習」と位置付けておきます。

リーダーの役割

リーダーの役割は整合を取ること。
まず目標を置き、目標に合った動きを自分たちが取れているのか。目標を置いて自分たちの動きとの整合を取り続ける。立てた目標がそれでよかったのか。現実と、やってみて分かったことの整合を取る。

話を聞きながら、整合性を取り続けようとするリーダー像を思い浮かべました。そして、リーダーの役割に加えて「なぜ、そのリーダーは整合を取ろうと思うのか」ということがチームにとって大切なこと…そんなことを考えながら、今回の本読みの会をふりかえりました。

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