「塚口サンサン劇場」と「プロメア」、そして「澤野弘之」
「プロメア」上映決定。
前回の記事で、塚口サンサン劇場という映画館について音響面を中心にお話し、最後にプロメア上映を希望しています、とまとめました。それから一週間もたたないうちに、9月の上映が決定しました。まったくの偶然とは思いますが絶妙過ぎるタイミングに震えました。
ご覧くださいこのプロメア愛に溢れた告知文を。中島かずきじゃないのにかずき節が効きまくっている。きっとサンサンの支配人には中島かずきの魂が乗り移っているにちがいありません。まさしくこれからプロメア上映の本番を迎えるにふさわしい告知文でした。上映期間は9/6(金)〜9/19(木)の2週間。他の劇場に比べれば短い上映期間ではありますが、サンサン劇場はシアター4つで回しているのでそこは仕方ありません。全力投球でこの2週間を燃やし尽くすのが我々グッドバーニッシュ、またはプロメテック炎人の役割です。
サンサン劇場は大人の事情でファーストランを行うことはほとんどありません。私自身も他の(特に音響系の)映画館での盛り上がりを見ていると忸怩たる思いになることもあります。だがしかし、逆に考えればですよ。応炎上映が盛り上がっているとはいえ、全体としてはファーストランの終わりが見えつつある「プロメア」を、9月にまた映画館で観ることができる、というメリットとも捉えることもできます。サンサンは「プロメア」との別れにもまさにふさわしい。
「塚口サンサン劇場」と「澤野弘之」
さて、「澤野弘之」という人の説明をしなければならない。
澤野弘之とは、「医龍」「進撃の巨人」「機動戦士ガンダムUC」などの劇伴音楽(BGM)を手がけてきた、日本を代表する人気劇伴作曲家。ボーカル楽曲に重点を置いたプロジェクト、「SawanoHiroyuki[nZk]」も2014年春から始動。そして、「プロメア」の音楽も担当している方です。
澤野弘之氏の手がけた作品が塚口サンサン劇場で上映されたのは、筆者の記憶にある限り、「甲鉄城のカバネリ 総集編 前編/後編」「機動戦士ガンダムUC全七章」「機動戦士ガンダムNT」です。澤野弘之氏の音楽と塚口サンサン劇場の音響の相性は抜群で、「甲鉄城のカバネリ」の「KABANERIOFTHEIRONFORTRESS」や、「UC」の「MOBILE ARMOR」、
「NT」の「Vigilante」などなど印象的な曲が映えたシーンは数知れず…彼が行うライブ会場にいるかのような、そんな気分であったことは鮮明に覚えております。
ウーハーの力によって澤野氏の音楽の特徴の一つである重低音が増幅され体全身が響く感覚はもちろん、先に書いたように岩浪美和氏のオススメに従い設置されたオーバースペックのスピーカー達が高音、中音域も鮮やかにくっきりと鳴らし、数々の音色が重なり合っている彼の音楽を鳴らす環境としてこれ以上の場所があるだろうか。いやない。
「プロメア」と「澤野弘之」
プロメアの音楽は、澤野氏のキャリアの中でももう代表作として挙げられるほどの作品です。実際、先日リリースされた「進撃の巨人」Season3 オリジナルサウンドトラック サウンドトラックのプロフィール欄では「医龍」や「進撃の巨人」と並び紹介されています。
今石監督が気に入って劇中計3回も流れる「Inferno」や、戦闘シーンを彩る「NEXUS」などのボーカル曲はもちろん、オーケストラ曲やピアノソロ曲までこだわり抜かれたサウンドに撃ち抜かれたプロメアファンは多く、iTunes Storeアルバムランキングで1位を記録するなどサウンドトラックとして異例のセールスを記録しています。ちなみに今石監督・中島かずき氏とは「キルラキル」でタッグを組みそこでも世界観・映像との抜群の親和性を示しており、まさに待ちに待った再タッグだったわけです。
三者が交わる時、その時こそ「完全燃焼」の時。
「プロメア」×塚口サンサン劇場×澤野弘之。 字面だけでもうエモい。
この三者が揃う、この約束された勝利を、一人でも多くの方に体感してほしい。その耳に、眼に、焼き付けてほしい。
そして、「これで終わりと思っちゃいけねえぜ」の文からは「応炎上映」の気配を感じざるを得ませんし、サンサンでやらないわけがない、と断言します。「応炎上映 火の14日間」やってくれないかな…