子供の喧嘩やいじめにどう向き合うか(3/7)
学校での数々の生徒指導対応を通して、子供がいじめをしたり喧嘩をしたりしたときに、「なぜこの子はそうせざるを得なかったのか」という問いをもち、子供の内面に目を向けようと働きかけることが大切だということを学んだ。
子供がいじめをしたり喧嘩をしたりしたとき、すぐに謝らせたり「今後どうするか」とこれからの行動を宣言させたりしてしまうことがある。これでは何も改められない。
子供たちはいじめたり喧嘩をしたりしたとき、その行為をせざるを得なかった原因、理由が必ずある。それは子供自身も自覚していない場合がある。だからこそ、教師はじっくりと時間をとって子供と一緒にその行為の前後を振り返り、子供自身が「だから自分はこんなことをしてしまったのか」と自覚できるようにすることが大事だ。
そうすることで、問題を回避する方法はなかったのか、相手に対しどう向き合ったらいいか、ということを自分で考えることができるようになるのではないかと考える。なかなか簡単ではないけれど、この積み重ねが大事だ。教師としてその一部始終に関わり、自分を振り返ることができた子供を認めたり褒めたりしたい。と今は思う。