見出し画像

始まりはいつか終わるという事。

残酷なようだけど、始まったものはいつかは終わりを迎える。
過去の私なら、確実にそんなことないよ、って言えたと思う。
大人になることを具体的に表すとするなら
あぁ、そっか。と時間をかけてでも受け止めざるを得ないこと。
今より10年以上の前の私は、
世界で一番大事で大切な人がずっと隣にいた。
彼はその当時から、 "永遠なんてない” と言っていた。
私はそれをいつも否定していた、作ればいいよと。

事実、当時の私は彼が隣にいることが当たり前だと思っていた。
近すぎていないことなんて考えられなかった。

それは…年月が過ぎた今でも。

人を好きになるって感覚がわからないんだよねと
私の友人は語る。
きっとそれはすごく幸せだし、すごくもったいない。
私は今後彼以上に好きになれる人が現れるか…なんてわからないけど
その中で述べるとするなら "失恋には新しい恋” それは嘘。
周りの人が語るよりずっと多くの恋を重ねてきた。
元カレ数が10人超えたあたりから数えなくなった。
元カレたちはすごくいい人たちだったし、
男運が全てが全てないわけでもなかった。
でもね、あきらめようと思って始めた恋は
ふとした時に彼の存在の大きさを思い知らせるの。
私はずるい女です。

彼を好きで好きで、恋を重ねていた当時よりは
ほんの少しだけ、人を人として見ることができるようになった。
それは時間の経過と正式に振られてきたから。

人って不思議なもので、かなわなかった夢・愛ほど
色褪せることなく、綺麗なままで形に残るの。
だから余計厄介なのだけど。
でも、それってすごくすごく素敵な事だから。
忘れられたくても忘れられない自分なんて
ごめんなさいから始まる恋なんて
好きになってごめんなさいと思うくらい立場の違う恋も。

私もそのうちの一人だけれど
きっといつかは 
”あの人を好きになれてよかった”
”年月が過ぎた今でもきっとまた恋におちるんだろうな”
なんて思って物思いにふける夜があっても素敵だと思う。

ほんの少しは私を守るための言い訳だし
ほんの少しの逃げ要素も入ってる。
好きなものは好きなんです。
嫌いになりたくてなろうとなろうとし続けて
それでも嫌いなところさえ好きなんです。

だからこそ、今生きている世界に
大切な人がいなくても、もう会えなくても
きっと何か意味があるの。
私が彼に弱さと強さを教えてもらったように。
貴方にも何かがあると思うんです。

いなくたって忘れる必要も
彼以上に誰かを好きになろうとする必要も
足掻く必要も…きっとないの。
好きな気持ちを認めてあげて
ある日、きっとほんの少しだけ過去にできるの。

あと、終わりがあるって書き方をしたのにも
意味がありまして。
必ずしもバッドエンドとは限りません。
恋愛をしていて
友人→恋人→婚約者→夫婦
難しい恋愛をしている人もいるかもしれないけど、
それでも、自分にだけは正直でいてください。
難しい恋愛は、他人から批判されがちだけど
難しいという側面を差し置いても、好きな気持ちって変わらないから。

なにかしら、いい意味でも悪い意味でも
関係性につける名前が変わっていくものだから
一つ一つの区切りに終わりが来るものなんです。

忘れられないほど好きになれたことは
すごく宝物だと思うから
自分に恥じる必要も、異性を見る目がなかったとも
思うよりもそれだけ人を好きになれた自分をほめてあげてね。

きっと、ううん絶対に。

幸せになるために私たちは生きているんだから。

ササノハ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?