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#1

週末とはいえ、生活は何も変わらない。
毎日毎日、何も変わらない部屋の光景を見ている。

爪に色を塗るのが好きだ。マニキュアでもいい、ジェルでもいい。
何らかの色を24時間携えて生活をすることが好きだ。
色を混ぜようとしたり、上手に絵が描けなくてたまに変な色になる。それもいい。
他人が見て嫌にならない程度に好きな色を身につけることは悪いことではないと思う。
読書をするときに目の端に入る色が煩いことはある。
それは嫌だと思いつつも、今日も身体の一部に巣食う青い爪を綺麗にする。
わかりやすい自己表現なんてあまりないのだから。

友愛的に好きだと思っていた人に無関心になった。
連絡が来ても返すのが面倒。身体の性別を超えた友情なんてあり得ないのかもしれない。
嫌悪感がするのではなく、どうでもいいと思うあたり、友愛的にも興味はなかったのかもしれない。

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