逃げ続けるチャンピオンを玉砕して4団体統一を果たした井上尚弥選手
井上尚弥選手の試合、凄くて不思議な試合だった。相手のボール・バトラー選手が、チャンピオンなのにポイントで負けているにも関わらずディフェンスに徹して逃げてばかり、という見たことも無い展開。
バトラー選手サイドの戦術として・・・・・・
ファイトマネーももらったし、負けても井上尚弥選手はすぐにバンタム級からいなくなるから、それからもう一度チャンピオン目指せば良い。だから後遺症が残るほどのパンチを食らいたくない作戦・・・ということか?
または、勝てる可能性はほとんど無い上に、試合が始まってこりゃー勝てるわけないと悟り、粘りに粘って万に一のカウンターチャンスを狙おう作戦・・・ということか?
多分後者でしょうw
いずれにしろ、珍しく井上尚弥選手が挑発しても、じっと耐えて攻撃できず。いや怖かったのだろう。素人がプロ格闘家に挑発されても、挑んでいくのは自〇行為だ、みたいな。そして11ラウンドにギアを上げてこられて、「スタミナまでバケモンなのかよ!」と愕然としたことだろう。ダウンした時も立てないというより、もう立ちたくないというようにも見えた。完全に心が粉々に砕けていたような気がした。
選手層が厚い”黄金のバンタム”でこういうことが起こるとは?。井上尚弥選手の強さがいかに抜きんでいるか分かる。素人はこのように好き勝手なことを言うけど、バトラー選手も十分強くて本来誇り高いチャンピオンなんだろうね。しかも紳士。
またこの試合は、井上尚弥選手の高度なディフェンス技術を何度も見ることができたのは嬉しかったな。
これで史上9人目の4団体統一。しかも史上初の4人全員をKOで下しての統一。本当に誇らしい。そしてどんなに偉業を成し遂げても、驕らない、気難しくない、他人に圧をかけないいつもの井上尚弥選手が見られた。
階級上げてスーパーバンタム級になってからが、本当の勝負になるのだろう。これからは体格的に不利な相手ばかりになるから、やっと本気の井上尚弥選手が見られるとも言える。
最後に、恐怖を乗り越えて遠く日本まで来てくれたバトラー選手にも感謝すべきと思う。